和名倉山 (白石山) ( 和名倉山:2,036.2m ) 2016.5.6 登山



【PHOTO & 記録 和名倉山 7】

表示に従って右方へと進んで斜面を登っていく。
一旦、勾配が少し緩やかになると、また周囲はカラマツの林となり、その後、その斜面をジグザグに登っていくことになる。

ここで 1人の登山者を追い抜く。
追い抜く際、『 かなり長い行程ですね 』 と声をかけたのだが、 その方の 『 本当に長いね 』 という返事には、実感が込められていたのであった。

長く続くと思われたこの登りは、斜面の途中、 『 二瀬分岐 』 と書かれた手書きの標示板が現れた所で終わりになる。
そのまま真っ直ぐ登っていけば二瀬尾根を秩父湖畔まで下る道へと通じ、 和名倉山に向かうには 右へと進むのだが、ここから暫くは斜面を横切るような道が続くようになるのである。時刻は 11時5分。

なお、面白いことに、この手書きの標識が取り付けられている柱には、 プラスチック板にキチンと印刷された標識がいくつか付けられている。
そのプラスチック板を見て、山奥、それも山頂近くになった所で急に文明に接した様な気がして、少々ビックリした次第。
しかし、標識の内容を見ると、秩父側からの登り中心のもののようなので、埼玉側がこのルートに力を入れているということなのであろう。

この分岐を過ぎて右に暫く進んだ所で 1名の登山者と擦れ違う。

本日、山ノ神土を過ぎて 和名倉山へのルートに入ってから 出会った登山者は 3人。
この後、帰りにはさらに 3人の登山者と擦れ違う。
平日とは言え、休日に挟まれているので 休みを取られた方も多いようだ。

道が下り始めると、すぐにカラマツ林を抜け出し、 斜面が大きく切り拓かれた場所を通過することになる。ここが千代蔵ノ休場である。

ここは前回 和名倉山に登った際、 頂上を踏んで戻る途中に休憩した場所である。
その時は道から離れて斜面を少し登った所で 富士山を見ながら 休憩した記憶があるが、今は道の周囲にシラビソか何かの若木がびっしりと生えていて、斜面を登るのが少々面倒くさい状態になっている。

開けた斜面を横切り、再び樹林帯に入る。
頂上方面へと向かって道にも徐々に勾配がつき始める。

暫く緩やかに登っていくと、やがて前方に 『 左 和名倉山 』 を示す標識が現れるので、ここで左に道をとる。時刻は 11時14分。

ダケカンバが生え、足下に岩が少々見られる斜面を登っていくと、 少し平らな場所に登り着き、その後 道はシラビソの樹林帯に入っていく。

先程の標識を見てからすぐに頂上だと思っていた身にとっては (前回登った時のことなど全く覚えていない)、頂上までの行程が結構長く感じられる。

ほぼ平らになった樹林帯の中を進む。
シラビソの密度は高く、また道の両側には苔生した倒木が多く見られ、奥秩父、そして深山の雰囲気十分である。

そして、まだかまだかと思いながら進んでいくと、 やがて樹林に囲まれた小さなスペースに飛び出した。 和名倉山の頂上に到着である。
時刻は 11時20分。

ここには標識の他、二等三角点があるだけで、冒頭に述べたように展望は全く得られない。
なお、15年前の記憶なのでかなり不確かであるが、この頂上付近のスペースは当時に比べて心持ち広くなったような気がするし、 また周囲の木々の密度もかなり増したような気がする。



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