衛星通信地球局

携帯移動地球局 携帯移動衛星データ通信用地球局(対地静止) オムニトラック 米国などで長距離トラックの位置情報管理などに使われています。クアルコムとNECが端末を作っていました。位置情報はGPSですが、国内では平成5年7月からデンソー系列の会社がサービスしているようです。その情報の伝送にオムニトラックスが用いられます。国内ではJSATの静止衛星(JCSAT)のKu帯トランスポンダ2本を使っているようです。Omni-TRACSは昭和63年にクアルコムが開発した低速データ伝送の通信・測位システムで平成64年に米国でサービスを開始しました。周波数は14GHz~14.4GHzのようです。
携帯移動衛星データ通信用地球局(非静止) オーブコム ORBCOMMはデータ通信に用いられているようです。サービスリンクの周波数はUP148MHz~150.5MHz(2400bps)、DOWN137MHz~138MHz(4800bps)。衛星は軌道高度775km軌道傾斜角45゜及び90゜軌道面数3及び1の低軌道衛星26機で全世界カバーとか。FDMA方式のようです。ORBCOMMはORBIT軌道とCOMMUNICATION通信を組み合わせた造語のようです。低速データ伝送なので車両や船舶の位置情報管理や山岳地帯の計測器や海上のブイなどからのデータ収集用途として日本ではオーブコムジャパンが平成11年4月からサービスを開始したようです。
携帯移動衛星通信用地球局(対地静止) N-STAR NTTドコモがワイドスターというサービスをしています。周波数はUP2660MHz~2690MHz(4.8kbps)、DOWN(64kbps)でDoPaは平成24年3月31日に終了し、ワイドスターⅡはUP(144kbps)、DOWN(384kbps)となりました。フィーダーリンクの地球局は小夜戸衛星送信所(群馬県みどり市)と楊枝方衛星送信所(茨城県北茨木市)で当初A号衛星とB号衛星でサービスしていましたが、今はC号衛星とD号衛星の2機の静止衛星で現用予備構成になっているようです。春分の日と秋分の日の前後では衛星が太陽を背景とするため太陽雑音の影響で使用できず1機サービスの時間があるようです。
携帯移動衛星通信用地球局(非静止) イリジウム モトローラが推進し国内ではDDIの子会社の日本イリジウムが平成10年サービス開始しましたが、加入者数が伸びずに。平成11年8月自己破産し平成12年3月サービス停止しました。構想当初は地上系携帯電話が普及していませんでしたがサービス開始した頃は携帯電話がどこでも使えるようになっており、ルーラルの加入者数では維持できなかったようです。衛星は軌道高度780km軌道傾斜角86.4゜軌道面数6で衛星数66機のようです。16ビーム3組でTDMA方式です。米軍によって復活し国内では平成17年にKDDIがサービスを再開しました。イリジウム端末同士の通話和衛星交換で通話できるため遅延時間は少ないようですが他の携帯との通話和米国の地球局を介するようです。イリジウム(IRIDIUM)というサービス名称は、当初77個の衛星で構成される予定で原子番号77のイリジウムになったとのことですが、実際は66個の衛星なのでジスプロシウム(DYSPROSIUM)に変えた方が良いと思いますがイリジウムのままです。ジスプロシウムはレアアースとして重要なのですが‥。
インマルサット携帯移動地球局 A型 インマルサット インマルサット(国際海事衛星通信機構)は、もともとIMO(国際海事機構)による1976年の政府間協議として採択され、1979年(昭和54年)に設立された。米国のマリサットシステムを引き継ぐ形で1982年より活動を開始した。1994年に国際海事衛星機構から国際移動通信衛星機構に変更され、1999年に英国のInmarsat Ltd.となりました。

A型からGSPS型まではL帯(1600MHz帯)が利用されていた。
C型 インマルサットC
B型 インマルサットB
D型 インマルサットD
F型 インマルサットF
M型 インマルサットM
ミニM型 インマルサット
ミニM
BGAN型 インマルサット
BGAN
BGAN型(航空機搭載)
GSPS型 インマルサット
GSPS
GX型 インマルサット
GX
Ka帯(30GHz帯)を利用し、2015年から第5世代衛星でサービス開始。UL:5Mbps、DL:50Mbps
L帯携帯移動衛星通信用地球局 スラーヤ衛星 UAEのサービス事業者(スラーヤ衛星携帯電話)が展開し、国内では日本デジコムやソフトバンクモバイルがサービス提供しているようです。
Ku帯航空移動衛星通信システム 平成16年3月1日に国内法令が改正されボーイング社がCBBボーイング(Connexion by Boeing)という会社を作って全日空、日本航空がサービスしましたが平成18年12月29日にサービス終了しました。航空機内から衛星を経由したインターネットサービスで機上無線機は三菱製もあるようです。
ESV 船舶から衛星経由のインターネットを目的としているようです。ボーイングが航空移動衛星通信システムを使って運用する様です。
ヘリサット携帯移動地球局 防災ヘリコプターなどで動画伝送に利用されているようです。
グローバルスター GLOBALSTAR衛星は軌道高度1406km軌道傾斜角52゜軌道面数8で衛星数48機のようです。16ビームでCDMA方式です。サービスリンクUPは1.6GHz帯でグローバルスター(1610MHz~1617.775MHz)、イリジウム(1618.725MHz~1626.5MHz)、インマルサット、スラーヤ衛星(1626.5MHz~1660.5MHz)と共用しているようです。サービスリンクのDOWNは2483.5MHz~2500MHzで、国内では2.4GHz帯無線LAN(IEEE802.11b)の14CHが利用可能なので干渉があるかも。
固定衛星地球局 Ku帯VSAT 14GHz帯(送信14.0GHz~14.4GHz)(受信12.44GHz~12.75GHz)の超小型地球局です。地方自治体、中古自動車のオークションや、企業内のTV放送などに使われているようです。
Ka帯VSAT 30GHz帯(送信28.45GHz~29.1GHz又は29.46GHz~30GHz)(受信18.72GHz~19.22GHz又は19.7GHz~20.2GHz)の超小型地球局です。