2000年1月27日～2月2日
東京グローブ座

出演
三田村邦彦
吉野公佳
高畠史郎　優恵　小西博之
小川範子　鈴木一功　柳ユーレイ
渡辺浩美　西野まり　川村早織梨　
秋本奈緒美

スタッフ
製作・フォーナイン株式会社
製作協力・テンカラットＰ＆Ｐ
協力・講談社
企画・狩野隼人
舞台監督・辰巳次郎
照明デザイン・海藤春樹　照明・武藤研二（ＪＡＣ）
舞台美術・松野潤　音楽・伊東正美
衣装・竹原典子　化粧・寺岡フウコ
宣伝美術・高橋美和　演出助手・古屋治男
アシスタントプロデュサー・西野禎美
プロデューサー・北見純子

渡辺　優恵　三田村　　　　　　　　　　三田村　小西　　

高畠　三田村　　　　　　　　　　　　カーテンコール

年齢を重ねるごとに、人間の精神は実に奇怪で
途方もないものだぞと驚嘆しています。
演劇のかたわらつきあってきた事件の例でいえば、
宮崎勤、麻原彰晃、少年Ａ（酒鬼薔薇聖斗）などがそうです。
彼らの精神の奇々怪々さは私の想像をゆうに超えているのです。
その驚嘆を前に私はいつも考え込んでしまいます。
彼らの精神はいったいどこでどういうふうに形成されたのだろうかと。
そしていつも行きつく先は「母と子」の関係です。
母子関係、とりわけ胎乳児期における母子関係（失敗）が
彼らの奇怪で途方もない精神をつくりあげたのではないか
と思ってしまうのです。
「無意識」の時期に人間の精神の核が決定されるという考えは、
いささか宿命的すぎて哀しいものがありますが、
『鏡』ではそうした母子物語を
描いてみたいと思います。
（山崎哲「チラシ」より）

エピソード
いやあ、まいりました。
当初、出演予定だった女優・佳那晃子さんが、
記者会見の翌日、突然、降板した。
その理由のひとつとして、
「演出家に役のイメージに合わないと降ろされた」
などとワイドショーなどで喋っていたが、
そんなことを言った覚えはまったくありません。
プロデューサー北見さんのキャスティングに
まったく異を唱えずに演出しました。念のため。
また、どんな俳優にもきちんと付き合う
三田村邦彦さんにはとても感動した。

備考
台本は前回公演「鏡」の物語、人物設定を
ほとんどそのまま借りて書きかえたものです。
依頼された時点ですでに
キャスティングが決まっていたからです。
その意味では、台本は
前作者との共同脚本です。