携帯電話機器

携帯電話 FDMA携帯無線通信 陸上移動局 800MHz 第1世代と言われるアナログ方式。周波数分割多元接続方式。当時自動車電話と呼称されていた。無線機をトランクに積んで、ハンドセットだけ運転席の横に置いていましたNTT方式やTACS方式があった。今は電波法からも削除されています。
当初は基地局も少なかったため送信電力を確保するため大型の無線機になってしまいトランクに積むと車が沈みました。また、当時はステイタスシンボルとしてアンテナだけトランクにつけていた人もいました。サービスが停止されてしばらくたった平成14年12月20日に電波法から削除されました。
基地局
TDMA携帯無線通信 陸上移動局 800MHz
1.5GHz
第2世代と言われるPDC方式。時分割多元接続方式。周波数有効利用のため音声の圧縮方式が極限まで達しておりハーフレートでは音声の品質が悪く信号処理の遅延時間も大きかった。ドコモよりJフォンが音質が良いと宣伝していましたが加入者がいなくてフルレートだったためです。今はソフトバンク(Jフォンをボーダフォン(英国の携帯事業者)が買収しその後はソフトバンク)がサービスしていましたが、平成21年3月いっぱいでサービス停止しました。ドコモはその後も頑張っていましたがサービス停止し、平成24年12月5日に電波法から削除されました。
基地局
CDMA携帯無線通信 陸上移動局 800MHz cdmaOne/IS-95(米国)第2世代。韓国のデジタル方式は最初からCDMAだった。KDDIのau(元はIDOがサービス開始した。)ちなみに800MHz帯の1xはここに該当しましたが、IS95が削除されたため平成24年12月5日に800MHz帯のcdma2000の1xはMC-CDMAに整理されました。KDDI(au)がサービスしています。
基地局
DS-CDMA携帯無線通信 陸上移動局 700MHz
800MHz
900MHz
1.5GHz
1.7GHz
2GHz
W-CDMA ドコモはFOMAと言っています。3GPP方式とも。欧州ではWCDMAとかUMTSと言います。ソフトバンクやイーモバイルもこの方式でデータカードに重点を置いています。イーモバイルの端末は中国のファーウエイ、ロンチャーや台湾のHTCがほとんどです。
ソフトバンクは、LTEを推進すると言って900MHz帯の割り当てを確保したようですが、実際にはW-CDMAしか予定が無いようです。
基地局
T-HCDMA携帯無線通信 陸上移動局 700MHz
800MHz
900MHz
1.5GHz
1.7GHz
2GHz
W-CDMA HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)下り方向のみ高速にした第3.5世代と言われる。実際のパケットではデータ部分が16QAMになるだけですが、電波法ではDS-CDMAとは別扱いになっています。最近はDC-HSDPAやHSPA+も追加され上り方向も含め一層高速化されました。
基地局
MC-CDMA携帯無線通信 陸上移動局 800MHz
1.5GHz
1.7GHz
2GHz
2GHz帯1x/3xだが、3xはサービスされていない。もともと3xがあったのでマルチキャリアという意味でMCと言われていました。電波法上では3xも規定されていましたが平成24年12月5日に3xは削除されました。また、同日800MHz帯の1xがこの区分に整理されました。
実際に免許されている周波数は2GHz帯のみのようです。
基地局
T-CDMA携帯無線通信 陸上移動局 800MHz
1.5GHz
1.7GHz
2GHz
1xEV-DO W-CDMAのHSDPAに対抗するため1xEV-DOはRev0からRevA更にRevBにバージョンアップ対応中です。3xはサービスされていませんが、平成22年4月23日に法令が改正されマルチキャリア方式として不連続な3x方式をややり始めたようです。でもクアルコムのチップセットではキャリアリークなどの問題がありますが国内メーカはチップセットを作っていないためクアルコム以外の選択肢はないのかも知れません。
基地局
TD-CDMA携帯無線通信 陸上移動局 2GHz 3GPPのTDD仕様です。通信事業者はアイピーモバイル(20人くらいのベンチャー企業、ヒルクレスト平河町から砂防会館へ引っ越しました18年4月)です。平成19年4月に森ビルに支援してもらったようですが平成19年10月30日自己破産。自前で基地局が設置できるとの大誤算に気づかなかったのでしょうか。2GHz帯はWiMAX、XGP、LTE-TDDなど何でも出来ることになっていますが、15MHz帯域しかないため不人気でサービスをする予定の通信事業者はまだないようです。
基地局
TD-SCDMA携帯無線通信 陸上移動局 2GHz 中国が標準にしようとして、サービスは開始されているようです。電波法関係省令は改訂されたましたが国内に対応する通信事業者がいないようです。
基地局
SC-FDMA携帯無線通信 陸上移動局 700MHz
800MHz
900MHz
1.5GHz
1.7GHz
2GHz
3GPPのLTEでドコモが先行していますが、イー・モバイルも4Gとして宣伝し追従しています。ソフトバンクは設備投資がかさむため当面やらないと思っていましたが最近LTEの宣伝が多いかも、KDDIもドコモに次いで基地局整備を推進しています。でも、KDDIは基地局の変更だけですむcdma2000のマルチキャリアでの高速化も進めているようです。設備投資は厳しいのかな。変調方式は基地局送信(下り)はOFDMAで陸上移動局送信(上り)はSC-FDMAです。3GPPで規定されています。3.9Gとも呼称されています。平成22年12月24日からドコモがXi(クロッシイ)という名称でサービスを開始しました。でも、中国の習近平は英文でXi JinpingなのでXi(クロッシイ)と習がだぶります。また韓国のサムスンの端末に販売奨励金を出しており、中国と韓国を推奨し、国内メーカを排除しているため加入者がどんどん離脱しているのかも。ところでソフトバンクは3.9Gではなく4GのLTEと言っています。
基地局
TDSC-FDMA携帯無線通信 陸上移動局 3.5GHz 3GPPのTD-LTE(LTE-TDD)が、平成26年9月末に導入されました。LTE-TDDはもともと、ウイルコムが提案したXGPが破綻して、ワイヤレスシティプランニングとしてソフトバンクへ売却された後AXGPとして2.5GHz帯へ導入されました。平成25年にはUQコミュニケーションズも従来のWiMAXR1.0からWiMAXR2.1AEと称してLTE-TDDに移行しています。3.5GHz帯はドコモがFDD方式を推進していましたが、ソフトバンクが2.5GHz帯のAXGPとの互換性のためTDD方式を推進し、一見周波数利用効率がよく見えますが隣接する通信事業者と同じバースト長にする必要があるため、バースト長が一致しないと周波数利用効率が悪くなります。しかしながら、総務省は見かけの周波数利用効率にとらわれ省令改正はTDD方式となりました。設備規則第49条の6の10としてアイピー・モバイルが破綻した跡地の2GHz帯用の条文に3.5GHz帯が追加されました。平成26年12月19日に3400MHzから3600MHzについて各事業者への周波数が割り当て(ドコモ:3480MHz~3520MHz、KDDI:3520MHz~3560MHz、ソフトバンク:3560MHz~3600MHz)られました。なお3400MHz~3456MHzは放送事業者がSTLで使用しているため、引っ越しが終わるまでは待つことになるようです。
基地局
PHS 陸上移動局 1.9GHz 当初、NTTパーソナル、DDIポケット(京セラがてこ入れしたが、今はウィルコム)、アステル(電力会社)がサービスし一時700万加入を超えたが、今はウィルコムしか残っていない。中国、台湾など海外では1億加入に迫っているようですが。ウィルコムも一時加入者数が増加していましたが今や毎月数万加入づつ減少しつづけています。中国向けはUTスターコムがやっているようです。当初はπ/4シフトQPSKのみでしたが今は、法令上は256QAMまであります。パケットも連結したり3倍の帯域幅を使ったり何でもありですが、基地局の更新時期にきており設備投資負担に耐えられず、平成21年12月に負債総額2060億で自己破産したようです。ウィルコムからXGPが分離されワイヤレスシティプランニングとしてソフトバンクの汐留へ引っ越したようです。
基地局
N-STAR 携帯移動地球局 S帯
2.6GHz
ドコモがサービスしており、最初はサテライトフォンと言っていましたが、今は「ワイドスター」とサービス名称を変えています。200海里と言いながら、北京やグアムでもつながるという噂があるらしい。NSTARはNTT回線のバックアップにも利用されています。衛星も当初のA号、B号は引退し今はC号、D号衛星が運用されています。
イリジウム 携帯移動地球局 L帯
1.6GHz
モトローラが作ったシステムで、77個の衛星と言うことでイリジウムと命名しましたが、実際には66個の衛星なのでジスプロシウムのはず。ルーラルサービスで加入者数が確保できると考えたのでしょうか。サービス開始1年で崩壊したが米軍が復活させたようです。国内ではKDDIがサービスをさせられているらしい。
インマルサット
(GSPS型)
携帯移動地球局 L帯
1.6GHz
インマルサット携帯移動地球局は、もともと外洋航行用の船舶設置がメインでしたが、インマルサットⅣ衛星(静止衛星)が太平洋でも運用が開始されたため、携帯用の端末利用が可能になったものです。国内でも平成24年から利用できるようになりました。サービス事業者は、KDDIとJSATモバイルのようです。
スラーヤ衛星携帯電話 携帯移動地球局 L帯
1.6GHz
スラーヤ衛星携帯移動地球局は、インマルサット携帯GSPS型と同じような携帯電話端末ですが、UAE(アラブ首長国連邦)が打ち上げた衛星のようで、日本デジコムが海外出張者用にサービスしているようです。
昔の携帯電話など テレターミナル コカコーラなどの自動販売機の情報収集用にNECなどが出資した日本シティメディアという会社がサービスしましたが国道16号線の内側エリアだったため、その後、PHSやPDC(DoPa:ドコモパケット)サービスに移行し廃止された。当時NECはPC98パソコンでマーケットシェアを持っていたので、テレターミナル端末を組み込んだRC-9801なるパソコンを販売していました。また、末期にはポケベル全盛期だったので双方向サービスできるQメールサービスを行いましたが電池寿命が短く不評で失敗しました。NECは技術先行型で市場の成長を待てなかったようです。また、大阪では松下通信工業が大ゾーン方式でサービスしたがうまくいかなかったという伝説があるらしい。
マリネット電話 東京湾、大阪、瀬戸内海などでサービスされましたが、携帯の電波が届いてしまうためすぐに廃止されました。IDOが事業を引き継がされたらしい。
コンビニエンス・ラジオフォン 着信不可で発信のみ出来る携帯だった。位置登録しないため安いとされました。北海道などでサービスされましたが、携帯の低価格化によって崩壊した。製品価格が安くても台数が出ないと開発費の回収が困難で破綻したシステムの例であると言われています。
船舶電話 内航船舶電話で沿岸の基地局からの電話だったが、NSTARが普及し廃止された。ちなみに交換局と反転秘話装置が横浜と神戸にあったといわれている。
航空機電話 航空機公衆電話としてサービスされていたが、三菱が推進してN-STARに移行したが1年足らずでN-STAR航空電話も廃止された。国内線で利用者が見込めないのに市場予測が甘かったのではないかといわれている。航空機インターネットではボーイングがCBBボーイング(コネクションバイボーイング)を作って推進した、航空移動衛星通信システムもサービス開始から1年足らずで破綻したようです。
ポケベル ページングシステム ドコモはサービス名を「ポケットベル」といって一時1200万加入を超えました。加入者が減って基本料無料の02DOサービスを始め「クイックキャスト」とサービス名を変えたが加入者が減り続けすでにサービスは終了しています。NCCとして電力会社が作った各県域テレメッセージ会社はもうない。YOZANが買った部分は残っています。280MHz帯で250Wの基地局なのでかなり届きます。
ピークのころは『ポケベルがならなくて』というTVドラマのタイトルにも使われました。『ポケベルがならなくて』のタイトルは、当時インフラ担当者にはシステム傷害かと恐れられたとも語られています。当初はNTT方式やテレメッセージ各社が採用したPOCSAG方式(512bps/1200bps)もありましたがモトローラが提案した6400bpsのFLEX方式にドコモがタイムダイバーシティを追加し、FLEX-TD方式に移行しました。その後毎年100万加入づつ減少しドコモやテレメッセージ各社はサービスを停止しましたが、東京テレメッセージはいろいろな資本関係を経て、TTMからTLMに変えてサービスを継続しているようです。