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無論、ズラリと並んだ南アルプスの山もよく見える。先程までは、樹林に遮られ、部分的にしか見えなかったので、これで一気に不満解消である。
北岳がやはり目立ち、
その左に間ノ岳、
農鳥岳が続く。
さらには塩見岳がズングリとした姿を見せてくれ、
その左手には荒川東岳 (悪沢岳)、
赤石岳と白き峰々が続く。
また、北岳の右には鳳凰三山、
そして仙丈ヶ岳が見える。
鳳凰三山と仙丈ヶ岳の間の手前に見える黒い山は
乾徳山であろう。
そしてその乾徳山の下方には先程まで立っていた牛王院平が見える。爽快感を覚える素晴らしい眺めである。 |
再び急斜面に取り付く。
足が滑らないように慎重に進む。やがて、周囲には岩が現れ始め、足場を考えながら登る。恐らく少し登れば、このキツイ斜面も終わり、
1,883m峰に辿り着くはずである。
そしてその通り岩場を抜けると、見晴らしの良い 1,883m峰であった。時刻は 9時24分。
ここからの展望は素晴らしい。先程と同じように富士山、
南アルプスがよく見える。 |  |
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そして、ここで本日目指す竜喰山の姿が見えてきたのであった。意外に遠くに見えるので少々驚かされる。
この 1,883m峰からは気持ちの良いササ原の尾根道が続く。
傾斜はほとんどなく、明るい日差しの中足も良く進む。
日当たりの良い場所なので、雪はあまり残っておらず、進むのに全く支障はない。 |
ササ原を気持ち良く歩く。
この辺はまさに日だまりハイクといった感じである。
ササ原をから右下を見れば、将監小屋の青い屋根が見える。
また、前方には竜喰山の高みが見えている。
暫く進むと、また樹林帯の登りとなり、足下には雪が現れる。ここを登れば竜喰山かと思ったら、そこは単なるピークに過ぎず、
また見晴らしの良い尾根歩きとなる。 |  |
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展望は素晴らしく、富士山はもとより、
南アルプスの山々、そして国師ヶ岳・北奥千丈ヶ岳もよく見える。
写真は南アルプス 農鳥岳、
塩見岳、
そして荒川東岳 (悪沢岳)、
赤石岳、
聖岳である。
再び小さなピークを乗り越え、一旦下りまた登り返す。
この間の展望も素晴らしい。竜喰山頂上からの展望は無いと聞いているが、
竜喰山に至るまでにこれだけ素晴らしい展望を得られれば文句のないところである。 |
最後の登りにかかると、
足下に雪が増え始める。
雪の上に新しい足跡があるが、同じ足跡が戻ってきており、竜喰山のピストン登山の方のようだ。先程 牛王院平で擦れ違った方かもしれない。
やがて樹林帯に入ると、雪は凍っているものが多くなり、足の置き場に苦労する。
軽アイゼンを着ける程ではないので足場を探しながら登る。 |  |