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道は再びササ原の斜面となり、登り着いた先には大岩が現れる。
大岩の間、そして後ろ側を進み、少し登れば道は稜線歩きとなって火口壁の縁を進むようになる。
火口壁はこの山に似つかわしくない荒々しさを見せている。 |
そして、11時52分、根子岳山頂に到着。
頂上には写真のような石の祠の他、『 禰固岳霊社 』 と彫られた石碑が置かれており、
さらには鐘と方位盤も設置されている。
鐘を鳴らしてみたが、意外と音が大きい。
後方の山は四阿山。
ここでは休まず、そのまま三角点のある小根子岳へと向かう。
小生は別に三角点マニアではないが、事前に少し下調べをしたところ、四阿山が二等三角点であるのに対し、
それより 200m以上も標高の低い小根子岳 (2,128.3m) が一等三角点であることを面白く思い、
さらには小根子岳という名にも興味を惹かれたからである。 | |
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ササ原の斜面を 峰の原高原方面へと下っていく。
あまりに急斜面だと、戻ってくるのが難儀になると恐れていたのだが、傾斜は意外と緩かったので一安心。
やがて、樹林帯を抜けてササ原の斜面の下りになると、右手下方に三角点の白い標柱が立つ小広い高みが見えてくる。
あれが小根子岳に違いない (写真 中央)。 |
暫く下っていくと、
小根子岳・米子瀑布方面への分岐が現れるので、右へと進む (直進は 峰の原高原)。
そして、その分岐からほんの少し登れば、小根子岳の頂上であった。時刻は 12時9分。
ここには赤ペンキが塗られた一等三角点が置かれているほか、
小さなケルンとともに、その横に白いペンキで 『 小根子岳山頂 2127m 』 と書かれた
平たい石が置かれていた (国土地理院の電子地図では、上述の通り 2,128.3m。標高見直しがなされたのかもしれない。)。
ここからは根子岳 (手前) と
四阿山をペアで見ることができる。 | |
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さらに、ここからは根子岳、四阿山に加え、
浦倉山、奇妙山に囲まれた四阿火山のカルデラを一望できる。
写真は、小根子岳北肩方面、小根子岳から丁度 真北の方角に当たる。
肩の右下に見える岩場は、不動滝、権現滝を擁する米子瀑布の付近だろうか (尤も、滝は北側に向かって落ちているので、
見ることはできないが)。
また、嬉しいことに、北アルプスの山々も再びよく見える状況になっている。
根子岳頂上では、北アルプスに再び雲がかかっていたのだが、ここでは
鷲羽岳から白馬三山までを見ることができたのだった。
12時17分、下山開始。 |
再び根子岳を目指し、
根子岳には 12時35分に戻り着く。
本日 1回目に根子岳の頂上を踏んだ時、小生の後に続いていた方々が 4人程いたはずだが、今 頂上には 1名がおられるのみ。
小生が小根子岳を往復している間に、みな 下山してしまったようだ。
後は駐車場まで下るのみ。
ササ原、シラカバが多く見られる中を下る。
途中の東屋には 13時17分に到着。
東屋には西南西の西穂高岳から西北西の小蓮華岳まで、
この東屋から見える北アルプスの展望図が掲げられていた。
残念ながら、日が高くなった関係からか、北アルプスの山々は見えにくくなってしまっているが、もし良く見えていたら、
この展望図と照らし合わせたかったところである。 | |
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東屋からは牧場の柵に沿って下り、駐車場には 13時30分に戻り着いたのだった。
本日は快晴の予報の下に臨んだものの、
最初は予報が外れてなかなかテンションの上がらない登山であった。
しかし、天候の悪い時は北アルプスの眺めが沈みがちな気分をカバーしてくれ、しかも、そのうちに徐々に天候が回復し、
最終的には気持ちよく登山を終えることができたのだった。
四阿山は今回で 3回目となるが、
過去 2回はあまり充実感を得られなかったのに比べ、今回は北アルプスの展望を得られて、
非常に充実感を味わえた山行となった。
山に対する (自分の) 評価は、天候や展望によって大きく左右されるものである ということを改めて知った山行でもあった。 |