寂しいのは嫌いアル。
　一人はもっと嫌いネ。
　だから、地球に来たアル。
　最初はつまらなかったヨ。
　でも、毎日楽しくなったネ。
　給料酢昆布で貧乏になったけどな。
　でもねでもね。 「おまえねぇ、不満なら不満言いながら食ってるなよ」
「くれるもんなら貰っとくアル。くれなくてもほしいアル。銀ちゃん、給料、酢昆布じゃいやネ」
「だからさぁ」
「銀ちゃん、酢昆布食べられないほど貧乏あるか？そこまで万事屋はまずかったアルか？」
「んな訳ねぇだろ？」
「だったら、マダオと一緒にパチンコいくのやめるアル。姉御の店も当分出入り禁止アル」
「っつーか、何でおまえがそんなこと知ってるの！」
「マダオには問い詰めたネ。姉御の方は、姉御が教えてくれたヨ。新八と一緒に銀ちゃんから給料貰ってないって泣きついたアル」
「泣きつくんじゃねぇ～。っつーか、あの店にはここんとこ行ってねーよ」
「本当アルか？でも私聞いたアル」
「誰からだ？」
「えっと、真撰組とかマダオとか、いろいろアル」
「いろいろって何だよ」
「ともかく、姉御が言ってたアル。給料もらえないんだったら、うちの店に来なさいって」
「……店って……。スナックじゃねぇーか。っつーか、未成年だろうが。あぁいうみせは未成年禁止なのっ？知ってる神楽ちゃん」
「でも、年齢ごまかしてる娘いっぱいいるって言ってたネ。人生のさばいばるには金は必要アル」
「人生のサバイバルって何だよ。ジャングルかぁ？ここはコンクリートジャングルですかぁ？ネオン輝くかぶき町だっつーの」
「反対アルか？」
「当たり前だろうが。おまえをあぁいうところに行かせたら、おまえのハゲ親父が乗り込んでくるっつーの」
「パピーはハゲ親父じゃないアル。つるっぱげネ。ぶりーちで言うところの『つるりん』アル」
「いや、たしかにおめぇの親父さんは斑目さんじゃないけどな」
「ともかく、銀ちゃん。給料が酢昆布なんていやある。おいしいもの食べたいアル～」
「……じゃあ、かにで良いか」
「かに？？？」
「あ、あぁ」
「新八も知ってるアルか？」
「いや、しらねぇなぁ」
「ひゃっほーい！！！かに独り占めネ！！」
「銀さんもいるんだけど」
「あ、しょうがないから銀ちゃんも一緒に食べるアル。でも急にどうしたアルか？」
「ヅラが送ってきたんだよ。今、北の方にいるんだと」
「ふーん。まぁどうでもいいアル」
「ヅラがおまえに食わせろだと」
「ホントか？さすがヅラ。良い奴アルな」
「まぁ、いっか」
「そうネ良いアルね。銀ちゃん早く食べたいアル」
「じゃあ、準備するか」
「おー」

　銀ちゃんとカニ食べるネ。
　楽しいヨ。
　いつまでも一緒にいられたら良いアルな。
　銀ちゃんと一緒にいられたら楽しいアルよ。

　どうでも良いけど、お題にあってないアルな。