傍章・機材・ライト撮り用ライト

第五章・ライト撮り・アクセントライト用のライトの話。
ターゲットライトと異なり、ライト撮りはライト光で写真を作ります。
ライト光が重要です。

ライト撮り用ライトとして必要なスペック

its値
●最低30its以上は必要です。
●出来るだけits値が高い方が、ブレなく綺麗に撮れます。カメラの設定も楽です。
●フラッシュ光は50万ルーメン・5000itsです。its値が高すぎるライトなど存在しません。

演色性
高演色性のライトの方がライト撮りには良いです。
フラッシュの演色性は、約Ra100です。太陽光とほぼ同じです。フラッシュの方がどのライトよりも演色性は高いです。

色温度
●アクセントライトなどフラッシュ光+ライト撮りの場合、色温度はフラッシュと同じ5500Kが自然な仕上がりになります。
●フラッシュを使わないライト撮りの場合、前景は、ライトの色温度に合わせたカメラの色温度設定で、写真の色温度は変えられます。黄色いライトの写真を自然に白くすることは容易です。
中景・後景がある場合は、ライトの色温度に合わせてカメラの設定をした場合青い自然光の色温度が変わります。

よくわからない場合は、フラッシュや太陽光と同じ5000〜6000Kのライトを選ぶと無難です。

照射角度
5〜10度・スポット撮影用です。
30度・ライト撮りでは無難です。
50度以上・ライト光のコントロールが難しく、レンズに直接光が入りやすいです。お勧めしません。
100度・邪魔です。適していません。

具体例
● 1本目のライト撮り用ライトは、演色性が高め・色温度が5000〜6000K・照射角度30度・30its以上のものを買いましょう。2本目のターゲットライトとしても使えます。生物観察にも使えます。無難でしょう。
INONのLE600h−S (照射角度30度、67its)この位のスペックがあれば使えます。
●その後、スポット撮影に興味があれば、照射角度が5〜10度のライトを買いましょう。
ただし、5〜10度のライトは、他の用途には使えません。狭くて明るすぎます。
●中国製のライトが安価でits値が高いです。3000〜4000円で、100its以上が沢山あります。品質のムラ・耐久性・ライト光に芯があるなど、問題はまだありますが、急速に良くなっています。僕も1本持ってます。貸しますよ〜

結論
●高演色性のライトが良い。
●色温度は5000〜6000Kが無難
●照射角度は、5〜30度で好み

雑談・演色性・色温度の続き

色温度
古いINONの黄色いライト+フラッシュのアクセントライト撮影です。フラッシュとライトの2つの光源の色温度が異なります。カメラの色温度設定をどちらに合わせるかで変わります。
黄色ライトに色温度を合わせて白くすると、イソギンチャクが不自然に青白くなります。
フラッシュに色温度を合わせると、ライトは黄色のままですがイソギンチャクは自然な白です

フラッシュを使わないライト撮りの場合は、不自然になりません。

フラッシュの色温度を変えるフィルターもあります。フラッシュ光の当たる部分の色を変える事も出来ますし、フィルターの色温度にカメラの色温度を合わせれば、遠い中景・後景の背景の色を変えることが出来ます。
当然自然な色ではなくなります。色付きのライトを使用するのと同じですね。

演色性
演色性は、修整できません。
ターゲットライト専用であれば演色性などどうでもいいのです。
ライト撮り用であれば演色性の高いものを選びましょう。
ただし、LEDライトの演色性はフラッシュのキセノン管よりも悪いです。
演色性にこだわるのであればフラッシュ撮影して下さい。

メーカーのHPに騙されないで〜〜〜嘘は書きませんが、不都合な真実も書きません。たとえばRGBLUEのHPを読むと演色性について他のLEDライトとの比較は書いてありますが、フラッシュについては一切触れていません。負けているからです。

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