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頂上直下、青銅の剣の前で人に会う。タイミングというものは微妙なもので、あと 2分ほど頂上にいたら、頂上独り占めはできなかったことになる。
しかし、平日の木曜日というのにこれほど人に会うとは・・・。これも皇海橋からのルートが主流になったからであろう。10峰を越えるルートだけなら、
ほとんど人に会わなかったはず。
登り来たりしルートをそのまま忠実に下る。時々見える 10峰がやけに険しく見える。
この後、どういうルートを辿って戻ろうか 悩むところである。 |
13時33分、不動沢のコルを通過。
ササ原を登り、小ピークを越え、鋸山山頂直下のガレ場に到着。そこから見上げる鋸山は高く険しい。
早速、ロープを使った登りに入る。先ほど述べたように、下りの時は苦労した急斜面であったが、登りは結構 容易い。やはり、
確保する足場がよく見えることが大きいのかもしれない。 |  |
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斜面途中からの展望は素晴らしい。
先ほどまで頂上にいた皇海山が目の前に大きく、
その右には奥白根山、
太郎山が見える。
男体山の方は相変わらず雲に覆われている。
皇海山の左斜面の奥には武尊山。
武尊山の左に山頂が雲に覆われた山が見えるが、もしかしたら方角的に
谷川連峰かもしれない。
展望を楽しみながら登り、14時10分、鋸山頂上に到着。
休憩を取りつつ、地図を眺めてこの後どう進むか思案する。 |
そして、出した結論が六林班峠経由にての下山。
往路をそのまま戻ることも考えたが、途中の鎖場などは良いとしても、アップダウンのきつさが応えるだろうとの判断である。地図を見ると、
六林班峠経由の道はアップダウンがあまりないように見える。
14時18分、六林班峠に向かって下山を開始。
ササ原の急斜面を下る。結構 傾斜がきつく、勢いがついてしまう。しかし、滑ればかなり危険である。
暫く下って、登り返す。振り返れば、鋸山がこれまた違った顔を見せてくれ、大変興味深い。 |  |
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小さなアップダウンを繰り返す。
振り返れば、皇海山と鋸山が並んで見え、
その間に奥白根山が見える。
鋸山もササの斜面の左は醜くガレており、この山の多面性を示している。本当に見る角度によって色々変わる山である。
ササの斜面を下る。所々ササが伸びていて道が隠れるのが気になる。
こちらの道は、10峰のあるルートよりもさらに通られていないようだ。手入れがほとんどなされていないように思われる。
この後が少々心配になる。 |
道は左に回り込む。
左手を見れば、庚申山が見える。これからはずっと庚申山を左に見ながら進んでいくこととなる。
このことが、少々役に立った。途中のササ原で、腰の辺りまでササとなり、道が分かりにくくなった。一応、周囲よりもササの丈が低いので、
道の検討はつくのだが、途中で その低い部分がいくつにも分かれる状況があったのである。その時、庚申山が目印になり、
進む方向を過たずに済んだのであった。 |  |