2005年4月20日発売

 コロタン文庫195 「ティラノサウルス全百科」 小学館 830円

 内容説明:295ページで左開き、横書き。

 監修は国立科学博物館 地学研究部 古生物学第三研究室 主任研究官、真鍋真さん

 本文執筆は北村雄一

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 表紙のティラノサウルス、カラーページの復元イラストはイラストレーターの菅谷中(あたる)さんに描いてもらいました。また、マンガが3つ収録されていますが、こちらも菅谷さん。菅谷さんはイラストレーターですがチョコラザウルスとかの原型もてがけている腕のいい造形家でもあります。彼はいずれにおいてもじつに腕がいい。今回はそんな彼のマンガデビューでもあったりして^^)

 本文中のマンガ以外のモノクロイラストは一部トリミングしたものを抜かすと骨格図、復元図ともに北村が描きました。 

内容をおおまかに紹介すると、マンガによるティラノサウルスの生態復元紹介、骨格図によるティラノサウルスの機能、能力、生態の説明、骨格の情報と分岐学に基づく系統の推定、ティラノサウルス類の進化の歴史、他の肉食恐竜との関連、鳥の進化に関する最近の進展、恐竜絶滅の原因に関する考察、地球の歴史上における白亜紀の位置付けと生態系の変遷、同時代の動物たちの紹介、です。

 子供向けなのでさらっと書きましたが、ティラノサウルスとそれに関する知識と考え方など、基本的な内容はひととおりそろっています。また、実際に観察できるように骨格図を多くしたので結果的に骨イラストの本になっています。いわばティラノサウルスの骨格ガイドブックというところ。

 また、写真の大部分は上野の国立科学博物館の展示標本を使いました。ティラノサウルスのスタンは地下1階で、第9章の地球の歴史にでてくる各種無脊椎動物、脊椎動物などの化石は地下2階で実際に見る事ができます。本を片手にスタンの骨格や化石などを観察してみてくれたらうれしいですね^^)

 

 以下、本の構成。

 1〜8:カラー口絵

 9〜16:はじめに、目次

 第1章:伝説のティラノサウルス・・・マンガと解説

 第2章:ティラノサウルス大集合・・・代表的なティラノサウルス

 第3章:ティラノサウルスてってい解剖、ドクターまなべのティラノサウルスQ&A

 第4章:ティラノサウルスとはどんな動物?・・・ティラノサウルスの狩り(マンガ)とティラノサウルスの系統と進化、分岐学

 第5章:ティラノサウルスの仲間図鑑・・・ストケソサウルスからナノティランヌスまで

 第6章:肉食恐竜図鑑

 第7章:鳥と恐竜

 第8章:ティラノサウルスの最後・・・マンガと解説

 第9章:地球の歴史、恐竜時代の生物たち・・・先カンブリア紀から新生代までの地球の歴史解説とティラノサウルス(あるいは恐竜時代)の生物のしょうかい

 

 補完情報

 ティラノサウルスなどの復元について→ 

 恐竜という言葉が指し示すものについて→ 

 恐竜という言葉の定義と混乱について→ 

 混乱の具体例→ 

 階級と暗記体系→ 

 分岐学のとりあげ方と系統解析について→ 

 恐竜の絶滅に関して→ 

 ティラノサウロイディアについてはこちら 

 

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