鉢伏山 ( 鉢伏山:1,928.8m ) 2016.2.27 登山



【PHOTO & 記録 鉢伏山 9】

しかし、倒木はさらに先にも現れ、結局、再び川の縁に戻ることになる。
その川の方も倒木がかなり五月蝿くなってきたので、今度は左岸に移り、完全に倒木が無くなったところで右岸に戻ったのだったが、 この障害物攻勢には少々 疲れてしまった。

このように大変苦労したが、漸く試練も終わったようで、 そこから少し下って行くと前方に小屋が見えてきてホッとする (写真)

小屋は長野県松本建設事務所になっており、松建小屋と呼ばれているらしい。 時刻は 13時29分。
ここからはコンクリート道になってくれたが、この道でも倒木が所々で邪魔をする。

その後、川を渡ってすぐに渡り返し、さらにもう一度渡って左岸を進む。

やがて、右岸にキャンプ場が見える頃になると、道の状態もやや落ち着き、 観光客の姿をチラホラ見かけるようになる。
そして、その人たちのお目当てである フランス式階段工が現れる。

先程までの川に、人力によって自然石を積み上げた階段状の水路が造られており、 それが延長 141メートル、19段の段差となって続いているのである。

さらに下って、このフランス式階段流路の解説が掲げられている場所に到着する。
そこから振り返れば、写真のように長い段差となって川が流れている。

人工物にはあまり興味がないのだが、この階段流路が 100年前に、 しかも人力だけで作られたこと、そして、今もその役割を十分果たしており、しかも自然と調和していることに驚かされる。

やがて道は観光者用駐車場を過ぎ、橋を渡った所から完全に車道となる。

車道は全く問題ないが、驚くのは右手の斜面、 そして左手の牛伏川周辺に多くの倒木が見られることである。
思えば、登り始めからここまでかなりの倒木を見てきている。
今年はそれ程雪が降っていないはずなので、地形的に痩せた土地なのかも知れない。

と思っていたら、その後、木を倒したのは雨氷による重みの所為だと知る。
それにしても少々倒れ過ぎ。やはり木自体に元気がないことも 1つの原因ではないかと思うが、どうであろう。

やがて前方に水面が半分凍った牛伏寺砂防ダムが現れ、 その後 樹林帯に入ると、今度は読経の声が聞こえてくる。

牛伏寺が近いに違いないと思っていると、すぐに前方右手に小さなお堂が現れた。牛堂である。 時刻は 13時56分。

折角なので牛伏寺に立ち寄ることにする。
牛堂から戻るようにして杉の林の中を登っていく。道の左に六地蔵を見ると、やがて冠木門が現れる。
門を潜った後は、石の階段があり、その昇り着いた先に 『 寺伏牛山峯金 』 と書かれた立派な額がかかった山門が現れる。
中に入り、本坊、如意輪堂を過ぎ、狛犬のように対になって並ぶ伏せた牛の像を過ぎて仁王門へと登ると、、 観音堂(本堂) に到着する。

写真は杉の参道。前方左手に六地蔵が見えている。

写真は 観音堂。なかなか立派な寺である。

再び車道へと戻り、駐車場には 14時12分に戻り着く。
千葉ナンバーの車はまだ駐まっていたので、やはり鉢伏山から二ツ山へと向かっていた方が車の主であろう。

本日は念願叶って鉢伏山に登ることができて嬉しかったものの、 展望に恵まれなかったのは少々残念である。
また、荒れた下山路にも苦労させられたが、それはそれで楽しい山行であった。

先にも述べたように、いつかは鉢伏山と三峰山とを繋ぐ美ヶ原高原ロングトレイル (の一部) にも挑戦してみたいところである。


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