編笠山_西岳( 編笠山:2,523.7m ) 2010.4.24 登山



【PHOTO & 記録 編笠山_西岳 6】

やがて、西岳への登りにかかる。
覚悟していたほど急ではなく、緩やかに登っていく感じである。この辺は雪が多く積もっているが、 固く締まっているので、安心して踏んでいけるのがありがたい。
なお、本日は快晴と言って良い天気だが、時折、雲が横切って太陽を隠す。途端に周囲が暗くなって、 気分というかテンションも少し下がる感じがするから不思議なものである。
テープを辿って進んできた道も、所々でテープの間隔が長くなり、少々迷う所が出てきた。 まあ、周囲が今のように明るければ全く心配はないが・・・。
個人的には少し 道迷いがある方が楽しい。

右手の方に少し樹林が切れている場所があったので、 ルートを外れてそちらに行ってみる。
樹林の切れ間からは赤岳、中岳、阿弥陀岳が見えた。 やはり、赤岳から 中岳へと続く斜面が描くカーブは魅力的である。
また、樹林の切れ間から左の方を見れば、蓼科山北横岳が見える。 蓼科山山頂付近だけが白いのが印象的である。

そして、大したアルバイトもなく、西岳頂上の一角に飛び出した。時刻は 11時35分。
編笠山頂上出発が 10時27分だったので、 1時間8分を要したことになる。地図上では、編笠山から西岳までは 1時間20分となっているので、 無雪期だったら小生としては普通のペースであろう。
残雪があるこの時期にこのタイムであったのは、雪が締まっていたお陰でアイゼンが良く効き、歩行にロスが無かったことが大きい。 普通であれば、この時期、腐った雪に悩まされ、もっと時間を食ったに違いないからである。

西岳頂上には誰もいない。 源治新道を歩いた人も居なかったようなので、もしピストン登山者も居なければ、小生が本日初登頂ということになる。 まあ、時刻は 11時半を過ぎているので、ピストン登山者が居たには居たが、既に下山したと考えるのが普通であろう。
ここから眺める編笠山は、 本当に文字通り編み笠の形をしていて美しい。何よりもここからはシンメトリーとなっているのが良い。
ところで、編笠山からはこの西岳頂上が良く見えたので、今 編笠山に居る人には小生が見えるはず。 こちらからアピールできないのが残念である。

そして、ギボシ、旭岳 (左 後方) を眺める。
先般 この山に登った時は、ギボシの右に見える高みを権現岳と思い、 登山記録でもそのように紹介したが、本日 編笠山経由で登ってきて、 それが間違いであることが分かった。 そこで、古い 1989年の 「 アルペンガイド 八ヶ岳・北八ヶ岳 」 を見て調べたところ、 ギボシの右に見える高みを西ギボシ としている。
なるほど、これで疑問氷解。「 山と高原地図 八ヶ岳 」 には、西ギボシという表記がない。 そのため、先般 西岳から見たギボシの右の高みを権現岳としたのであった。
では、西ギボシに隠れてしまって、西岳からは本当に権現岳は見えないのだろうか ?

答えは 『 否。見える。』 である。 右のように写真を拡大してみると分かるが、西ギボシの頂上の右上後方にいくつかの岩が並んでいるのが見えるのである。 その岩群は権現岳の頂上であり、 さらに西ギボシの右斜面後方に見える斜面の膨らみは、権現岳の斜面そのものなのである。
つまり、小生自身は西ギボシを権現岳と思い込み、そのように西岳登山記録に書いたが、 実際は 西ギボシの後方に権現岳が見えており、小生が 西ギボシ頂上を指して権現岳としたのはあながち間違いではなかったのである。
イヤイヤ、皆さんはそんなこと百も承知であり、小生の独り相撲といったところなのかもしれないが・・・。



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