奥茶臼山( 奥茶臼山:2,473.9m ) 2011.5.14 登山



【PHOTO & 記録 奥茶臼山 4】

このまま雪の無い登山道なら良かったのだが、再び樹林帯に入るようになると、辺り一面が雪に覆われている状態になった。
ありがたいことに、白いワゴン車の方が先を進んでいるので、雪の上に足跡がハッキリ残っている。
かなり踏み抜いた後もあり、それを避けて足を踏み入れても結局は踏み抜くことになる。こういうのはかなりエネルギーを使う。
途中、テープが分からなくなり、また件の人の足跡も見えなくなる場所があった。暫し 周囲を歩き回り、テープを見つけて事なきを得たが、 ちょっと ドキッとさせられた。
ところが、帰りには この場所を通った覚えがない。何か狐につままれた感じである。

雪の原を苦労しながら抜け出すと、 上方に 目指す奥茶臼山らしき高みが見えてきた。
かなり近づいてきた感はあるが、まだまだ先であるし、最後の登りがきつそうである。

道は再び樹林の中へと入る。ここも足下には雪が残っており、 時として踏み抜いてエネルギーをロスする。

やがて、明るい場所に出て、先の方に奥茶臼山が再び見えるようになってきた。
先程の雪でかなりエネルギーを消費したので、奥茶臼山への登りを前にエネルギー補給すべく、10分程休憩する。

ここからの登りは、草原の中にまばらに生える木々の間を縫うようにして登る。
従って、展望も良く、振り返れば、足下には雪で苦労した樹林帯、そしてその向こうにこれまで越えてきたいくつかの高みが見える。

また、 光岳が今朝程よりもハッキリとその姿を見せてくれている。 前を向けば、右の方に兎岳が見えるが、その先の聖岳は樹林に隠れて見ることができない。

やがて、周囲には倒木、立ち枯れが目立ち始める。
身体はやや疲れてきてはいるが、空も青く大変気持ち良く登っていける。

そしてさらに高度を上げれば、奥茶臼山と右の丸山へと続く尾根との鞍部で、ここは倒木帯となっているので展望がすこぶる良い。
奥茶臼山頂上から展望を得ることはできないと聞いているので、頂上に向かうことよりも、まずはここで周囲の景色を堪能すべく暫し この場所に止まることにする。
ここからは、今まで断片的に見えていた南アルプスの山々をほとんど一望することができる。

まず目が行くのは、なかなか素晴らしい形をした荒川三山。
三山としたのは、手前の荒川前岳、その後ろの中岳に続いて、 荒川東岳 (悪沢岳) らしき頂上も見えるからである。

順不同で恐縮だが、 目をずっと左、北東方面に向ければ、今まで見ることがなかった塩見岳の兜のような姿が見える。
塩見岳の左には、西農鳥岳 (と思う)、 そして間ノ岳の三角形が見え、 その左後方には北岳が姿を見せている。
また、写真には写っていないが、塩見岳の右には小河内岳 (こごうちだけ)の三角形をした姿も見ることができる。



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