皇海山 再登山 ( 皇海山:2,143.6m ) 2009.10.22 登山



【PHOTO & 記録 皇海山再登山 8】

途中から完全にササの海となる。
目印は木々に付けられているが、ササにはない。従って、広いササ原に入った場合、方向を見失わないようにしなければならない。結構 神経を使う。
おまけに、足下が完全にササに覆われて見えない状況の中、ルート上には多くの倒木が転がっているのである。倒木に躓かないようにとこちらにも神経を使い、 道は平坦に近いながらも結構疲れる。

ついにササの背丈は胸元に迫り、不安が増す。
写真のようにわずかにササの背丈が低いところが道なのだが、倒木があって迂回したりすると、分からなくなることがあり、 また幾通りにも背丈の低い部分が分かれている場合もあって、時として緊張する。
鋸山〜庚申山の 10峰を通るルートが体力的な消耗を強いられるとすれば、こちらは精神的な疲れを呼ぶ。
といっても、結構これが楽しくもあるのだが・・・。

悪戦苦闘のササ原も、道は徐々に良くなり、15時6分、六林班峠に到着。庚申山荘と書かれた文字を見た時はホッとした。 この峠の手前には女山 (メヤマ) の頂上があったはずだが、全く気づかずに通過してしまったようだ。

ここから斜め下に下る。道は格段に良くなったが、それでも問題がある。 山腹を横切る平らな道が続くので大変ありがたいのだが、逆に言えば、山腹を横切るということは山の襞を忠実に辿るということでもある。 凸凹した山の襞を全部辿るので、距離が大変長くなるのである。先を見渡して、まだまだ山が続いているのを見ると、ため息がでてしまう。

もちろん、 急激なアップダウンが無いという以外にもこのルートに良いところはある。
まずは、いくつもの沢を横切るので、水には事欠かないことである。例のごとく、ペットボトルに水を詰め、チビリチビリとやりながら進む。 これも水場が豊富であることと、道が緩やかだからこそできることである。
もう 1つは、雰囲気が素晴らしいということ。原生林が良く保存されている中、ササの原を行くのは気持ちがよい。

順調に進んで来た中、大きな問題に遭遇した。
写真のように涸れ沢を横切る道が崩壊しているのである (写真は崩壊地を渡りきってから撮影したもの)。仕方がないので、 一旦斜面によじ登り、かなり上の方で涸れ沢を横断し、そこからまた下って道の反対側にたどり着いたのだが、急斜面であるため、 滑らないようにするのにかなり苦労した。
崩壊地の下を通ることも考えたが、ちょっと危険である。

この崩壊地を過ぎれば、道は全く問題なし。但し、先にも述べたように長い。

日も沈みつつあり、少々焦る。
16時55分、天下見晴らしとの分岐を通過。かなり暗くなった中、17時1分に庚申山荘にたどり着いた。少々休憩。
ここからは暗闇がネックとなる。猿田彦神社跡に着いた時はもう真っ暗。懐中電灯を照らしながらの下山となった。 道が遊歩道のように整備されているのでまだ助かったものの、それでも沢に迷い込むこと 2回ほど。 一の鳥居にたどり着いた時は本当にホッとした。時刻は 17時53分。
一の鳥居からは林道歩き。迷うことは無い。駐車場には 18時41分に戻り着いたのであった。 本当にスリル満点であった。



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