KDDI本社 

KDDI本社
東京しごとセンター
KDDI本社です。隣にぴっかぴかの東京しごとセンター(東京しごと財団も入っています。)もあります。
KDDI本社のある、ガーデンエアタワーは高さ152.6mで35階建てだそうです。
新宿には旧KDDビルがあり、今はKDD本店となっている他、研究所東京大阪など各地に拠点があるようです。電気通信事業者協会から毎月の加入者数が公表されています。デジタル放送推進協会へも参加しているようです。

KDDIは広帯域無線アクセスシステムとしてWiMAXを独自にやりたかったようですが、妨害にあってUQコミュニケーションズを設立したようです。一方、日本独自のPHS技術を推進しするとのお題目でXGP(次世代PHS)を推進していたウィルコムは周波数割り当てを確保した後ソフトバンク傘下に入って中国の推進するLTE−TDDをAXGPと称してサービスしているようですが、UQコミュニケーションズもWiMAXの維持に耐えられず、WiMAX R2.1AEと称して、3GPPを引用したため、実質LTE−TDD方式になりました。また、2.5GHz帯をLTE−TDD方式としたため3.5GHz帯のLTE−TDD方式とのキャリアアグリゲーションも可能になったようです。

通信事業者の売上
平成26年上半期売上 平成26年度売上 営業利益
KDDI 2兆1319億円( +4%) 4兆6000億円( +6%) 7300億円(+10%)
ソフトバンク 4兆1043億円(+58%) 8兆0000億円(+20%) 9000億円(−16%)
NTTドコモ 2兆1729億円( −1%) 4兆4000億円( −1%) 6300億円(−23%)
KDDIのみ増益となりますが、データ通信料の伸びが寄与したとのことで、ソフトバンクの減益はスプリントネクステルの販促費が影響しているとのことです。しかしながらボーダフォンが悪戦苦闘し、国内メーカが元気でフューチャーフォンの機種変更が2回/年と頻繁で、NTTドコモ1強だったころは、はるか昔になりました。

KDDIがISP(個人向けインターネット接続サービス)を手がける、ビッグローブを800億円程度で買収するとのことが、平成28年末に発表されたようです。なお、NECがJIP日本産業パートナーズへ平成26年に売却したときは700億円程度だったようです。ちなみに、KDDIはNIFTYも200億円程度で買収するようです。パソコン通信の黎明期にはNECのビッグローブと富士通のNIFTYが主流だったようです。
ISP事業者のFTTHシェア(2016年上期末)
事業者 シェア
NTTコミュニケーションズ 19.9%
ソフトバンク 12.0%
ソネット 9.1%
ビッグローブ 8.5%
NTTぷらら 7.0%
ケイ・オプティコム 5.6%
KDDI 4.5%
NIFTY 3.2%
その他 30.0%

KDDIは、平成28年6月30日から海底光ケーブル「FASTER」の運用を開始したようです。FASTERは、千倉第二海底線中継所(南房総市)及び南志摩海底線中継所(志摩市)の2カ所から米国オレゴン州までの9000kmを60Tbpsで接続しているとのことで、KDDI(日本)の他、中国移動(中国)、中国電信(中国)、Google(米国)、SingTel(シンガポール)、GlobalTransit(マレーシア)のコンソーシアムで、約300億円でNECと敷設契約し、平成26年8月から平成28年6月までの工事で、敷設船はKDDIのパシフィックリンク8000トンとのことです。また、日本と北米のUnity:20Tbps(当初4.8Tbps)や日本と東南アジアのSIJ:45Tbps(当初28Tbps)なども運用されているようです。

KDDIは子会社の国際ケーブル・シップと共同で海底ケーブル敷設船を建造し、平成31年度に運用を始めるようです。現在運用中の2隻のうち1隻は運用開始から24年とのこと、なお、従来の通信用光ケーブルや資源探査ケーブルの他、電力ケーブル工事にも対応するとのことで、敷設船は9500t、全長113m、幅21.5m、速力13ノット、牽引力80t、定員80名のようです。ちなみに、NTTグループも現在3隻の海底ケーブル敷設船を運用しているようです。