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途中、目の端に何か動くものが見えた。
何かと思うとリスであったが、倒木の間にいるため安心しているのか、ジッとしている。
ということで、初めてリスをカメラに捉えることができたのだった。
シマリスであろうか。 |
ドンドン下って行くと、瀬音が聞こえるようになり、やがて左下に細い流れが現れる。
そして川筋がハッキリ見えるようになると、周囲の雪は無くなり、川に沿った日当たりの良い斜面を横切る道が続くようになる。
ここでチェーンスパイクを外す。 |
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『 牛伏寺 2.4km 』 の標識を 12時53分に通過。
傍らには 『 地獄谷 → 』 という標識もあったので、地獄谷を通過し終えたようである。
また、川の流れを見ると、川底には石が敷き詰められている。
先にも述べたように、この川の下流には、重要文化財となっている フランス式階段工という土砂崩れなどを防ぐためにつくられた砂防用の施設があり、
そこの川床も石が敷き詰められていると聞くが、それはこのような上流から既に行われているようで、少々ビックリする。 |
さて、ここまでは倒木が道を塞ぐことはあっても難なくクリアできていたのだが、
地獄谷を過ぎると逆に地獄が始まる。
まずは川に沿って下って行くと、登山道、並びに川を 3本の大きな倒木が完全に塞いでしまっている。
塞がれた道の右側は石垣になっており、その上にも倒木が多くあるため、とても抜けられそうもない。
左岸の方がまだ増しのようなので、川を越えて (川幅は狭い) 左岸に渡り、
倒木を踏み越え、枝を掻き分けて何とか通り抜ける。
この倒木を越えると木橋があり、丁度 道は右岸から左岸に移るところだったので、
すぐに正規の道に飛び出す。 |
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しかしこれはまだ序の口。この後も次々に試練が現れる。
少し進むと、小さな滝の所で、今度は 5、6本の倒木によって道が完全に塞がれる。
それぞれの倒木の枝が絡まり合っており、バリケード封鎖のようである。
右岸はと見ると、斜面が崩れてしまっていてそちらを通るのは危険。
仕方なく倒木を越えることにするが、これが思った以上に幅と量があって厳しい。小さな枝が多くあり、それがかなり邪魔をして苦労するが、
何とか通り抜ける。
その先でまた木橋が現れたので、再び右岸に渡り返す。
ここからは暫く道を邪魔するものがなく順調に下る。 |
この辺からは川の左右どちらにも道らしきものが現れて不思議に思う。
やがて、また倒木が道を塞いでいたため、川を越えて左岸に渡りさらに下って行くと、
再び木橋が現れる。
その橋を渡った所に分岐があり、そこに 『 ・・・左右のどっちを登っても 150m先で合流。歩行は、橋を渡る右道の方が楽です。ハイ。 』
との標示板が立っていたので、両岸に道があることに納得する。
右岸を進み、『 牛伏寺2.0km 』 の標識を 13時15分に通過。
足下に再び雪が現れたものの、それなりに歩いて行けるので、試練ももう終わりと思っていたらとんでもなかった。 |
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道の右側に獣よけの柵が現れ、その柵が倒木によって押しつぶされて、
倒木とともに完全に道を塞いでいるのである。
柵の内側に入ろうにも柵が邪魔をして入れず、左岸の方も倒木があり通れる状況ではない。
完全に煮詰まってしまい、ここまで来てどうしようかと 少々動揺したが、暫し考え、唯一通れる可能性のありそうな川の真横を進むことにする。
2m程下の川の縁に何とか下りたものの、こちらも倒木が五月蝿い。
それでも何とか進み、倒木帯を迂回して再び右岸に登る。 |