漸く斜面が緩やかになってくるが、まだまだ先は長い。 それでも、やがて斜面の先、樹林の向こうに空が見えてきたので、頂上かと期待させるが、それ程甘くはない。 そこには猿橋駅への下り道を示す標識が立っているのみであった。時刻は 14時21分。 とはいえ、ここはもう頂上の一角と思って良いのであろう、傾斜はさらに緩やかとなり、足が進むようになる。 | |
そして 14時24分に百蔵山の頂上に到着。 ここには三等三角点の他、扇山と同じく 『 山梨百名山 』 の標識
及び 『 秀麗富嶽十二景(七番)』 の標識と説明書きが置かれている。 大同三年 (808年) にこの山頂に
『 百蔵山春日大明神 』 を祀った社 (やしろ) が建てられたものの、
徳治元年 (1307年) に山火事にて炎上、 消失してしまったとのことなので、
遺跡とはそのことを言っているようである。 |
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この山頂は南側が開けており、展望が素晴らしい。 残念ながら逆光気味ではあるものの、右端 (南西) には 富士山が見えており、 富士山の左斜面下方には 杓子山、鹿留山がシルエット状に見えている。 さらに左には 御正体山、そして 今倉山、菜畑山、朝日山 (赤鞍ヶ岳) といった道志の山々が連なっている。 | |
こちらの写真が 丹沢方面。 写真 右端の大きな山が 大室山で、その左に見える山が 檜洞丸。 さらに左、間に 臼ヶ岳を挟んで、檜洞丸と対を為しているような山が 蛭ヶ岳である。 |
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頂上にあるテーブルに腰掛けて暫し休憩した後、
14時38分に下山開始。 ここからは下りがずっと続く。 | |
14時48分、傾斜が緩やかになってきたところで、左に下る道が現れる。 前回、ここには 『 直進 葛野部落 』 と書いてある標識が立っているだけであったが、 その後キチンと整備が為されたようで、今は 『 左 猿橋駅、直進 葛野方面 』 と書かれた標識が置かれている。 左に道をとって、斜面を横切る道を下る。 |
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