Update:2010.12/13
最近のPCの発熱量は非常に高い物になっているので、それに合わせて強力に水を冷却させる設備も必要になっています。ウチのようにCPUだけでなくGPUも水冷化しているならなおさらです。水冷で高い冷却能力を得るにはラジエーターを使用するのが一般的です。
で、私が使っているのは独Aquacomputerの「airplex evo 240」というラジエーターです。ヘッドに同社製品を使っているので一応ラジエーターも合わせておこうと。12cmファンが横にふたつ並ぶ大きさの物で、水管とフィンは銅製、管は7往復(延べ340cmぐらい)です。結構重い。
そんなにフィンの目は細かくないのでもしかすると高い冷却効果は得られないかも知れませんが、逆に低い風圧でも風が抜けるのでファンの回転数は低くできるハズ。
冷却ファン取付け用に8カ所穴があいていて、タップはM3のISO。ラジエーターの裏側には穴が空いていないのでファンをそのまま取付ける事はできません。
水の出入口はG1/4のメスになっていて、そこに各自の環境に合わせてフィッティングを取付けるようになっています。私が買った時はそれに合うサイズのPlug&Coolコネクタ(ストレートで口は外径8mm用)が2個付属していました。↑の写真ではそれは使わず、一緒に購入した専用の外置き用の土台(↓)に付属していたエルボコネクタを取付けています。
この土台はステンレス製で、結構丈夫な作りになっています。早速土台を取付けて別で用意した冷却ファンを取付けます。
とりあえず付けたのがこんな感じ。ちょっとカッコイイ。写真のような感じでラジエーターから出るコネクタが土台に空けられた穴から丁度出てくる様になっているのですが、設計が少しアレで片方のコネクタはかなり銅管を曲げて無理矢理出させる形になっています。
また、冷却ファンの固定ですが付属品だけではボルトの数が足らないのでコレも別途用意する必要があります。冷却ファンの固定穴の直下にもラジエーターのフィンがあるので余り長すぎるとフィンに当たってしまいます。丁度良い長さのボルトを用意しましょう。
↑の写真はあり合わせのもので取付けた状態ですが、冷却ファンの上から長いボルトで固定する場合は35mmぐらい(ファンガードも付けるなら40mm?)、ファンの下側の穴だけ使って短いボルトで固定するときは15mmぐらいの長さの物が丁度良いと思われます。上記の通りネジのピッチはISO(0.5mm)です。
ファンの外側は間に土台も挟むので、ちゃんと固定するならファンの内側も同じくらいの厚さで浮かせてやる必要があります。私はゴムワッシャーを挟んでいます。
これで組み立ては完了したのであとはPCから出てきたホースをラジエーターに繋いで、ラジエーターから出たホースが水槽に帰るように繋げば完成です。土台でラジエーターが数cm浮いた状態になるので、このまま水平に置いてもラジエーターの下から空気が出入りできるので適当なところに置くだけでOKです。
構成自体はこんな感じです。ファンをフルで回すと意外とうるさかったのでファンコンを入れて普段は低回転で回しておく事にします。
試しに少し負荷をかけて見ると、今まではCPUとビデオに高い負荷をかけると帰り水がお湯になっていたんですが、指では水温の変化が分からないくらいまでラジエーターで冷やされるようになりました。