編笠山_西岳( 編笠山:2,523.7m ) 2010.4.24 登山



【PHOTO & 記録 編笠山_西岳 3】

ほとんど文字が消えかかった 2,400mの標識を 9時29分に通過。 標識には 20という文字も残っているので、頂上まで あと 20分ということであろう。
書かれている所要時間がシビアであることを考慮すれば、頂上到着は計算上の 9時50分を過ぎ、 10時近くになるという公算が強い。2,000mの標識を通過した時の頂上到着予想時間が 9時27分だったことを思うと、笑ってしまう。

この岩場に着いた時点で、軽アイゼンをはずせば良いものを、 またまたズボラな性格が顔を出し、はずさずにそのまま登る。従って、足下が安定せず、時間がかかる。 恐らく、軽アイゼン無しの場合に比して 5分以上のロスが生じたと思う。

左方を見れば、 先日登った西岳の綺麗な三角錐が見える。
ただ、西岳からの眺めは素晴らしかったものの、やはりこの編笠山より 200mも低く、 こうして下方にある姿を見ると、失礼だが一段格落ちであると感じざるを得ない。
となると、この編笠山も権現岳や赤岳から見れば、 一段 格落ちとなる訳で、人間がより高いところを目指す意味もこの辺にあるのかもしれない。
とは言え、西岳も魅力的な山であり、その頂上に着いた時にはそこからの展望に幸せを感じたのであった。低い山を蔑視するような考えは自重せねばなるまい。 深田久弥氏の言われた 『 百の頂に百の喜びあり 』 という言葉は、けだし名言である。

先ほどまで標高と頂上までの時間が書かれていた標識に、『 頑張って ! 』、『 もうそこだ ! 』 等々の文字が見える。
岩をひっかく軽アイゼンに苦労しながら登り続ける。かなりの急登で、息が上がる。
そして、9時50分に編笠山頂上に到着。
ここから見る権現岳、 ギボシ、主峰 赤岳、 そして中岳、阿弥陀岳の姿の素晴らしいこと。 言葉では言い表せない、まさに 『 百は一見にしかず 』 である。 思わずうなってしまう。
なお、一番乗りを期待したが、先達がいた。聞けば観音平から登ってきたとのこと。そうか、観音平も既にオープンか・・・。

ザックを下ろし、岩に腰掛け、 握り飯を頬張る。日差しは暖かいものの、吹く風は冷たく、すぐに手がかじかむ。
食事を簡単に済ませ、頂上周辺を歩き回る。北の方向にはやや霞み気味ながら、 蓼科山北横岳が見える。 緑が目立ち、雪もかなり減ってきているようである。
北西の方向、すぐ手前に目をやれば、西岳の三角錐が見える (下の写真)。 目を凝らすと、頂上付近の岩場が見える。頂上には誰もいないようだ。 一応今日はこの後青年小屋に下り、源治新道を辿って西岳に至り、そこから出発点である富士見高原ゴルフコースに至るつもりであるが、 まだ途中の雪の状況などが少々心配である。

と思っていたら、頂上に 3人目の人が現れた。観音平の方角とは違う方角から現れたので聞いてみると、 何と 青年小屋でアルバイトしている若者であった。 早速、西岳への状況を聞いてみたが、 残念ながら把握していないようであった。しかし、青年小屋からこの編笠山頂上まで、雪はあるもののアイゼン不要とのこと。 よく見れば、その人は長靴を履いていた。
また、雪が降った状況を聞くと、今朝方降ったとのこと。道理で量が少ないわけだ。
ということで、西岳に向かうにもあまり支障はなさそうなので、行くことを決心する。

下山する前に 八ヶ岳の主峰群を撮影する。
まずは北東の権現岳 (右側) とギボシ。 2つの峰を結ぶ鞍部には権現小屋も見える。
ギボシの中腹左側 、大きくえぐれた部分の手前に見えるのがノロシバ。登山道はそのノロシバの右を通って権現岳に至る。 以前、権現岳から青年小屋に下ってきた時のことを思い出すと、岩場が多かった記憶がある。 それを考えると、まだまだ雪が多いように見える権現岳に登るのはきつそうである。
ちょっと興味が湧くが、今日は おとなしく 西岳を目指そう。



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