台湾台北の模型店
その


萬品館

1階

小さなおもちゃ屋である。
プライズ系のフィギュアがショーケースに並ぶ。
古い商品があるがほとんどは最近のもの。
プラモデルは置いていない。
うーん、思っていた店と違う雰囲気。

あ、2階に延びる階段発見。


2階

間違いなく模型専門店。
これだ、これを見たかったのだ!

すごい品揃えだ。

洋書もたっぷり揃っている。

■にやり

ペ「あっ」
 Y瀬さん、早くも本を手にして、僕にポーズ。(笑)
Y「(笑)買ってきまーす」
ペ「絶対買いますよね、これ(笑)」
 相当気に入った様子。

ペ「いろいろ品定めしましょう、僕もゆっくり見ますから」
Y「うん、どーぞ」



ああ、やはり輸入物ばかりだ。ただ絶版品が美味しい。
ここは1番の品揃えだなぁ。

僕は初めて目にするアカデミーのプラモデルに興奮。
結構古い車のキット。再販制度のない韓国ではもう手に入るまい。
ペ「うわぁー、アカデミーの…いくらだ?460元(約1,564円)」
箱に当時の価格が書いてないので価値が判らない。

一方、Y瀬さんは入手し損ねたレベルの…といいながら、
ブラックシャドウを探すが、さすがにここにも見当たらない。

あっ、知らなかった。アカデミーは昔こんな車も出していたのか。
…と思ったら「MINI CRAFT」だった。(笑)

■世界を目指した結果

 Y瀬さんがミニカーのショーケース前で興奮している。
Y「こんなとこ来てこんなものを見るとは思わなかった」
ペ「これはとりあえず絶版ですね」
 タミヤ1/20ホンダS800完成品。もう作っていない。Y瀬さんはレジンキャスト製かと思ったようだが、実際はダイキャストミニカーである。
ペ「買います?値段結構するんじゃないですか?ちょっとここからでは見えないですけど」
 定価は7,200円だったが…。箱の側面にラベルが貼ってあるものの、蛍光灯焼けで文字が薄く、読めない。Y瀬さんには思い出の車だそうな。



薄幸な∀(ターンエー)ガンダム。台湾でも残っているのは同じ境遇なのであろうか?

 
この辺りはキャラクターキットだな。あまり古いものがない。

■第2コーナーを回ると


レジ前を過ぎて奥に進む。見慣れた白箱。タミヤのMMシリーズだ。

 
…絶句。奥は車以外のスケールキットの天国だった。ひたすら見入る。
AMTか…、確かに絶版品がいっぱいある。


レベルのハインド発見。
僕はすでに購入済みのキットだが、
以前、部屋の片づけをして誤って箱に手をつき、翼を折ってしまったのだ。
560元(約1,904円)、購入決定。


美味しいなぁ…。思わず口から漏れる。
おおっ、もう作ってないよ、ドラゴン。
右の棚においてあるドラゴンの1/72飛行機は、もう絶版だ。
美しい凹モールドと確かなアウトラインだったのに、
なぜ1/144に移行してしまったのか?
惜しい。

■価格破壊にショックを受ける


アカデミーの1/48F-15のキット。
430元(約1,462円)で韓国本国と比べて妥当な価格。
そんなにぼっていない。


うおおっ。素晴らしいっ!1/400S.S.UNITED STATES。価格が書いてない。
しかし、購入候補に入れる。
(GLENCO MODELS。日本販売価格は2005年1月現在税込み15,540円。台湾では本当にいくらだったのでしょう?)


見たことのないメーカー。おそらく中国だろうが、
1/700U.S.S.TARAWA LHA-1は
170元(約578円)。安すぎる。


いや、待て待て。
ちなみにトランペッターのこいつ(1/16ソビエトT-34/76戦車)は。
2,450元(約8,330円)で買える。がーん!!
日本だと16,590円(税込み)だ。
さすが本国。台湾でトランペッターを買うとすごくお得。
大量に買う人だったらホテル代くらいなら出てしまうのではなかろうか?

Y瀬さんに報告。
Y瀬さんはドラゴンは好きだが、トランペッターはあまり好きではないみたいだ。
僕はまだ価格差の衝撃から抜けられていない。

■ここにもあった


店の片隅にあるキャラクターモデルのショーケースが荷物で隠れている。ガレージキットの完成品だ。
ということはここにもガレージキットがあるのか?


Y瀬さんはバーリンデン・プロダクツのコーナーに見入っている。
僕は今回価格表を持ってこなかったので、日本との対比ができない。
韓国に行ったときはしっかり調査している。
韓国で買うのだったら、日本のほうが安いのだ。
Y瀬さん、僕の徹底振りに笑っている。

ここでビデオカメラのテープエンド。入れ替え、再撮影。


イタレリのウォーゲームキット
たぶん模型を使ったジオラマ・ウォーゲーム、西洋の城攻略セット。2種類ある。
上が1,200元(約4,080円)。下のやつが1,490元(約5,066円)。
これはイタレリのキットだが、すぐ近くにズベズダのジオラマ・ウォーゲームもある。
イタレリのは間違いなく日本で買うより安いが、
ズベズダはどうなのだろう?価格表を持ってくるのだった。

ズベズダのウォーゲームキット
側面の棚最下段にあったズベズダのジオラマ・ウォーゲーム。
城攻防セットは1,710元(約5,814円)。大きさの割りに高い気がする。
その下の城だけ、というのが1,360元(約4,624円)。
さらに下の人間戦いセットみたいな(笑)物、1,710元(約5,814円)。
うーん、判らん。
(帰国してから判りましたが、ズベズダの城だけ、といっていたキット、日本では7,140円だったことが判明。かなりお買い得です)

■会計しながらの情報収集

気がついたら閉店時間。1時間以上長居してしまった。
結局僕はイタレリのジオラマ・ウォーゲームを3つとレベルのハインド、それに
模型雑誌を2冊購入。1冊は手に入れてない「全方位」であるが、
もう1つは今までに見たことないもの。


45ページと、まるで映画のパンフレット並みに薄い。
台湾に3種類目の模型雑誌があったとは…、と思いながら中を見ると
漢字が簡体字中国語。
中国本土の模型雑誌だったのだ。


購入したジオラマ・ウォーゲームの1つ、イタレリのキット。
箱にぎっしり詰まっているのか、重い。
1/72と、ミニスケールAFVとスケールが同じということもあるが、
何よりこの裏面写真のジオラマに心躍った。
たぶん地面はバキュームフォームの可能性が高いであろう。
早くシュリンクを開けて中を拝みたいものだ。


さて、会計のとき初めて判ったのだが、
年配のマスターは日本語がほぼできる。
なので、ショーケースに入っていたガレージキットの完成品について
聞いてみた。
昔はキットを販売していたが、今は販売を止めてしまったのだそうな。
採算が取れなかった、というよりやはり
WTO絡みであろう。

支払いはクレジットカードが使えるので、
僕は迷わずカード払いを選択。

価格を表示しているラベルにいくつも数字が並んでいるが、
左上がキットの番号。
右下のが現金価格、右上がクレジットカード価格。
クレジットカード払いは、およそ5%加算されることになる。

値引きについては、
良心価格で販売しているので、負からないかと思ったが、
安くしてくれた。
たくさん買ったのが良かったのかもしれない。

接客、価格、支払い法を含めて
日本人が安心して利用できる模型店である。
台北市を訪れたら、また立ち寄りたい。


萬品館データ
住所:台北市延平北路五段311號1-2樓
TEL:(02)28161446
http://www.ebusiness.com.tw/cgi-bin/mpk/shopping.pl
エンコードを繁体字中国語に。

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