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樹林越しに時折 皇海山が見える。
この辺から見る皇海山は
高妻山を髣髴させる三角錐をしていて興味深い。
道は明瞭であり、迷うことはない。御岳山からおよそ 26分で第4峰である 渓雲山に到着。
時刻は 10時17分。
どうやら第3峰である駒掛山は通過してしまったようだ。確かにそれらしいピークはあったのだが、標識を見つけることができなかったのである。
渓雲山の標識は、御岳山同様、古めかしい。 |
この後もいくつかの小ピークを越すが、地蔵岳の標識が見あたらない。御岳山と渓雲山の標識が結構大きかったので、それと同じレベルを期待していたため、
見落としたのかもしれない。一方で、薬師岳の標識はその登りがかなりの急登であったにも拘わらず かなり小さいものであった。
写真は地蔵岳と思われる付近から樹林越しに垣間見えた鋸山方面。右側の台地状の高みは第9峰である熊野岳かもしれない。
熊野岳の下部はかなり崩壊していて確かアルミの梯子があったはず。
しかし、かなり遠いし、鋸山に到達しても、皇海山へは一旦大きく下って、
再び登り返すという苦行が待っている。 |  |
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薬師岳に着いたのは10時41分。
薬師岳から先へのルートとは反対側にも踏み跡があったので、少し立ち寄ってみる。
樹林の間から皇海山がよく見える。
休むことなく先に進む。
この頃になると、結構 空に雲が出てきたのが気になり始める。皇海山にも雲の影がかかる。
但し、雲が多いのは後にしてきた庚申山など東方面。これから進もうとしている方向にはまだ青空が広がっている。 |
この後もいくつかのピークを越える。
見晴らしの良い場所もあり、そこに標識を期待したが、薬師岳より後は標識を見つけることができなかった。以前は白山の標識を見たのだったが・・・。
見晴らしの良い場所から鋸山方面を見る。あれを越えていくとなると少々ため息が出る。
それで終わりなら良いが、鋸山を越えてそこから下り、不動沢のコルに到達してやっと
皇海山への取り付きということになる訳で、
こちらのコースが敬遠されがちなのも無理はない。 |  |
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上でも述べたように、途中にあるピークはかなり見晴らしがよい。
目指す皇海山はもちろんのこと
皇海山の左斜面の奥には武尊山も見ることができる。
奥白根山も良く見え、
その頂上にいる人は恐らく素晴らしい展望を得ていることであろう。
しかし、男体山の方は先にも増して雲が頂上を覆っており、
本日登った人は残念な思いをしているに違いない。 |
さて、いよいよ核心部への突入である。
ここからは鎖場、梯子、ロープの連続となる。
間違えているかもしれないが、正面左のピークが、第10峰である剣ノ山、その剣ノ山を越えて右奥に進んだところにあるピークが鋸山、
そして剣ノ山の手前大きくガレたところが熊野岳であろう。
こちらの足下はいきなり崖を鎖で伝って下りることになる。少し気が引き締まる。 |  |