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シラビソの樹林を抜けると、斜面に溝状に付けられた道が現れる。
そこが完全に雪で埋まっていれば、スノーシューのままで登ったのだが、溝は半分雪で埋まり、残り半分は小さな岩が沢山剥き出しになっているので、
やむを得ずスノーシューを外す。
スノーシューを手に持ち、雪の上に足を踏み出した途端、膝まで潜る。
何とか抜け出し、雪に足を取られながらも登っていくと、展望の良い岩場に登り着いた。
すぐ先には節刀ヶ岳の頂上が見えていて、そこまで細い雪の道が続いている。時刻は 11時36分。 |
もう急ぐ必要は無いので、
この岩場で暫し展望を楽しむ。
ありがたいことに、富士山
は中腹以上が雲の上に出ていて、頂上がよく見えている。 | |
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富士山の右手前、
目の前には鬼ヶ岳
(写真 中央) がなかなか立派な姿を見せている。
鬼ヶ岳の左に見えるドーム型の高みは、雪頭ヶ岳のようだ。
さらには、鬼ヶ岳の右に王岳
がピラミダルな姿を見せている (写真 右端)。
その鬼ヶ岳と王ヶ岳との間の後方には、
毛無山が見えるはずであるが、
今は雲の中で、毛無山から北西に派生する尾根上にある 1,904m峰らしき高みが少しだけ見えている。
なお、写真 左端に見える山は金山である。 |
王岳の右後方には南アルプスが見える。
ここに至るまで、樹林に邪魔されてなかなか見通せなかった南アルプスであるが、ここからは途中に遮るもの無く見通すことができる。
しかし、今朝方は南アルプスの後方に青空が広がっていたものの、今はうっすらと雲が広がっており、少々ボンヤリ気味である。
それでも、西南西の方向に青薙山が見え、そこから右に稲又山、
布引山、笊ヶ岳といった山々が確認できる。
そして、さらに右に聖岳、
赤石岳、
荒川東岳 (悪沢岳) と、
真白き山々が続いている。
写真は、その聖岳 (一番左の白い三角形)、
赤石岳、荒川東岳方面。
聖岳と赤石岳との間には、
兎岳、小兎岳、中盛丸山も見えている。 | |
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こちらは、聖岳の左側の山々。
聖岳 (写真 右の白い三角形) の左に、
笊ヶ岳、布引山、稲又山、青薙山と続いている。
また、笊ヶ岳と布引山の間には、真白き上河内岳 (写真 中央) も姿を見せている。
また、布引山の下方に見えている山は、
三方分山と思われる。 |
そして、
富士山の左手前には、
十二ヶ岳が無骨とも思える姿を見せており、
河口湖方面に向かって、さらに峰々が続いている。 | |