社山( 社山:1,826.6m ) 2011.2.4 登山



【PHOTO & 記録 社山 7】

男体山の左には戦場ヶ原、 太郎山、山王帽子山も見えるようになってきた。
白い雪原の所が戦場ヶ原の湿原であろう。
戦場ヶ原という名は、二荒神 (二荒山 = 男体山 と 赤城神 赤城山 が、 中禅寺湖を巡ってそれぞれ 大蛇と大ムカデに化けて戦った戦場であることからきているらしい。 そして、勝ったのは二荒神だったとのことである。

順調に下る。
そして、自記雨量計のある高みに登り着くと、そこには犬が待っていた。 犬の種類はよく分からないがミニチュア・ダックスフンドだったような気がする。犬は服を着ていたので、 飼い主がいるなと思ったら、反対側の斜面を登ってくる人がいた。時刻は 11時40分を回っている。 もう今日は誰にも会わないだろうと思っていたので一寸ビックリであった。

さらにドンドン下っていくと、目の前に看板や標識が現れた。 今朝程 ショートカットしてしまった阿世潟峠である。知らない内に今朝登ってきたところを通り過ぎてしまったようだ。
時刻は、11時52分。

阿世潟峠から道を左にとって正規の道を下る。
ここでも登ってくる方と擦れ違った。随分 ゆっくりである。
やがて、今朝程 ショートカットしたルートに入り込んだ場所に到着。今は 小生も含めて 3人分の足跡があるが、 今朝程は 正規の道に足跡はなかったはず。踏み跡を追ってしまったのも無理からぬところである。

阿世潟には 12時7分に到着。右にルートをとって、中禅寺湖遊歩道を進む。
途中、見晴らしの良い場所から歌ヶ浜方面を見やる。まだまだかなりの距離である。

そしてこちらは男体山
今朝程と同じようにゆったりと構えている。何事もなかったように悠然としているが、 この 4時間弱の間に吹雪いたりと大変であったはず。今は全くそのような気配を感じさせない。

ここからはほぼ平らな雪道が続く。こういう時にスノーシューなどあれば便利と思う。 と言っても、スノーシューなど履いたことはないのだが・・・。

12時34分、民宿 半月荘手前のゲートに戻り着く。
ここからは圧をかけられた雪道で歩きやすくなる。
12時54分、イタリア大使館別荘記念公園に到着。立ち寄ってみる (今は冬期休館中)
この建物はアメリカの建築家、アントニー・レーモンドの設計によって昭和 3年に建築されたとのこと。内・外装はスギの皮で装飾されており、 箱根細工を彷彿させる。
いまは雨戸で閉ざされているが、本来はガラス戸の多い開放的な建物であるらしい。
なお、この建物は栃木県が平成10年にイタリア国から買収し、平成11年から改修工事を行った後、 オープンしたものという。

別荘の裏手に回ってみる。
すぐに中禅寺湖湖畔となり、ここからの見晴らしは素晴らしい。
左手には先程までその頂上に居た社山が見える。社山はその形、そして独立峰のように周囲の山とは離れている様に見えるので、 人気が高いのもよく分かる。
そして、正面には奥白根山、 左手に錫ヶ岳が見える。 何か 富山湾越しに北アルプスを見ているような錯覚にとらわれる (下の写真参照)

それにしても、この別荘は夏はよいが冬は湖面を通る冷たい風をもろに受け、 さぞかし寒いことであろう。尤も 別荘は避暑にのみ利用されたことと思うが・・・。

別荘を後にして歌ヶ浜へと急ぐ。駐車場には 13時13分に到着。ここで軽アイゼンを外し、 中禅寺温泉のバス停を目指す。
それにしても平日、しかも真冬にも拘わらず人が多い。中国、韓国の人も多い様である。
バス停には 13時35分に到着。40分のバスに乗れることが分かったので、温泉は止めにする。いろは坂では居眠り。 JR日光駅に着いたのは 14時16分であった。
そして駐車料金はたったの 500円。凄く得をした気分である。
約2ヶ月ぶりとなった、リハビリを兼ねた登山であったが、選んだ山が素晴らしく、 足はまだまだ本調子ではないものの、かなり楽しめた山行であった。



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