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音楽について



マニック・ストリート・プリーチャーズの新作、SEND AWAY THE TIGERSとトラヴィスのシングルズを買いました。
 ずっと前にマニック・ストリート・プリーチャーズの4枚目EVERYTHING MUST GOにしびれてしまった自分は、それからすべてのアルバムを買いそろえてきました。それぞれに力が入った作品ですが、今回のは5枚目以降で一番いいという評価でした。もうとっくにおっさんになってしまったジェームズ・ディーン・ブラッドフィールドのヴォーカルはいつものように瑞々しいです。ギターもいい感じです。確かにこの頃の作品にくらべたらわかりやすい気がします。そういう点で原点回帰ですが、この人達はだいたい古典的なロックにドラマティックなアレンジに、張りのあるヴォーカルというのは実はずっと変わるものではありません。歌詞も重要な要素なのでしょうがよくわかりません。しかも、4枚目から入り込んだ自分にはそれまでの中心人物のリッチー・ジェイムスの存在もそこまでわかりません。でも、すごくいいです。

 トラヴィスもこの頃のめりこみつつあるグラスゴー出身のバンドです。この頃最新作が出て、それもよく聞いていますが、この人達の今までのシングル曲を集めたベスト盤も聞いてみたくなりました。珠玉の名曲19曲という表現がとっても気になります。
 
(6月4日)

マニュエル・ゲッティング「ライブアットマウント富士」

ジャーマンプログレ界のニールヤング(と勝手にそう呼んでいる)マニュエル・ゲッティングの2006年の富士山麓で行われたPRISMというフェスティバルでのライブ録音。今回はアシュラ名義でも、アシュラテンペル名義でもない。ギターとエレクトリクスにより陶酔の演奏が続く、ある意味ギターひきまくりなのにうっとりと聴いてしまう。同じフレーズを微妙な変化により、聴いているものを高揚感に誘う。一聴してみて退屈な感じなのに、新作がでると必ず買ってしまう。聴いている間はすっかり彼の世界に引きずられていて、ギターがうまいとか、音響がどうかとかはどうでもよくなる。ニールヤングのようにいろんな音楽スタイルを持ちながらも、彼自身は少しも変わっていない。ずれることはない。やっぱりこの人、すごいです。
(5月1日)

ニールヤング「LIVE AT MASSEY HALL 1971」

1971年といえば、まだCSN&Yが存在していた時のこと。しかも、発表したてのアフターザゴールドラッシュ、新曲のハーヴェストの曲たち。25才の伸びやかなニールの歌が聴ける。腰痛のせいなのかどうかわからないけど、全編ニールヤングのアコースティックギターやピアノでの弾き語りが続く。どの曲も力のある素晴らしい曲なのだが、むき出しのニールヤングの声が痛々しく、瑞々しく、伸びがあって素晴らしい。一曲目のバッファロースプリングフィールドのサードアルバムに収録されたON THE WAY HOMEを聞くだけで感動である。しかも、ライブではあまり聴いたことがない、HEART OF GOLDをしている。唯一のナンバー1であるがそこまで客の反応がよくないと言うことはハーヴェスト発表前のツアーのせいか・・・。
 やっぱりニールヤングは偉大で、永遠である。
(4月27日)

リッカルド・フォッリの2枚目のソロ「世界」と
コズミックジョーカーズの「コズミックジョーカーズ」を買いました。

 全く対照的な2枚を買ってしまいました。一枚はイ・プーを人気の絶頂期にやめたリードヴォーカルであり、人気を一身に集めていたリッカルド・フォッリの2枚目のソロ。もう一枚は、アシュラテンペルの大偉人マニュエルゲッティングとクラウスシュルツなどの参加したコズミックジョーカーズです。リッカルド・フォッリは脱退後の不遇時代を乗り越えて結局はイ・プーと同じプロダクションで制作し、アレッサンドラの時を彷彿させるようなじっくりと聴かせるヴォーカル曲が並んでいます。結局はイ・プーと向き合い直すことで自分をスタートし直した苦悩が逆にヴォーカルに深みを与え、感動を呼びます。

 コズミックジョーカーズは1973年の作品みたいです。このころはマニュエルゲッティングはインヴェンションフォーエレクトリックギターを世に出していない時期ですが、このころってクラウスシュルツが一度戻ってきていたころかな?あまり詳しく知りません。たぶん他のメンバーもすごい人なんだろうけど、後々アシュラに入るハロルドさんもいますし・・・。何か楽しみではあります。(4月22日)
スティーヴヒレッジのソロを2作買いまし

スティーヴヒレッジのファーストソロ「フィッシュ・ライジング」セカンドソロ「L」を買いました。フィッシュライジングはゴングのピエールモエルラン、マイクハウレット、ティムブレイク、ディディエマレーヴにデイヴスチュワート、ヘンリーのリンジークーパーと豪華な布陣。スティーヴヒレッジ自身が才能がある人ですから、このバックのメンバーがさらに引き立てています。セカンドはトッドがプロデュースで、バックにユートピアのロジャーパウエル、カシムサルトン、ロジャーウィルコックスが参加しています。全く違ったタイプのバックでその違いを確かめるのが楽しみです。(4月11日)
イ・プーのアスコルタのDVDとTHE WORKのライブ・イン・ジャパンを買いました
ずっと欲しかったイ・プーの2004年のアスコルタツアーのライブDVDを手に入れました。とても充実していたアスコルタのライブなので、アスコルタからの曲もすごくいいですし、昔の曲もいい曲をたくさんしています。リーダーのロビーファッキネッティは60近いはずなのにこの充実ぶりは一体なんでしょう。

もう一つは、ヘンリーカウのキーボードとサックスを担当していたティムホジキンソンを中心にしたユニットのTHE WORKのライブ・イン・ジャパンです。自分が一番好きなヘンリーカウの曲はサードアルバムに入っているLIVING IN THE BEAST OF THE HEARTの作曲者であるティムホジンソンのユニットなので楽しみにしています。ヘンリーカウといえばついフレッドフリス、クリスカトラー、ジョングリーヴスに注目してしまいますが、この人の方がちょっとメロディを重視していそうな気がします。このライブでは、クリスカトラーが入っているので素晴らしいドラムが聴けます。意外にパンキッシュなティムホジキンソンのヴォーカルも結構味があるし、意外と当たりかもしれません。この人のヴォーカルを聴くとカーズやトーキングヘッズを思い出します。けっこういいですよ、これ。
(4月5日)

ミスチルのHOMEを買いました
この年になると、ノスタルジックなものを求めたくなる時が増えます。韓流ドラマだって、イ・プーだってそう。何か郷愁あふれるものに心を引かれます。今回は、ミスチルのHOMEを買いました。何に惹かれたかというととよく売れた「しるし」という曲のイントロと最後のピアノとアレンジ。あの部分のところです。元々ミスチルはすきだし、小林武史のアレンジする曲も好きなのでいつ買っても不思議ではなかったのですが・・・。あの独特の歌メロとちょっと苦しそうに歌う桜井の声は中年男性の心を郷愁の世界に導きます。
(3月27日)

オザンナの復活ライブのCD&DVD、VDGGの2005年ライブ、そして、セミラミスを買いました。
まずは、ヴァンダーグラフジェレーターの2005年の復活作PRESENT発表前のライブ。2005年5月6日にロイヤルフェスティバルホールで行われたライブ。最初のTHE UNDERCOVER MAN、SCORCHED EARTH、REFUGEESの3曲ですでにノックアウト。他にも、MASKS、LEMMINGS、DARKNESS、MAN−ERG、そして、最後はWONDERINGとぶっ飛びそうな選曲が続く。PRESENTも力の入った作品だったが、いまだに第一線のピーターハミル。悪いはずがない。内ジャケの4人の姿をみるだけですごくいい感じ。

 オザンナの復活ライブは、30周年コンサートと言うことだが、DVDも付いていて昔の映像もはいっているということで今から楽しみ。ちゃんとパレポリの曲をしているのだろうか?

 最後の一枚、セミラミスは最後の一枚、セミラミスは、ジャケットは知っていてよく名盤として取り上げてあり、イルバレッドディブロンゾにつながる・・という表現が気になり購入。でも、来てみてびっくり!!LPじゃないか!!どうしよう・・・。プレイヤーはあるから大丈夫だけど、このでかいジャケットが異様に怖いです。
(3月19日)

BB&Aのライブ、イングランドのガーデンシェッド、アクサク・マブールのならず者のようにを買いました。
 ベック、ボガート&アピスのライブはずいぶん前から欲しかったものですが、2枚組ということもあり、そこまでめちゃくちゃ欲しいものではなかったので今まで購入していませんでした。でも、この三人の演奏は聴いてみてやっぱり魅力的にとっても熱いものがあります。何度聞いたわからない「迷信」そして、ジェフズブギーにあらためてしびれています。3人ということでリズムセクションやギターの音が生々しく、かっこいいです。今聞いてみるとハードロックではありますがずいぶんソウルフルだとわかります。ティムボガートのヴォーカルの声は確かに一流ではありませんがこのライブではすごくかっこよく聞こえます。
 イングランドのガーデンシェッドは、1977年に出たプログレ最後の輝きとして名盤といわれてきたものです。自分は名前は知っていたものの聞いたことがなく、この頃約30年ぶりに再結成し、来日した時のライブを買って、その良さに気が付いて購入しました。ずいぶん現役を退いて久しぶりに復活したライブ盤でこんなにいいのだから、きっとこの作品はいいのだろうと・・今から聞きますが、楽しみです。
アクサク・マブールの「ならず者のように」も前から名前は知っていましたが得体の知れるものとして気にかけることはありませんでした。でも、ヘンリーカウを聴き、ユニベルゼロを聴き、チェンバーロックに触れた自分はフレッドフリスとクリスカトラーの参加という言葉と、ベルギーという言葉に心を引かれてしまいました。不朽の名作という言葉にも心が動きます。ユニベルゼロのオーボエ奏者もいるということで間違いないでしょう。鬼才とされるマルク・ホランダーさんのお手並み拝見というところです。
(2月18日)

PETER HAMIIL/A BLACK BOX
ずっと昔から輸入盤やサンでよく見ていたピーターハミルのブラックボックスを買いました。
 ジャケットの通り、荘厳で重々しい音楽が続きます。この人の場合、重々しいというのは賞嘆の言葉であり、こんな音楽を作れるのは彼だけです。1980年作品なのでストラングラーズのコンサートに客演したり、ナーディアーズ・ビッグ・チャンスなどでみられるようなロックタイプの演奏が続きます。この人の声だったら、どんなタイプの音楽でもこの人の曲になってしまいます。そういう点でガブリエルやジョンアンダーソンに通じるものがあります。バックはガブリエルの4枚ぐらいまでをサポートをしたデヴィッドロード(ライナーにはガブリエルの片腕であるランダムホールド出身のデヴィッドローズが参加していると書いてありますがたぶん間違っていると思います)それと、ヴァンダーグラフジェネレーターの仲間デヴィッドジャクソン、そして、デヴィッドファーガソン(この人の名前はガブリエルのサードで見たような気がします)。ドラムではなくリズムボックスを使ってあります。

 この人の曲は聞く側に真剣な聴き方を要求しますから疲れますが、真剣に聞けば聞くほど自分を問われてしまう修行のような思いをさせられます。それは決して苦行ではなく、聞き終わったあとに違ったものの見方を教えてくれるような示唆を与えてくれるものです。まさにそびえ立つ絶壁のような天才。
(2月17日)

木村カエラのスクラッチを買いました。
この人は前から注目していました。ミカバンドに一時加入したことも大きかったですが、本当に伸びやかな声がすごく魅力的でした。今回はシングルになったSNOWDOMEにノックアウトです。洋楽好きなみんなと一緒に瑞々しい声で作り上げた素晴らしい作品だと思います。
(2月13日)

80年代後半から90年代のイ・プーを5作品
イ・プーの86年から94年までの5作品を買いました。
90年の作品のUOMINI SOLIだけは入手できませんでしたが、(紺碧の空、果てしなき夢路、オアシ〜オアシス伝説、思慮深き色彩、ムジカデントロ)という5作品です。イ・プーは原題だとイタリア語だから全然題名が覚えられません。

この人達は80年代後半はイタリアでもずいぶん成功した時期で日本では紹介されていませんでしたがずいぶんと充実した作品が続きました。だから、この5枚にもそれぞれ数曲、めちゃくちゃいい曲が入っています。この人達の魅力って曲の良さとか、ヴォーカルの良さとか挙げられるけど、言葉では説明できない郷愁とか、人生への思いが詰まっているような気がします。

あと持っていないのはあと80年代に2枚、90年代に2枚、00年代に一枚となりました。(60年代をのぞく)どうしてここまで夢中になったのかはよくわかりません。そんなに新しいメロディとか、斬新な音づくりをしているわけでもありません。どっちかというと表面的にはワンパターンですし・・。でも。ロビー・ファキネッティを中心にした曲作り、ドディ・バッターリアを中心とした演奏の充実、レッド・カンティアンを中心としたアレンジの充実、そして、前のメンバーのヴァレリオさんとステファーノ・ドラーリオの書く、歌詞の充実などが一般的には考えられます。しっかりと全員参加のシステムが確立していることが大きいとは思うけど、それだけでは説明できないものがあると自分では思っています。

とにかく今年初めからイ・プーですから今年の前半まではイ・プー旋風が自分の中では吹き続けることでしょう。
(1月8日)

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