目が覚めた。時計を見ると午前7時半(日本時間午前8時半)。良く寝た。首筋が少し痛いくらいで体調は問題ない。お風呂効果か?あれだけ短時間にジュースをたくさん飲んだのに、下痢もしなかった。冷房が一晩中効いていて空気が乾燥。瞬きしづらかったので目薬を差す。407号室に電話。Y瀬さんはまだ寝ていたようだ。聞くと、あの後午前2時(日本時間午前3時)頃までTVを見ていたそうである。それに台湾は宵っ張りの朝寝坊と言って、午前中に出歩いても店がやっていないので、そのリズムに合わせているのだとか。朝飯もいらないし、もう少し寝たいとのことだったので、僕はどう過ごすべきか考えた。
一晩寝ても昨日見た軍事ドキュメンタリーが欲しかったので、光華商場へ行きたい。とりあえず朝飯だ。昨日のお粥屋へ行ってみよう。その前に昨晩買った物を記念撮影。  左からロッテのシティー、プリンジュース、レモンティー。そして奥にDVDヤマト2。
  レモンティーを飲みながらシティーを食べる。 シティーを食べるのは初めて韓国へ行ったとき以来だ。 本国でシティーは「ペペロ」と言う。
レモンティーがぬるい。 こんなに部屋に冷房が効いているというのに、 冷蔵庫の仕事振りはいただけない。困ったものだ。(笑)
フロントで光華商場営業時間の質問。大体10時過ぎから、と言う答えだった。 朝飯を食べてから行くとちょうど良いであろう。
ホテルの裏へ。
 午前8時(日本時間午前9時)、とても静か。
ん?雨かな。 上からぽつぽつと…。空を見ると晴れている。 エアコンの冷却水だろうか?
  在来市場のアーケード。 真っ暗である。 猫溜まりを見つけるも、隠れられてしまった。
 昨日の賑わいは見られず、ひと気がない。
お粥屋に到着。 どのようにして注文していいのか判らなかったので、 ガラス越しにお客さんの動きを見る。
なるほど、トレイを取って具を選びながら進み、最後にお粥の椀。 具は選ぶと店員が皿に入れて渡してくれ、お粥はよそってくれる。 そして清算、と言う流れ。
学習したので店内へ。 肉、卵、ナスを選ぶ。 店員のおばちゃんに勧められ、 肉まんも取った。
 これで95元(約323円)だ。 量が多いかな?卵はいり卵のトマト和え。想像どおりの味。肉は豚肉と野菜を炒めたもの。やはりつん、と苦手な臭い。ちょっと甘みのある味付けで脂っこい。まあまあの味だが、あまり好きな味ではない。お粥に混ぜるとちょうど良いバランスになり、食べ易く、臭いもなくなる。ナスの炒め物が絶品。これは当たりだ。肉まんは昔北京で食べた物は、食べた瞬間中から肉汁がどっとあふれて手がべとべとになったものだが、これはそんなことがなく、寂しい。
食べている最中、6人くらいの団体が入ってきた。日本語だ。ガイドもついている。どうやら観光前の朝食を摂るために立ち寄った感じである。もっと高級なところへ案内すればいいのに。旅行会社はこれでいくらくらい請求しているのだろうか?
お粥の水分だけでは食べづらくなったので店内を見渡すと、「お茶飲み放題(北京語)」と言うのが見えた。立ち上がってそばまで行くと、店員のお婆さんが酌んでくれた。お茶を一口。うーん、美味しい。
食べ終えて外へ。朝食は最初は美味しかったが、脂っこくて、だんだん気持ち悪くなってくる。最後のお茶がなかったら苦しかった。毎日これではきつかろう。
午前8時45分(日本時間午前9時45分)、屋台の一部が開き始めた。この辺りの屋台は午前9時からの営業らしい。  昨日ミルクティーを買った屋台。 まだ営業していない。
 食後の運動に散歩。
  東へ一直線に歩く。 食べ物屋ばかりで、僕の興味ある分野のお店は見当たらない。 あっ、道路を挟んだ向かい側にオーディオ店発見。 店内のラックにはコンポが並んでいる。…が、何で その店頭で肉の塊を切っているのだろう?(笑) 副業?
 猫発見。つい、カっとなって撮影。
高架道路まで来てホテルへ引き返す。 往復900mのいい運動になった。
洗面所備え付けの歯ブラシで歯を磨く、歯間しっかり。 磨き終えて歯に違和感。 鏡を見てびっくり。 歯ブラシの毛が抜けて挟まっていたのだ。 あわてて毛抜きで除去。 このホテルの歯ブラシは使えない。 歯磨きセットを持ってきて良かった。
準備を整え、「光華商場へ行ってきます。帰りは午後12時を予定しています」と書いたメモを407号室のドア下へ差し込んで出発。MRTで忠孝新生駅へ。 忠孝新生駅到着。出口を間違え昨日とは別の通りに出る。 とりあえず北へ向かえば良かろう、と言うことで方位を測って歩き始めた。 台湾は簡単すぎる国だ。街を歩いていてもヤンキーとかポン引きとかがいない。韓国では常に軽いストレスを感じる。だまされるんじゃないか?とか引っ張られていくんじゃないか?とか。活気があって面白い反面、気圧されることも。刺激的であるが、僕の精神では1ヶ月も滞在できればいい方だろう。疲れてしまうのだ。ここではそんな身構えが拍子抜けして気が緩む。台湾はもう独りで旅行に来れると思う。韓国で自分が鍛えられたな、と思う。筆談が通じる今、意志の疎通は韓国以上にできる。
Y瀬さんは北京語ができない。僕の韓国語同様、独学でちょっとかじった程度だ。それでも日本語ができない陳さんと何年も筆談で友情を暖めている。陳さんが親日である、と言うのもあるであろう。それでもすごいことだ。陳さんが本省人であるせいだろうか?
台湾には大きく分けて17〜18世紀清朝の頃に移住して来た人々の子孫である「本省人」と、第2次大戦後国民党軍とともに渡ってきた人々とその子孫の「外省人」がいる。僕がI川君から聞いた話だと、歴史的経緯から本省人と外省人は互いに相手を良く思っておらず、概して本省人は親日で外省人は中国教育の影響が強いことから、反日らしい。
道が怪しくなったので、聞くことにする。台湾は韓国同様「聞く文化」だ。人に物を尋ねられない引っ込み思案な人は損をすると思う。前方を歩いてくるOL風のお姉さんに「光華商場はどこですか?(北京語)」と書いた紙を見せる。言葉が判らないので身振りで、このまま進んで左側と判断。東へ来過ぎているが方向は合っている様だ。ちょっと反応が変だった。旅行者慣れしていないのか、外省人で日本人を良く思っていないのか。本/外省人は外見から判断つかないし、何事にも例外があるからなぁ。うーん。
交差点。何だかシャッターの閉まっているお店が多い。これから営業開始なのか?確認のためにもう1度道を聞く。やはり身振りで判断。渡る方向は予想通り。  これは。(笑)写真で伝わるだろうか? 高架道路下。 横断歩道が「くの字」に曲がり、柱の影で歩行者用信号が見えない。 ここを渡るのは勇気がいる。でも光華商場はこの先。渡らねば。
光華商場到着。周りのPCパーツの店は営業しているのに、光華/新光華商場内は半分くらいしか営業していない。昨日の「音楽広場」も閉まっていた。  音楽広場に貼ってあった、 台湾の作品視聴制限を示すポスター。
 1番制限のゆるい「普」マーク。 1〜100歳まで等しく見ることができます。 なかなかダイナミックレンジが広いが、 100歳以上はご覧になれません。(笑)
何時に開くか判らない。仕方なく、光華商場地下の本屋で時間つぶし。11時まで待って開いてなかったらあきらめよう。トイレで爆撃。ここは紙を流せないタイプなので、かごが置いてあった。中を見てしまい、ウェーッとなる。
昨日は暗くて判らなかったが、音楽広場のすぐ横は「玉」の市場だった。お土産は玉がいいのではあるまいか?キーホルダーくらいであれば手ごろな価格で買えた上に安っぽく見えないだろうし。…キーホルダー風のがない。価格表示しているところもなく、交渉で決まるのだろうか?
11時過ぎに音楽広場に行くと、営業していた。軍事ドキュメンタリー13枚を手にレジへ。12枚が170元(約578円)で、1枚が180元(約612円)だった。まとめ買いだったので値段交渉してみると、合計2,220元(約7,548円)の端数を切って2,000元(約6,800円)にしてもらえた。交渉中、お店の人が「日本人か?(北京語)」と聞いてきたのだが、最初判らなかった。「日本人」は「リーベンレン」なのだが、この人は「ズーベンレン」と言っていたためだ。台湾語とも違うようだし、方言かな?気持ちよく帰路に。
予定よりも遅くなってしまった。午前10時半(日本時間午前11時半)には買い物を終えて、台北駅の方も探索する予定だったのに。書置きのメモの通りに帰らないとY瀬さんも心配するであろう。MRT駅に向かう。 道を歩きながらいろいろ考えた。 台湾にはもともと古い作品も含めてコピーDVDがあった。
コピーDVD市場はWTO加盟によって 一掃されてしまう。
確かに市場から姿を消した。 しかし規制が入った月からしばらくすると、またぞろぞろと復活を始めた。
復活したのは規制後に生産されたものである。
そういうわけで90年代以降の新しい作品しか残っていないのではないか?  我々日本人はエロの聖地から来た宣教者。
 光華商場の右(東)側。
 左(西)側。 昨日の今川焼き屋台はまだいない。
 マイクロATXか? デスクトップとしてもいけそうな、なかなか良いデザインのPCケース。 左から2番目の白いケースが特にいい。
 「algo」が「aigo」に見えたので可笑しくなる。 アイゴとは、韓国語で「返答に困ったとき、思わず口から漏れる言葉」である。 PCパーツの価格は期待出来ない台湾だが、 ケースは日本に入ってこないデザインの物が結構あるので、 狙い目かもしれない。 (写真を分析すると、メーカーは「創傑」、幅14×高さ36×奥行き44cm。価格は「超低特価、店員にお尋ねください」とあり、名前は左端の黒いのが「愛国者」、隣の白いのが「小海豚」。…イルカちゃん?そして「小精霊」。シンプルな小精霊タイプは、5インチベイが1つ減る代わりにUSB端子ポケットになっている)
昨晩倒れていた黒犬が、今日は立っている。 死んでなくて安心。(笑)
 今川焼きの屋台発見。即購入。今度はあんこ。 食べた瞬間、あんこがダーっ。 水分大目のあんこ。 甘さは日本と同程度。 ホテルのフロントで鍵を受け取るとき、「Y瀬さんからメモをお預かりしています」と。メモを見ると「陳さんのところに行ってきます。何かあったら電話してください」とあった。Y瀬さんは台湾の携帯電話を持っている。405号室に帰って電話。Y瀬さんは夕方まで陳さんのところにいる予定で、夜には戻るとのこと。昨日、僕が夜市に行きたがっていたからだ。午後8時(日本時間午後9時)頃にホテルで落ち合うことになった。
僕はそれまで、昨晩フロントで聞いた模型店探索に出かけることにする。それを聞いたY瀬さんは感想を聞かせてください、と言って電話は切れた。  出かける前に音楽広場で買った軍事ドキュメンタリー13枚を撮影。 よく見ると仕様が揃っていない。 音声が3つ収録だったり、4つ収録だったり、dtsだったりなかったり。 通し番号が入っているけど、ひょっとしてシリーズじゃないの?
目的地の「三重市重新路正義北路交叉口」は、僕が用意して来た地図の範囲を超えている。 MRTも通っていないのでタクシーを使うしかない。
ホテル前に止まっているタクシーに乗り、紙に書いた 「三重市重新路正義北路交叉口へ行って下さい(北京語)」を見せる。 話しかけてみると、運転手は日本語も英語もだめだった。 タクシーは西へ。
1度も曲がらず、15分ほどで目的地だと告げられる。 午後1時半(日本時間午後2時半)に、 三重市重新路正義北路交叉口到着。料金は95元(約323円)。 信号の下に緑の看板で道の名前がある。確かにここだ。 運転手はある建物を指差す。あそこに模型店があるのか。
 交差点東南方向の眺め。  運転手が指差した建物。 とりあえず向かってみる。外から模型店の「印」は見えない。
建物内部、 当てが外れる。 服屋、ビリヤード場、映画館、飲食店で成り立っていた。 運転手は予想で指差したのか? やむなく辺りをさまようことに。
この建物に沿って南方向と西方向へ100mずつ歩くも見当たらず。 交差点角でティッシュ配りしている青年に尋ねてみるも、知らないという。 この近くではないのか? 交差点を渡り、北方向に行ってみる。 200mくらい歩くが、 明らかに看板の道路名が外れていくのを感じ、引き返す。
重新路正義北路の交差点まで50mくらいの距離になったとき、 ちょうど目の前を歩いている小学校高学年くらいの男の子に目が留まった。 この子に聞いたら判るのではないか? 年齢的におもちゃ、模型はぴったりであろう。
声をかけ、 「三重市重新路正義北路交叉口の模型店を探しています(北京語)」 のメモを見せる。すると、ついてきて、という感じで案内はじめた。 おおっ、やはり知っていたか!
が、北方向へ歩き出す。そっちは今引き返して来たばかりだ。 見逃したかな?
しばらくすると僕と同じように引き返し始める。 そして、元の場所に戻ると、 「重新路正義北路交叉口はそこだと思うよ」と。 おいおい、それは知ってるっちゅーに!(笑) 僕の困惑した顔を見て彼は、 「ごめん、よく判んないや。エヘ」とにっこり。 彼は彼なりにがんばってくれたのであろう。 お礼を言って判れた。
脱力。 まだ行っていない東方向を探してみよう。 その前に、割と大きな本屋を見かけたので中へ。 くまなく調べるも模型雑誌は見つからず。時期がずれているのだろうか? 萬年大楼で見かけた日本の模型雑誌すらないぞ。 こんなに日本の雑誌を置いているのに。謎。
交差点を渡り東方向へ。 街を歩いていて日本語教室の看板を結構見かける。 台湾では日本に憧れを持っている人が多いと聞く。 日本人に対する英会話教室みたいなものか。  牛乳大王って…。名前のインパクトで撮影。 名前から牛乳を使ったデザート甘味系の お店かと思いきや、普通の台湾料理飲食店。(笑)
独立した建物じゃなくて、 テナントなのかな?と、とあるビルの中を覗くと 入り口に管理人のおじさん。 この人に聞いてみよう。 いつもここに通勤している人なら詳しいに違いない。
正解! おじさんに案内されて更に東へ。 指差した先にはXboxの看板が。 模型専門店と言うより、おもちゃ屋さんだったのか。 おじさんにお礼を言って別れる。
 模型店前の風景。道路に面している。
午後2時18分(日本時間午後3時18分)店内に入る。予想外に密度が高く、40分近く滞在してしまう。完全満足、と言うほどではなかったが帰る姿が異様なものになってしまった。まるでXboxを買ったかのようだ。(汗)荷物が重く、袋のひもが指に食い込む。ああっ、しまった!店名を聞き忘れたっ。何と言う不覚。(ラベルに「SM」とある。イニシャル?)でも場所は単純だし、タクシーに乗れれば誰でも行けるであろう。
今思えば、1階の店員もあれだけ一生懸命コミュニケーションを取ろうとしてくれたのだから、もう少し筆談に時間を割いても良かったと思う。まぁ、大荷物になったので早くホテルに荷物を置きに戻らないと、と気持ちに焦りがでてしまったのだろうなぁ。タクシーを拾い易くするために反対車線に渡る。やはり、思った通りだ。韓国と同じで進行方向側のタクシーだとあっという間に捕まえることが出来る。
 車窓から。台北101が見える。 午後3時4分(日本時間午後4時4分)、ホテル前に到着。 帰りはほんの少し東側に歩いてホテルに近かったためか、 90元(約306円)だった。
 110元〜220元(約374〜748円)定価だったので、実はかなりお買い得。
高手は全方位と違って広告が多い。ぼんやりと広告を眺めていて、手軽に行けそうなところ2ヶ所発見したので行ってみようと思う。どちらも持ってきた地図内である。1つは「C.H.MODEL」。ここは歩いていける。五星倶楽部、とあるのでたぶんファイブスター・ストーリーズに力を入れていると思う。もう1ヶ所。MRT台大醫院駅下車で行けそうなところ。営業時間が書いてないのが謎だな。午後3時31分(日本時間午後4時31分)。C.H.MODEL目指し、ホテルを出て西へ向かう。  ゲームショップが目に留まったので入ってみる。 フィギュアがガラス越しに見えたからだ。 果たして、 中には超合金(DX…?大きなシュラトか聖闘士星矢の着せ替えできるもの。興味なし)など、 とんでもなく古いものが置いてあった。ゲーム機も同様に古い。 あんまり模型という感じではないなぁ。 ずんずん西へ歩く。
 雰囲気のよい建物だったので撮影。 略図によるとここがちょうど曲がり角。↓
 民権西路と重慶北路三段が交わっている。 ■地図■
看板で道の名前も確認。 1ブロック内である。あと少し!
…が、この場所にC.H.MODELはなかった。痕跡すらない。目的地を中心にぐるぐる回ってみたが、だめ。おかしい。略図でC.H.MODELの位置は、住宅地だか個人経営のお店だかの古い建物があるばかり。寂れすぎ。
重慶北路三段は、飲食店が多い。お腹も空いたので、とりあえず模型店探索は中断。何か食べることにする。炒麺専門店。入り口に40年の老舗と書いてあったから選んだ。昨日は汁の麺だったので、今日は炒めた麺を食べてみたい。入り口のガラスにメニューがあったので注文したら、羊肉か牛肉か聞かれ、さらに中(店内)で食べるか外で食べるのか聞かれた。牛肉炒麺を頼んだので60元(約204円)。店内で食べることにする。この店は変わっている。いや、このあたりの店がみんなこうなのかもしれないが、歩道に面した店舗以外に、歩道へはみ出て営業しているのだ。なぜかメインである店内にキッチンがなく、野外で調理している。
 野外。歩道に備え付けられたキッチン。(笑)
 店内のメニュー。どれも安い。
 店内の様子。 新聞(雑誌かも?)に紹介された記事を壁に貼り出している。
 できたー。
 盛り付けという概念がないのか、昨夜の牛肉麺と同じく、 できたものを器に移してハイ、てな感じ。大盛りだ。 思った以上に汁気が多く、炒めてはあるが、焼いた、という感じではない。 醤油風味。まあまあの味。 劇的に美味しいというわけではないので、後半少し飽きてくる。 ご飯物にすればよかったかなー?
お腹いっぱい。気を取り直して模型店探索再チャレンジ。かなりあきらめ気味であるが。
略図の間違いも考慮して、来た道と違う道を選んで帰路に着く。
あっ!見つけた。
ううっ、残念であるが、もう1ヶ所に賭けよう。
 帰り際に面白い店を発見。 これは何なんでしょう。中にエアガン見えますねぇ。 入ってみると昔の駄菓子屋風。 子供たちが何人か溜まっていた。 僕の小学生時代によく利用したたたずまいに似ている。懐かしい。 プラモデルがほんの少し置いてあったが、僕の欲しい物はなかった。
MRT民権西路から次の目的地最寄り駅の 台大醫院へ。 台大病院を東に抜け、済南路一段に入り、東へ進むと 目的地のある、済南路二段である。 ■地図■ ラーメン少女に萌える。 台大というだけあって学生なのか、 インスタントラーメン(多分お湯入り)を片手に信号待ちしている姿が衝撃的だった。
 辺りが暗くなってきた。ライトアップされた 景福門がきれいだったので手ブレ覚悟で撮影する。  韓国の東大門や南大門を思い出すなぁ。
中山南路を北へ。
 喫茶店。…怒ってます。(笑) 韓国同様、日本語がかっこいいのでしょうか? (韓国の飲食店で日本語を使った名前をよく見かけます)
  フリーマーケットっぽいイベント会場に差し掛かる。ステージでは、 アーティストによる演奏が始まるようだ。…誰?(笑) しばらくビデオ撮影。
ステージ手前では、カラオケマシンの体験会も行われている。変なの。
略図を見ながら「本店」とある場所に到着。↓
 んが(鼻濁音)、どう見ても銀行である。 立ち止まって地図を確認していると、 どいてください、と促される。 どうやら銀行建物を撮影するところだったようだ。 パンフレット用か?
C.H.MODELの件もあり、略図の間違いを考慮しながら、 済南路二段を行ったり来たり。 判った、もう本店はないのだ。「新址」とある、 新店らしきところを目指そう。
近いはずなのに判らない。金山南路から見えるはずだが。 どうにも困って道を尋ねようにも人通りが少ない。
やっと捕まえた老人は言葉が通じなかったのだが、案内してくれるようだ。 台湾で初めて韓国並みの親切な道案内。 しばらくして、 番地が家ごとに入っているので見ながら進めば到着できる旨を説明し、 老人は去っていった。ここをまっすぐでいいらしい。
果たして、そこはすでに通った道だった。 ガレージキットも扱っていた「精製動晝坊」は 床屋さんになっていたのだ。 ここも廃業なのかな?振られっぱなし。
今に思えばアホだった。 存在確認という「基本」を踏まえなかった。 間違いなく興奮していて、冷静さを欠いている。
第2のDVD市場があるという台北駅を見学してホテルへ戻ろう。 北に歩いてMRT板南線善導寺駅から帰ることにする。忠孝東路二段から西へ。 尿意を催す。コンビニでトイレを借りようとするが断られる。 従業員用があっても貸してくれないのだ。 下手な僕の北京語発音でもめていると、 お客さんの1人が、流暢な英語で助け舟を出してくれる。 だが、僕は英語のほうが苦手だったりするので、しどろもどろに会話。 せっかくの助け舟も僕によって泥舟へと変身。 結局、MRT駅を利用せよ、ということ以外に選択肢はないようだ。 トイレの近い人、注意!である。
早歩きで駅へ。何とか間に合う。 それにしてもあの助けてくれた人の英語は見事な発音だった。 台湾の教育に関する意欲は高いと聞くが、 ああいうのに遭遇すると本当だったと思える。
 夜の台北駅。時間も押していたので、見当をつけ駆け足。
ん!?また水が上から…。
エアコンの冷却水にしては周りにそれらしいものがないし。
これから雨になるのかな?  新三越を過ぎ、館前路へ。 …何か、光華商場みたくは固まってませんよ。 途中、NOVAを見かけたので入ってみる。 事前の情報どおり、PCパーツ、ソフト専門店みたいだ。
新三越に立ち寄る。 2階テナントのゲーム屋でまた ファイナルファンタジーX-2の はっちゃけユウナの映像とともに倖田來未の歌が。 何で今頃…。ふと、思った。
光華商場で売っていた謎のDVDが ゲームからムービー部分だけを取り出したのだとしたら。 これだったのではないか? だとしたら今流行っていてもおかしくない。 (確認のために購入しておけばよかったです。笑)
さて百貨店のおもちゃ屋でも、と毎度のエレベータで最上階→ エスカレータで下りながら店内1周作戦。 エレベータの扉が開くと、ベニヤ板でふさがれていた。 なんと!最上階から4階までこの調子。 一部隙間からフロアがすっからかんになっているのが見えた。 改装中?にしては思い切りよすぎる。 ひょっとしてここの三越は閉店しちゃうの? 韓国同様、台湾も百貨店は斜陽になってきているのだろうか。
午後7時15分(日本時間午後8時15分)を回った。 そろそろ帰らないと待ち合わせ時間に遅れてしまう。 結局DVD市場見つけられず。
 帰るついでに台北駅地下商店街を見学。 名古屋の栄地下みたいだ。特に目を引く商店なし。
ホテルに戻ると、すでにY瀬さんが部屋に戻っていた。Y瀬さんは僕の部屋に入ると、持っていた袋から大きな柑橘類とゴマを蜜で固めたお菓子。それにビーフジャーキーみたいなものを取り出した。聞くと、陳さんからのお土産らしい。柑橘類のほうは皮が硬そうだったので、ゴマのお菓子を食べる。うん、なかなか美味しい。肉は四川風の味付けがなされているのか辛口。昨晩の牛肉麺に入っていた肉を思い出した。おつまみに最適ではなかろうか?コンビニでも買えるらしいが、残念ながら肉類は加工品も含めて日本に持ち込むことができない。
食べながら僕は今日の模型店探索について話す。Y瀬さんは略図のアバウトさに笑っている。反面、陳さんの歓迎振りは大変なもののようで、Y瀬さんは楽しい思いをしてきた様子。悔しいので、実は、と僕は話を切り出した。もう1件気になっている場所がある。僕が持ってきた地図の範囲を超えていてタクシーで20〜25分かかる場所。本来は明日回ろうと思っていた模型店だ。フロントで存在確認をしてもらってさらに営業時間であれば夜市の前に行かないかと。1階に下り、電話をかけてもらう。
営業していた。
ペ「どうします?」 Y「どうしますったって。(笑)」
もう、行くしかない。(笑)すぐさまタクシーへ。タクシーは民権西路を西へ。まるで僕がたどった道をなぞるようだ。15分位してY瀬さんが知っている場所の付近ではないかという。20分後到着したとき、それは確信に変わった。よくこの辺りに来ていたらしい。
タクシーを降りると、目的地「萬品館」の建物。商店街アーケードの一角といった感じ。外灯がやや少なめ。Y瀬さんは知っている場所に近いがこの辺まで来たとこはないという。早速突入。
 1時間あまり経って出てきたときは、僕は両手でプラモデルを抱えていた。満足度は大きい。Y瀬さんは結局、プラモデルよりも執心していた本だけを買った。この模型店を絶賛。ホテルへ帰るタクシーを捕まえるのに若干手間取る。
西門町の模型店を考えると収穫は十分。もう僕の旅行は成功したも同じ。俄然余裕が生まれてきた。これで心置きなく夜市に繰り出せる。
「また変な荷物持って帰ってきたよ、あの日本人」
という風な目で見られていたかどうか判らないが、
韓国その2からまったく変わっていない。(笑)

部屋の前で記念撮影。
またやってしまった、という感じ。 
部屋の鍵との比較。
片手では持てない。
夜市から帰ったら早速中を見よう。
1番大きいと言われる「士林夜市」に向かうべく
MRTで劍潭駅へ。
■地図■
淡水線を北に走るとMRTは地下鉄から「地上鉄」になった。韓国の地下鉄と似ている。韓国の地下鉄は日本によって作られ、今も使われているのだが、台湾もそうなのではなかろうか?Y瀬さんは詳しいことは知らない、と言っている。同じように日本とかかわった2つの国の違いについてY瀬さんと話す。
| ■韓国のチョさんより、2005年10月21日に地下鉄に関する情報をいただきました。以下、引用します。
えーと、台湾の旅行記で気づいた点ですが、一応韓国の地下鉄は1974年ソウルの1号線が開通されてからとなります。首都圏で4号線までは一般電車と地下鉄の区分が無意味であることから誤解を呼んだのかも知れません。因みに近年作られた5号線以降8号線までは都市鉄道と言って完全に地下鉄です。また釜山を含む格地方都市の地下鉄も既存の鉄道路線とは無関係な専用路線である筈です。
で、日本によって作られたのは鉄道の方で、いわゆる幹線のことになると思います。これは現在の北朝鮮を含め朝鮮半島全域に渡ってのことに違いありませんが、ソウル市内で地下鉄と路線を共有するのは現在は1号線の一部としか被るか被らないかの国鉄線であり、それが日本統治時代に作られた仁川、水原などの地方都市方面の路線へと続くのですが、それらも地下鉄の建設と共に電化されて久しく、現在は地下鉄とKTX等を含む鉄道路線とは全く別物ですので、地下鉄から日本統治時代の名残を探すのはほぼ不可能だと思います。
但し、ソウルの地下鉄の開通までは東京(国鉄)の事例がかなり参考されたそうで、地下鉄2号線が山手線そっくりの緑の環状線なのもその影響じゃないかと思います。母方の祖父がその工事責任者の一人でもありましたが、もう何年前に亡くなりました。祖父の生前にはあまり興味が無く詳しい逸話等も聞けませんでしたが今思えばちょっと残念です。 |
話に夢中になって駅を乗り過ごしてしまう。Y瀬さんによると次の「士林駅」で降りてもよいのとのこと。と言うのも夜市の長さがほぼ1駅分だからである。普通とは逆で夜市の「お尻」のほうから侵入することになるようだ。僕は普段通らない場所を歩ける、と言うのでこのハプニングが楽しくなってくる。
午後10時20分(日本時間午後11時20分)、士林駅到着。また空から水。Y瀬さんはエアコンの…、と言っていたが、その後ぽつぽつと連続するに及んでにわか雨と認定。空気が湿っぽく感じ、暑さがやや強調される。ただ、このくらいだと本降りにならず止むかもしれない。雨を避ける意味もあって南へ歩き出す。士林夜市「始まりの地点」は飲食店が集まる専用の建物があるらしい。今歩いているところは車が走っている商店沿いの道だが、隙間から平行に走っている夜市の賑わいが見える。
ところどころ道路がピンク色の部分がある。Y瀬さんによると「檳榔(びんろう)」という台湾で有名な噛みタバコみたいなもの(台湾政府公認合法ドラッグらしいです)の跡らしい。また「情」という漢字の看板は、「大人のおもちゃ」屋ということだ。
建物、到着。買い食い王として立つときがきた。今、僕の口は水餃子と麻婆豆腐を欲しているのである。これだけ飲食店が集まっていたら食べれるに違いない。と、勇み足で進入したら、臭豆腐屋に香りの洗礼を受ける。建物内でゼロ距離だ。うぇ〜っ。
午前2時(日本時間午前3時)、買い食い王は自分の体と戦っていた。これ以上動くとリバースしてしまう。消化補助薬を持ってくるのだった。(泣)MRTが終わっている時間なのでタクシーを捕まえ、ホテルへ戻る。夜市で400元(約1,360円)分食べてごらん?て、言われたら絶対僕には無理だ。困ったことにリバースしそうなときに限って食べ物の事を考えてリバースを促進しようとする。
部屋へ戻る前に、飲み物を買いにコンビニへ。油を溶かすために烏龍茶を購入。もちろん砂糖なしを選ぶ。Y瀬さんは烏龍茶が油を溶かすことを知らなかったようで、僕の話を聞いて半信半疑ながら烏龍茶を買った。ホテルへ帰るとき、あまりに僕が消化補助薬のことを言うから、こっちの薬局で買えばどう?とY瀬さんに言われる。確かにホテルのすぐ横はドラッグストアみたいであるが、あと1日しか居ないのだから買ってもさほど使うとは思えず、もったいない。我慢しよう。
明日(もう今日だが)の打ち合わせをする。水餃子を食べているときに話題となった「古いビデオを扱っている店」に行くことに決定。場所は光華商場付近。Y瀬さんは買い逃した映画が目的だが、僕は買い逃した韓国映画のO.S.T.が残っていることを願って。明日は午前9時(日本時間午前10時)起床、と言うことで。後は成り行き任せ。
部屋に戻ってシャワーを浴び、荷物の整理に取りかかる。
買ったプラモデルの箱を開封し、不要なランナーの切り離しにかかる。このためにニッパーを持参してきたのだ。イタレリの1/72城攻略ジオラマ・ウォーゲームは四角い城と丸い城の2種類。
四角い城はフィギュア67パーツ(一体成型なので67体)に城274パーツの計341パーツ。丸い城のほうはフィギュア54パーツ(同じく一体成型なので54体)に城189パーツの計243パーツ。切り離していて手首が痛くなってくる。
次はイタレリの1/72ノルマンディー戦車戦ジオラマ・ウォーゲーム。これで終わりだ、と箱を開けたとたん大ダメージ! 
↑このジオラマベース、
入ってねぇっ!!!!
欠品不良なのではなく、もともと入っていない仕様。
重かったのはゲーム部分のためだった。(号泣)
ルールブックに対戦用カード2パック、サイコロ10個。そして筆1本と無毒接着剤(直訳)が
入っている。
キットの出来もイタレリだけあってフジミ(旧ニットー)とどっこいの
悲しい内容。ジオラマベースで遊びたかったのに。
城攻略セットとあまりに違う。
(帰国してから非常に小さく「The
diorama is not supplied with the product」と書かれているのを発見。苦)
このキットの価値、限りなくゴミに近づく。
それでもドイツ兵100体、アメリカ兵100体、W号戦車とM4シャーマン戦車を
切り離しきってから就寝。
ランナーはゴミ箱に収まりきらず、やむを得ずコンビニのビニール袋にも詰めた。
悲しみのあまり寝ゲロしないことを願う。
|