ここまで来たら、もう自分で数式読み解けてきてますね?どうですか?役に立つでしょ?すごいでしょ〜〜ねっ、すごいでしょ〜〜〜〜〜〜
「へぇ・・・」
あっ!!!あっ!!!今、今また、、、ちいさい声で・・・(T_T)
まだ同じ
| ・青い自然光×SS+七色のフラッシュ光 ・ Fの2乗 |
= | 写真を作る光 | ||
さて、同じ問題を解いても面白くないので・・・
●青被せローキー。青被せ自体は、青被りの直し方の逆ですから『数式』の項を読んで下さい。
| 青い自然光×SS+七色のフラッシュ光 ・ Fの2乗 |
= | 写真を作る光 | ||
青被り完成後ローキーにします。フラッシュTTL撮影ですからF値やSSを変えてもローキーにはなりません。調光補正でフラッシュ発光量を少なくします。(より詳しく)
| ローキーの数式 | ||||
| 青い自然光×SS+七色のフラッシュ光(少なく) ・ Fの2乗 |
= | 写真を作る光 (少なく) |
||
ローキーにすると調光補正で七色のフラッシュ光量が減ります。その他は全く変わりません。すると青い自然光と七色のフラッシュ光の比率が変わります。調光補正でローキーにすると同時に青被りもする事がわかります。
●黒抜き・ブラック&ボケ。
ボケが絶対条件ですからF値は開けます。
| 青い自然光×SS+七色のフラッシュ光 ・ Fの2乗(開ける) |
= | 写真を作る光 | ||
F値の二乗ですべてを割り算するのです。F値を小さくすると、青い自然光と七色のフラッシュ光が増えます。写真を作る光の量が増えます。カメラは適正露出を維持するためフラッシュのTTLに発光量を少なくする事を命じます。そのため青い自然光と七色のフラッシュ光の比率が変わり青い自然光の比率が高くなります。F値を開けるという事は、青被りする事が表現されています。
青無し写真ですからもちろんSSは同調速度です。もう動かせません。F値はボケのため動かせません。この数式でF値とSSを定数として固定します。
| 青い自然光×SS+七色のフラッシュ光 ・ Fの2乗(開ける) |
= | 写真を作る光 | |||
| 定義・代入 | SS | = | R1 | ||
| 定義・代入 | Fの2乗 | = | R2 | ||
| ∴ | 青い自然光×R1+七色のフラッシュ光 | = | 写真を作る光×R2 | ||
| 定義・代入 | 青い自然光×R1 | = | 青い自然光’ | ||
| 定義・代入 | 写真を作る光×R2 | = | 写真を作る光’ | ||
| ∴ | 青い自然光’+七色のフラッシュ光 | = | 写真を作る光’ | ||
つまり、写真を作る光から青い自然光を減らしてブラック&ボケを作るためには、F値やSSは定数なので関与出来ません、数式内にも、ありません。青い自然光自身を減らすしか他に方法が無い事がわかります。つまりロケハンで青い自然光量が少ない所を探す事以外に選択肢が無い事がわかります。
●白砂飛ばし。
ボケが絶対条件ですからF値は開けます。
| 青い自然光×SS+七色のフラッシュ光 ・ Fの2乗(開ける) |
= | 写真を作る光 | ||
F値の二乗ですべてを割り算するのです。F値を小さくすると、青い自然光と七色のフラッシュ光が増えます。写真を作る光の量が増えます。カメラは適正露出を維持するためフラッシュのTTLに発光量を少なくする事を命じます。そのため青い自然光と七色のフラッシュ光の比率が変わり青い自然光の比率が高くなります。F値を開けるという事は、青被りする事が現わされています。
青無し写真ですからもちろんSSは同調速度です。もう動かせません。F値はボケのため動かせません。この数式でF値とSSを定数として固定します。
| 青い自然光×SS+七色のフラッシュ光 ・ Fの2乗(開ける) |
= | 写真を作る光 | |||
| 定義・代入 | SS | = | R1 | ||
| 定義・代入 | Fの2乗 | = | R2 | ||
| ∴ | 青い自然光×R1+七色のフラッシュ光 | = | 写真を作る光×R2 | ||
| 定義・代入 | 青い自然光×R1 | = | 青い自然光’ | ||
| 定義・代入 | 写真を作る光×R2 | = | 写真を作る光’ | ||
| ∴ | 青い自然光’+七色のフラッシュ光 | = | 写真を作る光’ | ||
つまり、写真を作る光から青い自然光を減らして白砂飛ばしを作るためには、F値やSSは定数なので関与出来ません、数式内にも、ありません。青い自然光自身を減らすしか他に方法が無い事がわかります。つまりロケハンで青い自然光量が少ない所を探す事以外に選択肢が無い事がわかります・・・・・・・・って〜〜〜〜〜
白砂飛ばしの数式の解き方は、黒抜き・ブラック&ボケと全く同じです。全くイメージの違う写真ですが青無し写真である事は同じです。それどころか、数式上は全く同じなのです。
背景が白い砂なら白砂飛ばし、背景が後景なら、黒抜き・ブラック&ボケです。実は背景の差しかない事が数式から読み解けます。ちょっと目から鱗でしょ〜〜僕も数式でこれに気付いた時はちょっとびっくりしました。
この数式から、写真を見かけの印象ではなく『青多い写真』と『青無し写真』という考え方に分けて考える事がとても重要である事に気づきました。数式がそれも証明しています。
●白砂飛ばしローキー
中景の白砂を青被りさせずにボカす事が必要です。
青無し写真なのでSSは同調速度で固定。定数です。中景をボカすので必ずしも浅い被写界深度が必要ではなく距離の差でボカす事も出来ます。従ってF値は流動的な変数です。
| 青い自然光×SS+七色のフラッシュ光 ・ Fの2乗 |
= | 写真を作る光 | |||
| 定義・代入 | SS | = | R1 | ||
| ∴ | 青い自然光×R1+七色のフラッシュ光 ・ Fの2乗 |
= | 写真を作る光 | ||
| 定義・代入 | 青い自然光×R1 | = | 青い自然光’ | ||
| ∴ | 青い自然光’+七色のフラッシュ光 ・ Fの2乗 |
= | 写真を作る光 | ||
中景には基本的に青い自然光が多く存在します。この数式を見れば、やはりF値を絞る事が青い自然光量を少なくする方法です。中景はボカすので、ボケが確保出来る範疇で、絞る方が良い事がわかります。それでもF値は8程度どまりでしょう。
それで撮りに行きます。やはり青くなります、失敗です。数式上では変数はF値のみですがそれも限界まで絞りました。もう動かせません。この時点でF値も定数となります。
| 青い自然光’+七色のフラッシュ光 ・ Fの2乗 |
= | 写真を作る光 | |||
| 定義 | F | = | R2 | ||
| 代入 | Fの2乗 | = | R3 | ||
| ∴ | 青い自然光’+七色のフラッシュ光 | = | 写真を作る光×R3 | ||
| 定義・代入 | 写真を作る光×R3 | = | 写真を作る光’ | ||
| ∴ | 青い自然光’+七色のフラッシュ光 | = | 写真を作る光’ | ||
またもや同じですね。青い自然光自身を減らすしか他に方法が無い事がわかります。つまりロケハンで青い自然光量が少ない所を探す事以外に選択肢が無い事がわかります。
そこでロケハンに行きました。
残念ながら、中景が白砂で前景に被写体がいて、しかも青い自然光を減らす事の出来る岩の下という条件などありませんでした。ではこの絵コンテは撮影不可能なのでしょうか?
数式を眺めつつ考えます。設定はすべて定数だからカメラの設定ではもうどうにも出来ない事がわかります。解決策は数式上青い自然光量を少なくするしかありません。ロケハンでは無理でした・・・。
減らす事が出来ないならば、根本的に無い時に撮るしかありませんね。
ナイトダイビングなら楽勝です、が、魚が居ませんね・・・・んんん〜〜〜〜
夕方・雨・・・ナイトダイビングに準ずるくらい青い自然光量が少ない時に撮るしかありません。
そうだ!白砂飛ばしローキーは、天気による撮影条件が非常にシビアである事がわかりました。
すなわち通常の時にはチャレンジしても撮れないのです。
次の雨の日・夕暮れを待つ事にしました。
その時、仕留めてやると心に誓いました〜〜とな・・・。
これが実際の新しい撮影方法を探す手順です。自分の作った絵コンテを実現させる方法です。
数式だけでは写真は撮れません。
闇雲に潜るだけでも写真は撮れません。
陸上で仮説を考え、海で検証し、フィードバック、それを基に考え、検証、フィードバック・・・
その検証作業を論理的に進めるのは数式が役に立ちます。理論的な限界も知る事が出来ます。
こうやって見ていくと数式の考え方は、青無し写真と青多い写真で根本的に違う事がわかりますね。撮影技法としては様々な種類がありますが、数式的には2つのパターンです。後はそのバリエーションでしかありませんね。
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