節刀ヶ岳 ( 節刀ヶ岳:1,736m ) 2015.2.24 登山



【PHOTO & 記録 節刀ヶ岳 2】

途中、『 1K カーブ 17個目 』 などと書かれた紙が木に貼り付けられていた。 確かに九十九折り (つづらおり) の道であるが故、カーブの数を数えようとする方がおられるのも頷ける。

写真のような、祠の一部だったと思われる加工した石が現れる。
さらには、周囲に大きな岩が見られるようになると、やがて先の方に稜線が見えてくる。
そこには大量の雪が見えている。

そして、8時59分に大石峠に到着。
峠は雪が多いものの、やはりこの処の暖かさでかなり融けているようで、尾根の縁には雪が無いところがあり、 また盛り上がった雪も踏みしめるとかなり沈み込む。ここで暫し休憩。

周囲を見渡すが 富士山は全く見えず、また近くにある 十二ヶ岳もその頂上付近はガスに覆われていて、 全体的に雲が低く垂れ込めている感じである。これでは全くテンションが上がらない。

なお、目指す節刀ヶ岳方面、そして反対側の 黒岳方面にも雪の上に足跡があり、 また上芦川へと下る道にも足跡が認められる。

食事を済ませ、テンションが上がらぬままスノーシューを装着する。
少し雪が盛り上がった所に登ってみると、下方に河口湖が見えるが、霞んでいるような状態である。
ため息をつきつつ、9時16分、節刀ヶ岳へと出発する。

慰めは、この稜線上に雪が多く、スノーシューが楽しめそうなことである。
と思ったら、小さな高みを越え、再び登り斜面に入ると雪が少なくなり、土が所々見え始めたのである。
これを見て、スノーシューの出番も無くなってしまうのかと心配したが、そこを越えていくと雪の量は増えてきたので一安心であった。
ただ、この辺は灌木が五月蝿く、小生のスノーシュー (結構 大きい) では少々歩きにくい。

雪の上には恐らく先週末のものであろう足跡が残っており、 また、テープもしっかり付けられているのでルートは明瞭である。

結構 急な斜面を登り、またまた高みに登り着くと、 道は少し左方へと折れて再び下りに入る。
この斜面でも雪が少なく、ちょっと苦しい。そのため、道を外れて、雪のあるところを進む。

やがて、右手樹林越しに南アルプスの山々、 八ヶ岳などが見え始める。 嬉しいことにこれらの山の後方には青空が広がっている。 しかし、木の枝が邪魔をして全くと言って良い程山々を見通すことができず、 イライラさせられる。

登り斜面に入って雪が多くなってきたと思ったのも束の間、登り着いた先で一部完全に雪の無いところを歩かされることになる。
スノーシューを痛めないように気をつけながら、土の上を進む。
しかし、ありがたいことに、そこを過ぎると雪がずっと続くようになる。

途中、少し薄日が差し始めるが、すぐに周囲はガスに囲まれ始め、 河口湖方面から吹いてくる風も冷たく感じられるようになる。
これでは踏んだり蹴ったりだと思いながら進んで行くと、やがてガスは抜け、再び薄日が射すようになったのでホッとする。
ようやく雪たっぷりの尾根が続くようになり、スノーシューの威力が発揮できるようになる。

さらに嬉しいことに、左手の樹林が切れた場所を通ると、 富士山の裾野が見え始めているではないか。
しかも、富士山にかかる雲というかガスが、上方に上がり始めている。
これはもしかしたらと思い、暫し立ち止まり、上がって行くガスの状況を見守ることにする。
そして待つこと 5分、ついに富士山が姿を見せてくれたのであった。
麓の方は少しガスっているものの、頂上はハッキリと見える。
しかも、周囲が雲で白いため、雪を抱いた真っ白な富士山は幻想的でさえある。 これで少し元気が出る。

文字にカーソルを当てると、 富士山のガスがとれゆく状況が分かります。但し、ActiveX コントロールの実行を許可して下さい。

ガスの中の富士山     ガスがとれた富士山

ガスの中の富士山


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