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振り返れば、登り来たりし尾根と半月山、中禅寺湖が見える。
右側からは日の光が当たり、雪が輝いているが、左の中禅寺湖方面はガスに囲まれており、雪が降っているのかもしれない。面白い光景である。
また、先程は気がつかなかったが、半月山の右奥に平らな人工物らしきものが見える。写真では分かりにくいが、平らな造成地のようである。
恐らくあれは第二駐車場であろう。やはり、そのような物を見てしまうと興ざめである。
半月山の上空に黒い点が写っているが、これは鳥である。恐らく猛禽類で、
悠々と空を飛ぶ姿を結構 見かけたのだった。日光で一番見かける猛禽類はノスリとか。 |
そして、ようやく社山頂上に到着。
時刻は 10時45分。歌ヶ浜の駐車場からは 3時間8分かかったことになる。
ほぼ地図記載のタイム通り。雪道、そしてルートから外れて急斜面に苦労したことを思えば、
こんなものかもしれない。リハビリ登山としてはまずまずであろう。
頂上は東西に細長く、日光側は樹林に囲まれていてあまり展望を得られない。
足尾側は一応開けてはいるが、日差しが明るすぎてこちらもあまり展望が得られない。
まあ、ここに辿り着くまでにかなりの展望が得られたので良しとしよう。 | |
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日光側は樹林に囲まれていて見えないと言ったが、少々動き回れば木々の間から日光の山々を見ることができる。
尤も、頂上に着いた時点では日光側は雲やガスに覆われていて何も見えない状態であった。
しかし、少し休憩しているうちに徐々にガスが取れ始め、ついに奥白根山も見ることができたのであった。
ただ、もはや朝に中禅寺湖湖畔から見えたような鮮やかさはない。 |
そしてこちらは男体山。
頂上に居る間にドンドン姿を現し始め、帰り際には写真の様な状態まで回復してきた。やはり頂上から男体山が見えると嬉しい。
ところで、この社山には三等三角点があったはず。しかし、
雪に埋もれてしまって三角点がどこにあるのか分からない。標識の下かと思ったが違うようで、結局 三角点は見つからず仕舞いであった。
帰宅後 調べてみると、もっと手前にあったようである。無雪期の状態と比べると、頂上に点在する岩がほぼ隠れているので、
4〜50センチの積雪量だったようだ。 | |
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足尾側は開けているにも拘わらず、写真の通り光の具合が悪く、あまりよく見えない。
袈裟丸連峰が遠くにうっすらと見え、
鋸山もようやく見える程度。皇海山はその右側、
木に邪魔されて見えない。
頂上に 21分ほど居て 11時6分に下山開始。
結局 今日は平日なので、誰にも会わなかったなと思いつつ 登ってきた道を引き返す。 |
下山する頃には男体山に掛かっていた雲はスッカリ取れて、
その姿を見ることができた。
しかし、何となく靄が掛かった感じである。気温が高く、春霞のようになっているのかもしれない。
下りは軽アイゼンが活躍してくれた。しかし、右足の踏ん張りが効かないので、
あまり無理はできない。小生にしてはゆっくりしたペースで下る。 | |