2004年11月5(金)〜8日(月)


2004年11月7日日曜日

 午前8時半(日本時間午前9時半)ごろ、目が覚める。どうやら寝ゲロから逃れられたようだ。重量級ステーキがお腹にまだ残っているのか、朝食として詰めてもらった「残り」を食べる気にならない。Y瀬さんの部屋に電話。Y瀬さんも同じく朝食を食べられない状態。そのまま朝食抜きで1時間後に出発することになったのだが、古いビデオを探しに行く前に萬品館へ寄ることになった。Y瀬さんは購入候補で買わなかった雑誌に未練があるらしい。

 少しぼーっとしてる。時間まで模型雑誌「高手」を見ながら、昨晩Y瀬さんにもらった柑橘類を食べてみる。頭がすっきりするといいな。

 皮をむくと夏みかんかはっさくに近い感じ。ただし水分が少なく、パサパサしていてあまり美味しくなかった。

2004年11月7日、10:05:56

 街の本屋さんで模型雑誌を見かけないのがなんとなく判ってきた。流通が違うからではないか?台湾では模型雑誌はまだ模型問屋流通で、書籍流通ではないのだと思う。日本の模型雑誌流通の昔が気になった。

 高手を見ながら、模型店の効率のいい調べ方がひらめいた。それも「本格」の模型店である。ただしこれはフロントの助けが必要だ。と、ここで冷静になる。ビデオ店以降、予定が決まっていないが、初めての国。すでにプラモデルをたくさん買ってしまった身としては、観光もしたほうがよいのではないか?ということで、本当にやることがなくなったら模型店探索再開としよう。

■Oh! My God

 午前10時15分(日本時間午前11時15分)、タクシーで萬品館に着いたのだがシャッターが下りている。書いてある営業時間を見ると午後12時から…早かったのか?直下の文字を見る。…違う、日曜日は休みだったのだ!

2004年11月7日、11:15:21
がーん。

 2人してしょんぼり、な気分でタクシーを捕まえ、光華商場へ。目的のビデオ屋は裏通りだという。が、うろうろして判ったのは、どうやら倒産してしまったらしいということ。もう観光するしかない、という気持ちに。Y瀬さんに「故宮博物院」へ行かないかとうかがいを立てる。以前I川君から1度は行っておいたほうがよい、と聞かされていたためだ。Y瀬さんはあまり乗り気でない様子。

Y「ほかの人はどうか知らないけど、俺っちなんかは1時間半で出てきちゃったもの」

■最大とされる観光地

 それでも、とY瀬さんを説得し、タクシーで故宮博物院へ向かった。タクシーは北を目指す。■地図■

2004年11月7日、12:00:37
途中見えた立派な建物。
圓山大飯店だとか。
いくらぐらいで泊まれるのだろう?

 日差しが強く、冷房が効いている車内でも日の当たるところがじりじりと焼けてくる。走ること20分ほどで到着。入り口の第一印象は、岐阜と愛知の県境にあるテーマパーク「リトルワールド」だった。

故宮博物院へ。

 故宮博物院本館を後にする。博物好きな僕が、1時間持たないとは思わなかった。

 タクシー乗り場までの帰り道、台湾へ来てついに「怪しい男」に遭遇。男は初老で日本語で近づいて来て、Y瀬さんにどこへ行くのか?どうやって帰るのかと聞いている。タクシーよりも私の車で帰りませんか?安いですよ、と。白タク行為か?僕はピン、と来た。が、僕は台湾通のY瀬さん(特に台湾でだまされたことがない、だます人に会わないと言い切っているY瀬さん)がどういう対応をとるのか、面白いので観察することにした。

 男は名刺を渡してきて、烏龍茶の話などしてくる。結局こういうことだ。タクシーの代わりに乗った車は、この男が経営している烏龍茶の店に立ち寄り、そこで何か買わないとホテルに返してもらえない、という韓国の「模範」タクシーで遭遇した手口(韓国その4)だ。Y瀬さんは行きつけの烏龍茶の店があるから間に合っているとか、話を合わせていてはっきり断りきれないところが見ていてもどかしい。それに怪しい男も強引さが足りないのじゃないか?そんなんじゃ僕はともかくほかの日本人も乗せられないぞ。甘いよ、もっとこう、韓国みたいにガンガン攻めて来いよ!と、つい心の中で応援。

 何とか話を終わらせたY瀬さん。怪しい男はあきらめたとたんに僕たちから、先ほど渡した名刺をひったくくるように奪ってもとの場所へ帰っていった。名刺は使いまわしかいっ。終わりもセコイ!むー、韓国の怪しい男を見習え、と思った。(笑)

 Y瀬さん、平静を装っているが、意外な体験だったようで少し動揺が見て取れる。観光の先が見えたので、また模型店探索に切り替えることになった。僕が朝思いついた方法を実行に移そう。タクシー乗り場でつかまえたタクシーはあまりエアコンが効いていなく、蒸されるままホテルに帰る。

■うたた寝する

 Y瀬さんは僕に模型店の調べ方を聞くと、フロントにお願いに行ってくれた。しばらく時間がかかるようなので、それぞれ部屋で待機することになった。少しお腹が減ってきたので、昨晩の「お弁当」を食べることにする。残り物なのでほとんど目玉焼きとミートスパゲティだけの内容だが、しっかりボリュームでお腹いっぱいになった。

2004年11月7日、14:04:20
午後1時(日本時間午後2時)、弁当は冷房で冷えていた。

 軽く荷物の整理。模型が入っている紙袋はガムテープで補強しないと危うそうに感じたので、コンビニへ買いに行く。コンビニは夜とは打って変わってレジに列が出来ていた。ガムテープが置いてなかったので幅広の透明ビニールテープを選ぶ。ほんのちょっとしか使わないのにもったいない。

 TVを見ながらベッドで横になる。見ているチャンネルは「日本の食」に関する放送局らしく、どっちの料理ショーだとか番組名がわからないが、ひたすら美味しい飯を炊き続ける親父の話とか日本の料理番組を延々と放映していた。北京語の字幕が入るので面白い。なるほど、「牛排」は「ヒレ肉」のことだったのか。…そのうちにうたた寝してしまう。

 Y瀬さんの電話で目覚める。時計を見ると2時間経っていた。寝てしまった時間が無駄に感じる。結果が出たらしいのでフロントに説明を聞きに行く。何と!候補地の大半が萬年大楼だった。つまり、萬品館を含めるとガレージキットを扱っていたらしい専門店の7割を見てしまっていることになる。しかし 興味深いところが何ヶ所か残っていた。近いところからタクシーで回ることにする。最寄にMRT駅がないところなのだ。

 タクシーはホテル前の通りを東へ走る。まったく曲がらず目的地、民生東路五段に到着。アパートが多く、ちょっとさびしい場所だ。運転手は番地を示す看板を指す。ここに模型店「博蘭」があるはずである。

台湾台北の模型店その5へ。

 平均的な模型店という感じ。僕もY瀬さんも欲しいものがなく、手ぶらで店を出た。次の目的地へ向かうため、タクシーを拾う。

2004年11月7日、16:56:07
あっ、これは!

 巨大なドーム型のビル。I川君が台湾へ来たら1度は行ったほうがよいとお勧めのスポット「京華城」。思っていたより小さく見えるが、インパクトある建物。時間があれば立ち寄ってみたい。

■秘密の場所

 到着。140元(約476円)だった。窓ガラスには見慣れた模型メーカーのステッカーが。

台湾台北の模型店その6へ。

 御主人は僕たちが模型店を探している、ということを告げると、知っている店を紹介してくれることになった。手帳の店名を見ながら考え込む御主人。というのも、廃業したところが多かったからだ。洪水であったり、不況であったり、理由は様々。その中で1番の老舗、を紹介してもらう。僕のリストにもあった店だ。ただし、その店も洪水が元で倉庫が浸水し、商品を叩き売って引っ越したそうである。電話で模型店「小天地」に連絡を取ってもらったので、タクシーを拾いに表通りへ。後ろ髪引かれる思いである。

 僕は時間があればもっと情報がつかめるのに、と悔しく思った。知りたいことはたくさんある。台湾の模型流通のしくみ、いつごろから日本のプラモデルが入ってきたのか、など。

 本命ではなかったが、貴重な絶版品多数。そっと心に閉まっておきたいよい店であった。今度訪れたら御主人とゆっくり話をしてみたい。

■老舗

 すっかり暗くなった。タクシーを降りる。料金は100元(約340円)であった。時間は午後4時41分(日本時間午後5時41分)。すぐに店内へ。

台湾台北の模型店その7へ。

 欲しい商品はなかったが、わざわざ丁寧に接していただいた御主人に報いたく、何か買わずには帰れない。台湾の模型雑誌が目に入ったので、持ってない分すべてを買うことにした。高手と全方位。そのうち最新と見られる全方位は、最近のホビージャパン同様、判を大きくリニューアルされていた。といってもホビージャパンほどではなく、電撃ホビー程度であるが。たくさん買ったので少し安くしてくれた。これで今回の模型店めぐりは終了。

 帰り、僕の希望でお土産を探しに「玉市」へ。ガイドブックによると建国暇日玉市は週末に開かれ、午後6時までの営業。まだ間に合う。タクシーを捕まえ、行き先を書き込んだメモを見せる。

■猫探し

 建国暇日玉市は、光華商場傍の玉市よりかなり大きい。ここなら僕の探している手ごろな玉があるかも。

ペ「そうそう、このくらいの大きさで猫があれば…」

 狛犬みたいのはあったんだけどな。北京語で猫は何だっけ?と思っているとY瀬さんが「まお」と教えてくれた。

Y「だってパンダは大熊猫じゃない(笑)」

 猫は漢字でそのまま通じるのだ。メモ用紙に「猫はありますか?(北京語)」と書く。まお、といいながらメモを見せると、店のおばちゃんは、僕が最初に指差していたものを猫、という。うーん。少し考えてから一応ここをキープしておいて一通り回ってみることにした。

 別の店。ライオンや魚など動物が一杯あったので、猫、猫と1つ1つ確かめていると、「猫ない、鼠ならある」といわれた。玉は縁起物なのか、動物は干支にちなんだものしかないのかな?後40分くらいで閉店である。

 結局、扱っているものは同じで価格だけが違うというパターンなのだろうか?こんなに店があるというのに、あまり独自の路線が見当たらない。玉をお土産に買おうと思った僕がアホだったのだろうか?

 初めて猫らしい猫を見つけた。大きさは5cmくらい。価格を聞いてみると1,200元(約4,080円)。高すぎる。

 5分くらいうろうろしてすっかりあきらめムード。みんなに配ることを考えると、予算は1人当たり1,000円以内に抑えたい。

 非常に手ごろなのを見つけた。キーホルダータイプ。1つだと60元(約204円)、2つ買うと100元(約340円)と書いてある。猫があるか聞いてみた。あった!決定。僕は猫2つとお金を束ねたもの1つで計3つを選んだ。3つだと150元(約510円)になった。Y瀬さんも猫を3つ購入。知り合いにたいそう猫好きな人がいるらしい。僕は他に友人の趣味に合わせたものを選ぶついでに、黒猫がいないか探してみるが、玉で黒はないみたいである。

 Y瀬さんは先ほど通りかかった店の水晶が気になっているようなので、見に行ってもらうことにした。その間に僕は「ひょうたん」と「猿」を購入。猿は2種類デザインがあって、1つは見ざる言わざる聞かざるのタイプ。もう1つはひざを抱えているタイプ。後者を選択。

2004年11月7日、18:42:35
これで一安心。

2004年11月7日、18:43:00


左から猿、ひょうたん、猫×2、お金。
価格の割りに安っぽく見えない。お土産にお勧めである。


猫、ということだが今思えば干支の「寅」を猫として渡されたのかも。(汗)


 タクシーで1度ホテルに戻る。

ペ「僕、玉市(建国暇日玉市)が台北市のどの辺りの位置なのかわからないんですよ」

 Y瀬さんも初めて行った場所なのでわからない、といっている。もし、僕が今後リピーターとして台湾に訪れることがあるなら、お土産はここだね。Y瀬さん、僕の気に入りっぷりに笑ってる。


ここが関羽様の寺?

とんでもないデザインの建物が。

 夕食をどうするか、という話になって、僕は夜市を希望。さほどお腹が空いていなかったので、屋台の軽いもので済ませようと思ったのだ。Y瀬さんも軽いものでよいらしいのですんなり決まる。僕は昨日最大といわれる士林夜市を見ていたこともあり、2番目に大きい「饒河街観光夜市」に行きたかった。Y瀬さんは陳さんに薦められない場所とあってか、あまり乗り気ではない様子。

Y「何でそんな小さなところ行くんだっつって、止めんのよ」

 そういうことでまた士林夜市へ向かうべくMRT民権西路駅へ。まあ、見逃した道もあるわけなので、それはそれで楽しいには違いない。

■士林で再会

 2度目の士林夜市。今度は間違わずにMRTを降りた。着いたはいいが、僕もY瀬さんも予想以上にお腹が空いていないことに気付く。とてもご飯、という気になれなかったのだ。お茶を濁すような形で、デザート系を求めて午後7時20分(日本時間午後8時20分)、昨日と同じ店で同じカキ氷を。さすがに具は変えた。(笑)

2004年11月7日、20:20:39

2004年11月7日、20:20:50

2004年11月7日、20:24:11
うーん。美味しい。

腹のこなれを願って外へ散歩。
露店の集まる中心部へ。
今日はビデオカメラで撮影しながら進めそうだ。

本屋に立ち寄る。おまけが豪華な雑誌がいっぱい。
偽物に付加価値で対抗するとは聞いていたが、
本物のZIPPOライター(特別Ver.)など付いているのを見ると、
煙草を吸わない僕でも少し欲しくなる。

続いてCDショップに立ち寄る。ああっ、ここにも。
誰か教えてあげて
よ。

 一周し終えてY瀬さんが時計を見る。時間は午後8時半(日本時間午後9時半)。

Y「この時間なら、もう1つの夜市も行けんじゃねーかなぁ」

 すでにテンションが高くなっている僕は即同意。饒河街観光はMRT駅が近くにない(国鉄駅はある)のでタクシーを利用する。

■夜市のはしご

 饒河街観光夜市へ行く道は途中、昼間見た「京華城」を通る。帰り、可能だったら中を見学してみたい。■地図■

2004年11月7日、22:06:50
なんとなく入り口が横浜中華街風。
士林と違ってアーケードなので天気が悪くても大丈夫。
アーケードの長さは400mほどで、
そのまま夜市の長さである。

ペ「ここはゆっくり見れていいですね、あんな(士林)…みたいにギラギラしてなくて」
普通の夜店っぽくていいな。素朴で。

オーディオ(家電?)店を見つけたので入ってみる。
うーむ


おジャ魔女どれみ♪

ああっ、もうすぐDVテープがなくなる。しかし予備のテープ忘れてきたよ。


ここのカキ氷はきめが粗いなぁ。


麻雀牌発見。
ペ「麻雀牌でかい!でかくないですか、異様に。(笑)これは積み上げられねぇよ」
牌1つが寿司1貫くらいあるのだ。
少なくとも日本の全自動卓に使えない。


音楽CDの露店。
正規品、と書いてあるが、むき出しなのはなぜだろう?(笑)


産毛剃りのお店。糸を使っている。

2004年11月7日、22:36:25
豪華な寺。

 アーケードを出ると寺が。写真に収める。Y瀬さんは出口の屋台でサトウキビジュースを買った。僕も飲んでみることにした。僕の予想は砂糖の塊だったが、予想と違ってさっぱりしていて美味しかった。実は今まで生のサトウキビ自体食べたことがない。そんなことを屋台の前で話してたら、店のおばちゃんが原料のサトウキビを切って僕たちに振舞ってくれた。日本語が判る人だったらしい。丁寧にお礼を言ってサトウキビをしゃぶる。汁が次から次へと沁み出して手を伝うが、普段飲んでいるジュースと違い、不思議と手がべとべとしない。いいおやつだなあ。

 お寺へトイレを借りに行く。ここは一般解放されているので、観光客がよく利用しているようだ。寺の中も豪華。写真を撮りたかったが、なんとなく周囲の厳かな雰囲気に気圧されて止めた。

 京華城へ向かうためにタクシーを拾う。この運転手がこれまでにない「いい味」だしていた。陽気で、どんどん話しかけてくる。日本人と日本の演歌が大好きだとか。挙句、

運「歌ってもいいですか?歌ってもいいですか?」

 こちらがいいという前に、♪しぃらかばぁ〜青ぞーら、みぃなぁ〜みぃかぁぜぇぇ〜と歌いだした。僕とY瀬さん、後部座席で笑いをこらえるのに必死である。

■丸いドームの内側

 さて、楽しく陽気なタクシーと別れを告げた。午後10時14分(日本時間午後11時14分)、昼間見た京華城到着。

 ガイドブックでは営業時間が午前12時(日本時間午前1時)頃までらしい(実際は日〜木曜日は11:00〜22:30でした。)ので、まだ大丈夫。近くへ寄ると丸い建物はすごく大きい。エスカレータで中へ入る。

2004年11月7日、23:16:46
球体の中にまた球体。
一体何階建てなのか。判らない。

2004年11月7日、23:16:54
ひと気がなく、がら〜んとしている。
本当にまだ営業しているのか?

水分取りすぎが祟って、トイレが近い。
トイレの場所、わからず。聞こうにも周りに人がいない。

トイレ標識発見。一安心。

あっ、トイレ前の通路で
見てはいけないものを見てしまった気が。怖いよ〜。

2004年11月7日、23:22:20
おもちゃ、CD、立体パズルのお店を見学。
あまり面白いものはなかった。雰囲気から閉店を察し、帰路に着く。
警備員に促され、他のお客さんとともに外へ出た。

 今度拾ったタクシーの運転手はさっきと打って変わって無愛想だったが、装飾のカーテンが凝っているのと、ダッシュボードに並べられたプライズのフィギュアから、根はメルヘンな人に違いない。

■真夜中のハンター

 ホテルに着いて両替を試みるが、1万円単位でないと無理だったのであきらめる。以後、Y瀬さんに台湾元を借りる。小腹が空いてきたので24時間お粥屋で最後の夕食。Y瀬さんは初めて入るのでアドバイス。朝に比べてメニューが寂しくなっている。食べ終えて、僕は散歩を提案。ホテルの周りを最後に見ておきたい。

 カラオケの看板や陳さんの話、話題は尽きない。梁山泊の看板から、パチンコの話に。Y瀬さんによると一時はやっていたらしいが、娯楽の少ないこの国はその賭博性に国民が総加熱状態となり、借金地獄に落ちる者が続出。危険を感じた政府が禁じ、今はなくなってしまったらしい。では、あの雑誌広告の存在意義って…。(笑)

 僕は猫を見つけるたびにはしゃぎ、写真に撮る。結構野良猫が多いなあ。


ピッカーン。
ごめんよぅ、悪気はなかったんだー。
猫にフラッシュは厳禁です。
急に振り向くんだもの。


なー。

 情、の文字。近所にアダルトショップがある。旅の恥は書き捨て、後学のためと入ってみた。狭い店で客は僕たちだけだ。……子供の頭ほどあるブツが!壊れるで。一部だけじゃなく平均がそんな感じなので笑ってしまう。店員に日本人は来ますか?と聞いたところ、「あんまり来ないね」という答えだった。妙な空気にみんなで力なく笑う。この店の向いはラブホテルだった。

 裏通りに今まで利用しなかったコンビニがあったので立ち寄る。ここにY瀬さんが持っていたビーフジャーキーみたいなものが売っていた。味付けは3種類。お土産に持って帰れればいいのに。残念。で、他にお土産に出来そうなものは、と物色していると台湾名物パインケーキがあった。Y瀬さんによると包装が簡素なだけで、味は免税店に売っているものとさほど変わらなく、それでいて価格がずっと安いのでいつもこれをお土産にしているのだという。僕も職場へのお土産に決定。

 僕たちが商品を見ながらあれこれ話していると、日本人の女の子2人組が入ってきた。彼女らもパインケーキを見つけてお土産に買うかどうか迷っているようだったので、Y瀬さんの言葉を引用してお勧めしてみた。御礼を背中に受けながら店を出てホテルへ戻る。荷物の整理にかからねば。

■準備完了

 帰国する便はお昼過ぎなので10時頃ホテルを出ればいいことになっている。僕はそれまでの時間を利用して「関羽様」に挨拶してこようと思う。

2004年11月8日、1:30:19
弟へのお土産を記念撮影。

2004年11月8日、1:58:51
帰る準備は整った。

午前1時(日本時間午前2時)、就寝。


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