無線機器って?

無線機ってどんなものがあると思いますか?
1.皆さんよくご存じの電波を利用した無線機器を電波法の区分で整理してみました。
携帯電話 PDC、IS95、W-CDMA(FOMA)、cdma2000、SC-FDMA(FDD-LTE、xi)、TDSC-FDMA(3.5GHz帯TDD-LTE)など
広帯域移動無線 WiMAX R1.0(IEEE802.16e)、AXGP(LTE-TDD)、WiMAX R2.1AE(3GPP TDD-LTE(2.5GHz帯))です。サービスはされていませんが電波法では、MBTDD-Wide(802.20)、MBTDD-625k(iBurst)などもあったようです。
無線LAN 2.4GHz(802.11b、g)、5GHz(802.11a、n、ac)、60GHz(802.11ad)
無線タグ(RFID) 920MHz、2.4GHz、13.56MHz(Suica、Pasmo)
特定小電力機器 無線電話、テレメータ、テレコントロール、データ伝送、ミリ波レーダ、60GHz帯(802.11ad)、TPMS、RKE、MICS、MITS、MEDSなど
ラジオマイク カラオケなどに使われています。スタジオ用は免許が必要なA型です。
FWA 18GHz帯、22GHz帯、38GHz帯FWA
衛星通信地球局 N-STAR、インマルサット、イリジウム、スラーヤ
MCA 1.5GHz帯デジタルMCA
車載レーダ、自動車関連 26GHz帯UWBレーダー、76GHz帯ミリ波レーダー、79GHz帯高分解能レーダー、60GHz帯ミリ波レーダー、ETC、DSRC、ITS700
船舶用レーダー、船舶関連 3GHz帯、5GHz帯、9GHz帯レーダー、N-STAR、簡易AIS、救難ブイ
航空機関連 航法機器、VOR、DME、TACAN、ILS(OM,MM.IM、GP)
放送機器 放送局送信設備、TTL、STL、FPU、SNG
測位機器 GPS、QZSS、GALILEO、GLONASS、Beidou、IRNSS/GAGAN
2.無線というと対比されるのは有線ですね、線(ひも)でつながっていれば有線です。
(1)有線と無線について考えてみましよう。
 @有線
 糸電話も有線でしょうか。
 昔は有線と云うと、代表的なものは電話で2本のはりがね(金属の導線)でつながれていました。
 電話は音声伝送(300Hzから3kHz)が常識でしたがデータ伝送に使われるようになりモデムが普及してFSK方式の300bpsから急速に進歩し多値QAMを用いた54kbpsになりました。
 NTTがISDNの64kbpsのサービスをしていましたがデジタル交換機に切り替える必要がありました。その後広帯域を使ったOFDM方式のADSLが一般的になりました。しかし、再度アナログ交換機に切り替えるということになってしまいました。
 昨今は光ファイバーが主流になって更に高速の100Mbpsを越えるサービスが主流になってきています。
 基幹マイクロの中継回線も、光ファイバに置き替わってきています。有線は強い。しかしながら有線はひもでつながっているため人、車両、船舶、航空機、人工衛星などの移動する通信には不適切です。また、地震など道路が寸断されると埋設されている光ファイバも寸断されます。
 なお、欧米で使用されるPLC(電力線通信)ですが、電力線なので電話線のようにツイストペアにするなどの放射対策やノイズ対策がされていない他、欧米のように地下埋設ではなく、日本では電柱が主流のため放射雑音が大きいため、普及するとこの周波数帯域の無線システムが全滅するのではないかという大きな懸念があることです。
 A無線
 無線は電波を利用しているため、移動通信(携帯電話)や衛星通信などの長距離広帯域の通信をするためには必須です。
 無線は電波以外にも赤外線を使うリモコンや配線工事が不要な近距離のビル間光通信などもあります。