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構成パーツ

取付け事例

intel Pentium3への水冷導入事例

Update:2010.12/13

グダグダ長い能書きは概要の方で書いたので、ここでは導入したときのレポートだけ。

まずは材料を揃えます。

超頻水郷

Super超頻水郷。性能そこそこ圧倒的低価格で結構評判だったもの。いろいろ入って5,300円。中に入っているウォーターブロックと水中ポンプを使用して他は捨て。

水温系活性炭

左は水温計。水温の監視は必須。何の事はない熱帯魚用の物で880円。
右は活性炭。水道水を循環で使用するので水が腐らないように活性炭も。同じく熱帯魚用の物で、100円とかそんなもん。

収納箱

実際に買ったのはこれとは少し違うけど、ただの収納箱。これに水を溜めてポンプを沈めて水を循環させる事になります。ホームセンターで880円。

シャコマン

クランプ。いわゆるシャコマン。ホームセンターで300円。今回はこれを使ってCPUとウォーターブロックを固定します。他には水を通すチューブとか耐水サンドペーパーなんかも購入。

材料紹介はこの辺で早速組み立て。

ウォーターヘッド(水枕)分解

これが超頻水郷のウォーターブロック。アルミ製。

CPUとの接触面があまり綺麗ではないのでペーパーで軽く磨く。ビス止めで分解できる構造で、なかは水路があるだけ、片方から水を通して片方から出る。非常に簡単な構想。

これにチューブを取付けて、超頻水郷に付属しているSoket370用の取付け金具を使用してCPUと合体させてみる。ヒートシンクの取付と同様にCPUとの間にはシリコングリスを塗布すのを忘れずに。

取付け比較

左が実際に取付けてみた感じ、右の冷却ファンを取付けた場合と比べて薄くて軽くてコンパクトになります。が、この取付がいかにも固定が甘くて不安過ぎるので実際には上で買ったクランプで基板ごと上下から挟み込む形に変更しています。安物だからしょうがないか。

この程度の事は臨機応変に対応できないと工作というのはできません。

あとは水槽に水を入れて中にポンプを沈め、チューブを繋げば完成。絵で描くとこんな感じ。

構造図

水槽の水をポンプで汲み上げてウオーターヘッドに送り、ウォーターヘッドで熱せられた水を水槽に戻す。非常にシンプルな構成です。今回のように水槽が大気開放型の場合は密閉循環型と違ってポンプに大きな力が必要となります。こういった構造の場合はポンプとヘッドの高さが重要で、なるべく高低差を無くした方がポンプの力は弱くて済みます。PCケースと同じ高さに水槽を置くのが基本となります。

今回は水を冷却させる装置を何も用意してないですが、実際に使用してみて水温があまり高くなるようなら更に水量を増やすとか、ラジエーターを入れるとかの対策が必要になります。ラジエーターを入れる場合は、水温が一番高くなっている部分に入れるのが一番冷却効果が高いので、ウォーターヘッドを出て水槽へ帰るまでのチューブの所に入れる事になります。

というわけで以下は完成写真。

取付後 水槽

水槽は数日使用して黄色く濁った状態。同じ水をずっと循環させていれば水が腐るということが判明したので(当然)、活性炭を入れる事で対応しました。これで水が腐って臭いが出たりヌルヌルしてくるという事はありません。

メンテナンス等

稼働状態では水は常に室温以上に加熱されるので、勝手に蒸発していきます。減った分は随時補給します。活性炭も定期的に交換しています。

水槽が大気解放なので当然水には埃とか色々はいって、ずっと使用しているとチューブの内面に水垢やゴミが付着します。定期的にチューブと水の交換といったメンテナンスは必要です。

環境にもよるでしょうが、うちの場合はメンテナンスは年1回ぐらいで十分です。水は水道水だからほぼタダ、チューブもホームセンターで簡単に手に入る400円程度の物を使用しているので、金銭的にはたいしたことはないです。

よく言われる、精製水を使用しないと電気腐食を起こすといった話ですが、この環境では水と触れる金属はウォーターヘッド(アルミ)ひとつだけなので、その心配はほとんどなく、普通に水道水を使用しています。この環境はPCの電源を切っても常に水の循環だけは行なっているのでメンテナンスを除くほぼ毎日24時間フル稼働ですが、ヘッド自体は4年以上腐るどころか絶好調で機能してくれました(新しいのを買ったのでまだ使えるけど引退させた)。

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