Update:2010.12/13
時代は変わってCPUをPentium4に変更する事になりました。CPUが何であろうと水冷化する事には変わりありません。リテールの冷却ファンなど触れもせずにさっさと水冷化です。
Pentium4になって本格的に発熱量がヤバくなってきたのか、Pentium4対応(Socket478)のマザーボードには巨大なヒートシンク固定用のブラケットが必ず用意されています。このブラケットはマザーボードに開けた4つの穴で固定されているので、その穴を使用してGeForce256を水冷化した時と同様の手法で簡単に水冷化することが可能です。
図で書くとこんな感じ。マザーボードに空いている4つの穴を使用してビスの柱を立て、そこに銅バッファ、ウォーターヘッド、押さえ板を置いて上からナットで固定するという感じです。
ではさっそく、
ブラケットを外して↑のような感じで柱を4本立てます。穴が大きいので今回はM4のビスを使用しました。頼もしい。マザーの裏からビスを通して、表からナットでビスを固定させるだけです。念のためマザーボードとビス/ナットの間には絶縁ワッシャーを挟んでおきましょう。
ビスの柱を立てたらあとは順番に置いていくだけです。まずはCPUにシリコングリスを塗布してその上に銅バッファを起きます。直接ウォーターブロックを置いても良いのですが、Pentium4の発熱量はかなりの物だという話なので、ウォーターブロックのアルミよりも熱伝導率の高い銅のブロックを間に挟みます。こうする事でCPUの熱を銅バッファで強力に吸収して、いったんバッファで熱を蓄えつつ、その熱をウォーターブロックで順次吸収していくという2段のプロセスになります。急にCPUに負荷をかけたときのCPUの温度の上がり方が緩やかになるハズ。
次は銅バッファの上にウォーターブロックを置きます。当然間にはシリコングリスを塗布。まぁ置くだけなので簡単な物です。
そしたらその上に押さえ板を置きます。今回はパソコンショップで購入したソケット478用のリテンションプレート(バックプレート)を使用します。本来これはマザーボードの裏に取付けて基板の破損を防ぐ為の強化部品なのですが、これを上から被せるわけです。専用品なので大きさは丁度で、4隅にはじめから穴まで空いているので、非常にラクチンです。
最後に4カ所をナットで締め付けます。4箇所バランス良く締めていかないとバッファやブロックが傾いてしまうので注意。
あとはチューブをPCの外に引っ張り出してポンプに繋げば完成。もともと水冷の環境はできているのでCPU部分の作業だけで終わりです。1時間もかかりませんでした。
最後に注意事項として、CPUの横にいるチップセット(North Bride)の冷却があります。今回私が使用したマザーボードは見てのとおり比較的大きめのヒートシンクが付いていて、冷却ファンは持っていません。こういったマザーボードの場合、CPUに取付けられた冷却ファンの風を貰ってチップを冷却させるように設計されている場合があるので、水冷化してCPUファンが無くなるとノースブリッジの冷却が追いつかなくなる危険性が出てきます。
ノースブリッジの温度を計測してあまり高くなるようなら、冷却ファン付きのヒートシンクに交換するといった対策が必要になります。