** Don't Let Me Cry(一千一秒の物語):music by TM NETWORK / BLEACH
「あのね、日番谷くん」
なんだよ。
「藍染隊長ってね、すごいんだよ」
んなの、何度も聞いてるっつーの。
「だからね?」
…だから、なんだよ。
だから信じてる?
そんなの、全部幻想だ。
そういって卯の花隊長は四番隊救護詰め所に来たオレにいう。
「いつ?」
「それは、我々にもわかりません。すぐにともいえるでしょうし…」
ずっと…目覚めないということも言える。
そういえずに卯の花隊長は目を伏せる。
「心が拒否しているのでしょうね」
拒否…か。
信じていた人間に裏切られた雛森。
その事実に耐えきれず、彼女は眠ったままだ。
眠れば現実からは目を背ける。
オレの夢に出てきた雛森の様にいつもオレに言うみたいにしているんだ。
天才少年…それがどんな力だ?
結局、藍染には完全にやられた。
許せないって言いながら、オレはあいつを助けるどころか、守るどころか、返り討ちだ。
「隊長」
いつの間にやってきた松本がオレに声をかける。
「…にらみつけるのはどうかと思いますよ」
ベッドに眠る雛森を見つめていたのに松本はそういう。
「にらみつけてなんかいない」
「何言ってるんですか、眉間にこうしわ寄せちゃって。泣くぐらいしちゃうと思ったのに」
「それはおまえの方だろ?」
あれ以来心ここにあらずという顔をしているのは松本の方だ。
「アタシはいいんです。隊長はまだ子供でしょ?」
「急に子供扱いするな」
「たまにはいいんです。変に見かけは子供なのに親父くさい隊長より、ちょっとぐらい子供っぽいころあったほうが良いってアタシは思ってるんですから」
「あのなぁ」
「すべてにあきらめちゃう大人なんかよりも、良いじゃないですか」
「何も知らないガキみたいにはできないに決まってるだろう」
「…隊長、雛森は隊長のことガキって思ってると思いますよ」
「松本」
「だから、」
そういいながら松本は笑みを深くして
「だから、ガキじゃないってこと、桃にみてもらいましょ?」
言う。
「あぁ、そうだな」
オレは待つしかできない、聞くことしかできない。
それでも、そばにいたのはオレの方が多いんだから。
それでも、おれはおまえの笑ってる顔が見たいんだから。
今は、おとなしく眠っていろ。
ぶっつぶして、すぐに戻るから。
なんだよ。
「藍染隊長ってね、すごいんだよ」
んなの、何度も聞いてるっつーの。
「だからね?」
…だから、なんだよ。
だから信じてる?
そんなの、全部幻想だ。
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「日番谷隊長、傷はほぼ完治しました」そういって卯の花隊長は四番隊救護詰め所に来たオレにいう。
「いつ?」
「それは、我々にもわかりません。すぐにともいえるでしょうし…」
ずっと…目覚めないということも言える。
そういえずに卯の花隊長は目を伏せる。
「心が拒否しているのでしょうね」
拒否…か。
信じていた人間に裏切られた雛森。
その事実に耐えきれず、彼女は眠ったままだ。
眠れば現実からは目を背ける。
オレの夢に出てきた雛森の様にいつもオレに言うみたいにしているんだ。
天才少年…それがどんな力だ?
結局、藍染には完全にやられた。
許せないって言いながら、オレはあいつを助けるどころか、守るどころか、返り討ちだ。
「隊長」
いつの間にやってきた松本がオレに声をかける。
「…にらみつけるのはどうかと思いますよ」
ベッドに眠る雛森を見つめていたのに松本はそういう。
「にらみつけてなんかいない」
「何言ってるんですか、眉間にこうしわ寄せちゃって。泣くぐらいしちゃうと思ったのに」
「それはおまえの方だろ?」
あれ以来心ここにあらずという顔をしているのは松本の方だ。
「アタシはいいんです。隊長はまだ子供でしょ?」
「急に子供扱いするな」
「たまにはいいんです。変に見かけは子供なのに親父くさい隊長より、ちょっとぐらい子供っぽいころあったほうが良いってアタシは思ってるんですから」
「あのなぁ」
「すべてにあきらめちゃう大人なんかよりも、良いじゃないですか」
「何も知らないガキみたいにはできないに決まってるだろう」
「…隊長、雛森は隊長のことガキって思ってると思いますよ」
「松本」
「だから、」
そういいながら松本は笑みを深くして
「だから、ガキじゃないってこと、桃にみてもらいましょ?」
言う。
「あぁ、そうだな」
オレは待つしかできない、聞くことしかできない。
それでも、そばにいたのはオレの方が多いんだから。
それでも、おれはおまえの笑ってる顔が見たいんだから。
今は、おとなしく眠っていろ。
ぶっつぶして、すぐに戻るから。
**後書き:日雛で。一瞬恋ルキかなとでも思ったんですけど、日雛の方がしっくりくるような。気持ち的には現世にいく前のひっつんの話。
で、……乱菊ねーさんにはヘルプに入ってもらいました。ひっつんだけじゃ終わらないと思ったので。
そしたら、ギン乱にかすって大あわてで修正。
そしたら上手くいきました。
で、……乱菊ねーさんにはヘルプに入ってもらいました。ひっつんだけじゃ終わらないと思ったので。
そしたら、ギン乱にかすって大あわてで修正。
そしたら上手くいきました。