傍章・機材・ターゲットライト

ターゲットライトは何を使ったらいいのだろうか?について私見を書きます。

フラッシュ付属のターゲットライト

フラッシュ付属のライトを使えば、機材構成がシンプルになります。現在のフラッシュ付属のライトは明るく十分使えます。

消し忘れに注意して下さい。
フラッシュの電池が無くなると、撮影自体出来なくなります。
良い機能なのに今一つはやらないのはこれが理由だろうなぁ・・・。
ほとんどの皆さんが外付けのターゲットライトをつけていますね。


特に有効な使い方は、
●第一章・フラッシュ(3)の「天井にいる生物を120度型で撮る」時、外付けターゲットライトは当たりませんがフラッシュ付属のライトは当たります。
●パンダ型フラッシュ位置(超・超超を含む)では、外付けターゲットライトよりもフラッシュ付属のライトの方が光軸間角度は小さくなります。当たりやすいです。

ターゲットライトの取り付け

アームに取り付けるか?ポートリング・ハウジングに固定して取り付けるか?意外に使用感が違います。
100%好みですね。お好きな方を〜〜〜

   アーム ポートリング・ハウジング
自由度 自由 不自由 ・動き限定
照射場所 レンズン光軸上以外にずれる レンズの光軸上のみ照らす
被写体に当てやすさ ずれやすい 簡単・確実
ライトの照射角度 ずれるので広い方が無難 広くなくても光軸を照らす
色々な被写体への適応 設置場所が自由
適応度高い
適応度低い 
被写体が天井に居る場合当たらない。
2本目の手持ちライト 無くても良い 必要


●個人的なお勧め
ポートリング・ハウジングに固定が僕は好みです。光軸からずれない事が利点です。
天井に居るベニハゼなどには当たりません。そのためもう1本ライトを手持ちで持っています。
ポートリング・ハウジングに固定する方は、2本目のライトがあった方が良いですよ。
2本目はライト撮り用のライトとしても使えます。

ターゲットライトとして必要なスペック

照射角度
30度は狭く使いにくい。
50度以上あればOK。
100度は必要はない。ただし、被写体の周り広く明るさの差が無くなるため魚は、逃げにくいです。

its値
●シャッター連動で消灯するものは、どんな明るさでも影響がありません。
●its値が10its以上あれば、充分な明るさです。
●最低光量がits値20〜30its以上のライトはターゲットライトには、使わないで下さい。大光量ライトのブレに関するデメリットがでます。

色温度・演色性
色温度・演色性はビデオライトには重要です。ライト撮り用ライトにも重要です。
しかし、ターゲットライトには、ほぼ無関係です。なぜならば写真にほとんど写らないからです。
赤いフィルターをつけて撮影しても写らないのと同じです。
シャッター連動で消灯するものは、100%無関係です。

メーカーの作例で、フラッシュ撮影時でもこんなに綺麗〜というものがあります。フラッシュ+ライト撮りのデータです。騙されないで・・・売る奴は必ずしも本当のことは言わない。
http://www.inon.co.jp/products/le_light/le600h-w.html
前景のみで、SS1/30・F8・ISO250です。そんなアホなデータで写真撮るか!!!(ごめんねINONさん(^O^)

また、白く美しいライトよりも黄色いライトの方が、魚は逃げませんね(^O^)
赤いフィルターは魚が逃げませんが、設定によっては赤い色が写真に写ります。シャッター連動で消灯するライトで赤フィルターを使う事がお勧めです。

具体例
● 安いINONのLE600h−W で十分です。(照射角度75度、10.6its)
●RGBLUEは、非常に良く出来た素晴らしいビデオライトです。
ターゲットライトとしては、そこまでの性能は不要です。しかし、とても使いやすいライトなのでお金に余裕がある方は是非どうぞ。

結論
●ターゲットライトは、50度以上の照射角度&5〜20itsのほどほどの明るさであればなんでもOKです。
●シャッター連動で消灯するものは、赤フィルターをつけても無関係、色温度・演色性も無関係、大光量ライトのデメリットも無関係、めんどくさい事は一切無関係なので、楽ですね。

ターゲットライト・AFでベラ・ハナダイ撮影の注意

ベラ・ハナダイのような撮影距離が遠い被写体をAFで撮る場合、ターゲットライトがAFの邪魔をします。注意が必要です。
MFの方は関係ありません。

理由は・・・
ターゲットライトは近い所を明るく照らします。遠くは暗く照らします。
通常のマクロ撮影では、被写体を明るく照らし、背景の方が暗くなります。ターゲットライトをつけた方がAFがよく合います。
しかし、、、
撮影距離が遠い撮影の場合、被写体よりも前側にあるレンズの光軸上の浮遊物を明るく照らしてしまいます。AFは被写体よりも明るい浮遊物にピントを合わせようとします。AFは迷い被写体を認識できません。邪魔になります。
●浮遊物が多い海では、1mでこの現象が出ます。
●沖縄のような浮遊物が少ない海では、1mではあまり影響がありませんが、2mくらいで影響が見られます。

対処は・・・撮影距離が遠い撮影で光軸上の浮遊物を照らさず被写体だけを照らすことです。
●AFが彷徨い始めたら、ターゲットライトを消してください。その方がAFが迷いません。
●照射角度100度は使わない。
●照射角度が狭い方が良い。30度以下がお勧め。
●上に向けて光軸上を照らさない。
●ターゲットライトの光軸間角度が大きい方が良い。ポートリングよりもアームなど離れた場所のライトが良い。

僕は、ハナダイやイトヒキベラを撮りに行く場合は、照射角度100度を外して、照射角度が30度に付け替えます。被写体を照らすぎりぎりまで上を向けます。それでも浮遊物にピントが来てしまう場合ターゲットライトは消します。

撮影距離が遠い撮影ではフラッシュの光軸間角度を最大にしているはずです。フラッシュ付属ライトの照射角度が30度程度ならば使えますね。

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