福井県福井市にある「加藤物産」の、鯖(さば)に塩をふって塩漬けにして、更に糠(ぬか)漬けにした福井県・石川県の郷土料理「寒さばへしこ」

2016(平成28)年12月18日

 今回は、福井県福井市の「加藤物産」の、鯖(さば)に塩をふって塩漬けにして、更に糠(ぬか)漬けにした福井県・石川県の郷土料理「寒さばへしこ」をご紹介します。

 「へしこ」とは、鯖に塩をふって塩漬けにした後、更に糠(ぬか)漬けにした郷土料理で、若狭地方及び丹後半島の伝統料理で、越冬の保存食として重宝されてきたとのことです。

 鯖は、塩漬けしただけでは越冬するほど持たないとのことです。

 糠漬けにすることによって一冬簡単に保存できるそうです。

 「へしこ」の名前の由来は、漁師が魚を樽に漬け込むことを「へし込む」と言ったことから「ヘし込まれた物」が略されて「へしこ」になったという説が一般的なようです。

 他説では、魚を塩漬けにする際に滲み出てくる水分のことを「干潮(ひしお)」と呼んだことからという説もあるようです。

 なお、「干潮(ひしお)」を発酵させたものなどが魚醤(ぎょしょう)になると思われます。

 

 「へしこ」は、鯖を糠漬けすることによりさばの脂分と発酵熟成によるアミノ酸の旨味が重なり合いとても滋味深い味わいがあります。

 鯖を糠漬けした「へしこ」は、生の鯖に比較してアミノ酸が約2倍、ペプチド(ペプチド結合によりアミノ酸が2個以上結合した化合物)が約5倍含まれており、血圧上昇を抑制する効果もあるようです。

 なにより酒の肴にピッタリの美味しさです。

 また、お茶漬けにもなり、更にピザやパスタにも使えます。

 とても美味しいと思います。

 この点は鰯(いわし)をオイル漬けした塩辛い「アンチョビー」と同じだと思います。

 

 「へしこ」には、「さば」だけでなく「いわし」や「いか」の糠漬けの「へしこ」もあるようです。

 

 なお、「寒さば」は、秋冬時期に水揚げされるさばをいいますが、この「寒さば」は体内に脂分を貯めこんでいますのでトロのように美味しいです。

 トロ鯖のことは、後で「青森県八戸市の八戸前沖さば」で書きます。

 

 「寒さばへしこ」は、1本1300円です。

 購入した場所は、「西武デパート福井店」(電話番号0776ー27ー0111)です。

 製造者は、福井市の「加藤物産」(電話番号0776ー88ー2111)です。

 

 なお、「鯖(さば)」に関しては、

2016(平成28)年12月7日福井県福井市のJR福井駅前にある「福そば」の、福井名物の大根おろしを「うるめ」、「鯖(さば)」、「めじか節」を原料にした自家製だしのそばつゆに入れた「越前おろしそば」に、サクサクに揚げたエビなどの天ぷらが絶妙にマッチした「えび天おろしそば」と、

2016(平成28)年8月16日静岡県伊東市のJR伊東駅近くにある「伊豆鮮魚商まるたか」の、「やっぱた(クロシビカマス)」の刺身、「深海エビの唐揚げ」、「地サバのなめろう」

でご紹介しています。

 

 また、「魚醤」に関しては、

2014(平成26)年10月10日富山県富山市の「えびよね」の「いか」を原料にした魚醤(ぎょしょう)の「いしる」

でご紹介しています。

 

 更に、「塩」に関しては、

2016(平成28)年11月15日長野県松本市にある「栗田製菓所」製造の、戦国時代に越後(新潟県)の名将上杉謙信が甲信地方(山梨県・長野県)の名将武田信玄の所領の信濃(長野県)に塩を送った故事を後世に伝えるために調整した、ほんのりした塩味が本練羊羹の甘みとコクを引き立てる信州松本銘菓「塩羊羹(しおようかん)」

でご紹介しています。

 

 そして、「福井」に関しては、

2016(平成28)年12月15日福井県坂井市にある「五月ヶ瀬」の、炎が渦巻く石窯で焼く遠赤外線効果で、厳選したピーナッツが練り込まれた洋風煎餅に独特の固さ、風味、香ばしさを生み出すこんがりした独特の美味しさの「五月ヶ瀬煎餅(せんべい)」と、ラム酒の香りがするクッキー風味の洋風焼き菓子「五月ヶ瀬アヌー(結)」

でご紹介しています。


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