行政区画的には山梨県南アルプス市が中心となる南アルプスの日本百名山の一つである鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳)の登山
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先月下旬に、山仲間と行政区画的には山梨県南アルプス市が中心となる南アルプスの日本百名山の一つである鳳凰三山を登ってきました。
鳳凰三山は、地蔵岳・観音岳・薬師岳からなる山脈で古くから山岳信仰が盛んだった山域です。
ただ、今回登った山の「高嶺(標高2778、8メートル)」は鳳凰三山には入っていません。
第一 登山行程の概略
1 広河原(標高1520メートル)出発
2 白鳳峠(標高2450メートル)通過
3 高嶺(標高2778、8メートル)登頂
4 地蔵岳(標高2764メートル)登頂
5 鳳凰小屋(標高2400メートル)宿泊
6 観音岳(2840、4メートル)登頂
7 薬師岳(2780メートル)登頂
8 薬師岳小屋(標高2720メートル)通過
9 南御室小屋(標高2420メートル)通過
10 夜叉神峠小屋(標高1790メートル)通過
11 夜叉神峠登山口(1330メートル)到着
以上標高差1320、4メートルを上り、
標高差1510、4メートルを下る1泊2日の登山でした。
ただ登山に慣れた人は日帰りでこのコースを歩き通すそうです。
第二 登山装備
・ペツル製ヘルメット
・モンベル製メッシュの日除け付きキャップ
・モンベル製サングラス
・バーグハウス製オレンジ色のTシャツ
・ファイントラックのスキンメッシュの長袖アンダーシャツ
・パタゴニア製オレンジ色のウインドブレーカー
・ファイントラック製ポリゴン防寒着
・マーモット製長トレッキングパンツ
・ノースフェイス製トレッキングスパッツ(コンプレッションタイツ)
・厚手のウール製靴下
・スカルパ製シャルモGTX登山靴
・マウンテンハードウエア製レインウエア上着(ドライQ)
・ノースフェイス製レインウエアズボン(ゴアテックス)
・ブラックダイヤモンド製トレッキングポール2本
・オスプレイ製ケストレル48リットルザック
(今回は、行動食は伊熊商店のバゲットにしてバゲットに蜂蜜をつけて食べたのでバーナーは持参しませんでした。)
なお、伊熊商店のバゲットに関しては、
でご紹介しています。
第三 登山の具体的日程
第1 1日目
朝5時にI氏が車で私の自宅に迎えにきてくれました。
I氏は、6月に登山中に足を痛めてリハビリ中だったので今回の登山はできませんでした。
ただ車の運転はできるので、私らに付き合ってくれて車を運転して今回の夜叉神峠登山口まで私らを送り、下山した私らを夜叉神峠を下った芦安温泉まで迎えにきてくれました。
I氏と私は、交替で車を運転して山形自動車道山形蔵王インターチェンジから入り山形自動車道から東北自動車道に進み、朝食を栃木県の那須高原サービスエリアの食堂で「那須豚の麻婆肉丼(880円)」を食べて一休みした後、更に圏央道から、中央高速道に入り、午後1時頃山梨県北杜市の長坂インターチェンジで高速道路を下りました。
長坂インターチェンジ近くに、翁達磨グループで有名なそば店「長坂翁」があったので、「長坂翁」に入り「もりそば(880円)」を食べてから、北斗市内のS氏の自宅にお邪魔しました。
S氏の自宅から露天風呂から富士山が見えるという「甲斐大泉温泉パノラマの湯」に行き、そこの露天風呂や大浴場、そしてサウナに入り汗を流してゆっくりしました。
残念ながら富士山は雲に隠れて見えませんでした。
夕食は、S氏の自宅のテラスでS氏が生産したトウモロコシやブルーベリーをごちそうになり、また千葉産の美味しいピーナッツもいただきながら、プレミアムモルツビールや頂(いただき)発泡酒、そしてマルゴーの赤ワインやオーストラリアの赤ワインをS氏とI氏と私の3人で賑やかに飲みました。
S氏は大分酔ったようでした。
午後8時には就寝しました。
私とI氏はそれぞれ持参した寝袋で寝ました。
なお、「山梨県」に関しては、
でご紹介しています。
また、山梨県「北杜市」に関しては、
2014(平成26)年2月8日山梨県の銘菓「桔梗(ききょう)信玄餅(しんげんもち)」(求肥餅(ぎゅうひもち))(甲府市)(北杜市)と、
2007(平成19)年8月20日中央アルプスの木曽駒ヶ岳の御来光、宝剣岳のロッククライミング、そして駒ヶ根名物のソースカツ丼など(登山)(長野県)(清里)(北杜市)(山梨県)
でご紹介しています。
第2 2日目
午前3時30分に起床しました。
S氏が調理してくれた目玉焼き、ご飯、レタス、タマネギスープ、コーヒーをいただき、
午前4時30分にS氏の自宅をI氏の車で3人で出発しました。
午前6時頃夜叉神峠登山口に到着しました。
広河原行きの定期バスは既に出発していて乗れませんでした。
ここでI氏と別れ、I氏は車で温泉巡りを楽しむドライブに出かけました。
私とS氏は、午前6時30分に夜叉神峠登山口を乗り合いタクシーで出発し、午前7時20分に広河原に到着しました。
乗り合いタクシーの料金は、一人1100円プラス登山協力金100円の合計1200円でした。
広河原から当初甲斐駒ヶ岳の登山口の北沢峠行きのバスに乗る予定でしたが、北沢峠行きのバスは午前9時00分発車なのであまりに時間が空きすぎるので、予定を変更して、広河原のアルペンプラザから歩いて15分のところにある白鳳峠登山口から登山を開始することにしました。
午前8時30分に白鳳峠登山口からS氏と私の2人で白鳳峠にむかって登り始めました。
ここは大変な急登でした。
午前12時00分に白鳳峠(標高2450メートル)に到着しました。
途中の急傾斜の登山道から後ろを振り返ると、白鳳峠の反対側の沢の対岸に日本で二番目に高い北岳(標高3193メートル)がそびえているのが見えました。
S氏は、二日酔いと腰痛で大変調子が悪かったです。
白鳳峠で30分休憩して伊熊商店のバゲットを出しそれに蜂蜜をつけて昼食をとりました。
午後0時30分に白鳳峠を出発し、
午後1時50分に高嶺(標高2778、8メートル)に到着し、ここでも30分の休憩をとりました。
午後2時20分に高嶺を出発し、
午後3時10分に地蔵岳(標高2764メートル)に到着しました。
賽の河原付近から有名なオベリスクがそそり立ち、辺り一面花崗岩が崩れてできた白い砂礫(されき)が敷き詰められた印象的な風景でした。
ただし、オベリスクの頂には登りませんでした。
午後3時30分に地蔵岳を出発し、花崗岩が崩れてできた白い砂礫が砂場のようになっている足場の悪い急斜面をずり落ちながら鳳凰小屋に向かいました。
午後4時10分に鳳凰小屋に到着しました。
暑くて体中から汗がふきだして汗でビショビショになっての到着でした。
この日の行動時間は、7時間40分でした。
鳳凰小屋の宿泊料金は、1泊2食付きで8000円でした。
私は、1泊夕食だけつけてもらったので7200円でした。
鳳凰小屋の夕食は午後5時30分からカレーライスでした。
カレーライスはお代わり自由で、私は最初の量の半分の量をお代わりでもらいました。
鳳凰小屋の夕食は毎日カレーライスのようです。
しかし、毎日カレーライスの味が違うとのことです。
鳳凰小屋の宿泊場所は、二階にある二段の蚕棚式の上の段でした。
上の段に登る梯子(はしご)が木製でツルツルしていて滑りやすく気をつけて上り下りしました。
トイレは、バイオトイレで小屋から少し離れたところにありました。
しかし、去年の南アルプスの荒川東岳(悪沢岳)・赤石岳・聖岳に登った際に宿泊しました聖平小屋のようにトイレが極端に離れた場所ではなかったので助かりました。
なお、南アルプスの荒川東岳(悪沢岳)・赤石岳・聖岳登山に関しては、
でご紹介しています。
鳳凰小屋は、小屋の近くに地下水が湧くところがありそこからパイプで小屋の近くの水場に湧水を引き込んでいました。
とても豊富な水量で、空になったペットボトルに水を補充しました。
水場の側に紫の神楽鈴のような美しいトリカブトの花が咲いていました。
鳳凰小屋は消灯が午後7時でとても早い消灯時間でした。
鳳凰小屋には乾燥室がなかったので、びしょぬれになった上下の服を脱ぎ、ザックに持参した着替えの上下に着替えたので快適に眠ることができました。
第3 3日目
鳳凰小屋で午前2時30分に起床して、午前3時20分に真っ暗ななかをヘッドランプをつけてS氏と鳳凰小屋を出発しました。
真っ暗な中登山道を上りましたが、途中道迷いを3回しました。
ヘッドランプの灯りだけではよく分からない登山道でした。
S氏の二日酔いは治ったのですが、腰痛はまだ残っていたようです。
しかし、S氏の歩行は快調でした。
午前5時15分に観音岳(2840、4メートル)に登頂しました。
巨岩の積み重なった山頂からは北岳が見えました。
午前5時40分に薬師岳(2780メートル)に登頂しました。
風化した花崗岩の白さが印象的でした。
午前6時10分に薬師岳小屋を通過しました。
午前7時10分に南御室小屋を通過しました。
午前9時50分に夜叉神峠小屋を通過しました。
夜叉神峠小屋でサイダーを確か300円で飲みました。
午前10時35分に夜叉神峠登山口に到着しました。
この日の行動時間は7時間15分でした。
昨日からの合計行動時間は、14時間55分でした。
夜叉神峠登山口から乗合タクシーで麓の南アルプス市の芦安温泉まで行き、前日から車で温泉行脚をしていたI氏と合流しました。
I氏の車で北斗市の尾白の湯に入浴して大量の汗を流しました。
尾白の湯には大きな露天風呂があり温泉成分を日本一含有している湯の色が赤い「赤湯」という露天風呂で疲れを癒しました。
体重は登山前より3キログラムも減少していたので大喜びしました。
しかし、登山後の後記の湯田中温泉での夕食で生ビールを飲んだりその後も存分に食べていたら、たちまち元に戻ってしまいました。
その日は北杜市でS氏と別れ、私とI氏は中央高速道から長野自動車道に入り、更に上信越自動車道の信州中野インターチェンジで下り、長野県山ノ内町にある湯田中温泉の老舗旅館「よろづや」に宿泊しました。
ここの大浴場はすごいです。
特に欅(けやき)等の高級木材をふんだんに使用して豪華に建築した純木造伽藍建築の大浴槽があり、露天風呂には赤御影石の巨大な五重の塔や京御影石の巨大な石灯籠がある登録有形文化財の「桃山風呂」は、一浴の価値があります。
また、「よろづや」のフロントで長野県名産のあんずを使用した「あんずジャム」を購入しました。
なお、「湯田中温泉」は、志賀高原にとても近い場所にあります。
志賀高原に関しては、
でご紹介しています。
第4 4日目
長野県山ノ内町にある湯田中温泉のよろづやで朝食をいただいてから午前9時ころI氏とI氏の車で出発し、近くの「道の駅やまのうち」で長野県小布施町の桜井甘精堂が製造している「一口栗鹿の子」(くりきんとん)をお土産に購入しました。
その後上信越自動車道から上越ジャンクションで北陸自動車道に入り、新潟経由で小国町を通り山形市に午後4時過ぎに着きました。