塔ノ岳 ( 塔ノ岳:1,490.9m ) 2017.3.29 登山



【PHOTO & 記録 塔ノ岳 6】

斜面にバラバラについていた足跡も、やがて 1本の溝状の道に再び集約される。
そして、傾斜が緩んだ先に 『 大丸 1,386m 』 と書かれた標識が現れる。大丸到着である。時刻は 10時48分。

そこから暫く平らな道を進んだ後、道は下りに入る。
周囲は完全にガスに覆われるようになり、ガスの中にボーッと浮かび上がっているブナの巨木がなかなか幻想的である。

また、先程の大倉尾根の喧噪が嘘のように周囲は静かである。

しかし、雪の上に足跡というか溝があるから良いものの、 真っさらな雪だった場合には少々このルートを辿るのは難しい気がする。
本来迷いようのない明瞭な道があるためであろうか、テープなどはほとんど見られないからである。
ありがたく雪に付けられた溝を辿らせてもらう。

ここからは小さなアップダウンが続く。
ガスは周囲を完全に覆っており、先の方を見てもそれ程見通せない。

もう少しガスが濃くなればホワイトアウトを起こすこともありうるが、 恐らく雪の上の足跡が道迷いを防いでくれることであろう。

展望の無い中、黙々と進み、11時4分に小丸尾根への分岐 (二俣分岐) を通過する。
昨年、この小丸尾根も下りに利用したのであったが、今は途中に枝落下などの危険があるため通行止めになっているようである。

道はこの後も小さなアップダウンを繰り返す。
雪は多いものの、途中、平らとなっている部分では土が少し露出している所も見受けられる。
風が強く吹き抜ける場所なのかもしれない。

ガスの方は相変わらずであるが、それでも時々見通しが良くなって先の木々がよく見えるようになる。
しかし、展望の方は全く得ることができない。

11時16分に小丸を通過。
そこにある標識には 『 鍋割山 0.9km 』 とある。

さらに少し進むと、テーブルのある場所に至る。
本来ならばここから 富士山と鍋割山が見えるのであるが、 本日は真っ白で何も見えない。

緩やかに下った後、また少し登り返し、また下りに入る (写真)
ここも 富士山がよく見え、 しかもその真下に鍋割山が見えるはずの場所であるが、今はすぐ近くの鍋割山さえも見ることができない。

ここからも小さなアップダウンを繰り返す。

やがて、道は見覚えのある、柵に囲まれた細い尾根道を通過し、緩やかな登りに入る。

少し登って見上げれば、ガスで視界が良くないにも拘わらず、 樹林の間から建物が見えるようになる (写真)
鍋割山荘はもうすぐである。



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