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今度は烏帽子岳へと進む。
日の光の具合もあるのだろうが、今朝程 この道を通った時に振り返って見た烏帽子岳とは少し印象が違う。
烏帽子岳頂上には 12時38分に戻り着く。
頂上には 今朝程 登山口で道を譲ってくれたパーティが展望を楽しんでいた。
小生も暫し展望を楽しむ。 |
12時を過ぎているのに、
塩見岳がハッキリ見える。
今夏、塩見岳に登った時は、
この時間にはかなりガスが上がってきており、頂上からの展望を十分には楽しめなかったのだが、今日は最後まで素晴らしい展望を得られ、
大満足である。
12時47分、烏帽子岳を後にする。 | |
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順調に下り、植生保護の柵がある斜面を下る前に、ガレの縁に行ってみる。砂礫と岩屑の斜面には旧の登山道跡らしきものも残っているが、
いずれここも削れていくのだろう。
ここからは烏帽子岳、前小河内岳、小河内岳と続く稜線がよく見える。
正面に塩見岳
を見ながら植生保護の柵の間を下り、下った所で左に折れて樹林帯に入る。緩やかに登っていけば、
塩見岳との分岐点に到着。時間は 13時13分。
その分岐から 3分程で三伏峠であった。途中のテント場にはテントが一張り。そして小屋前で休んでいる時に 2人が登ってきた。
13時23分、小屋を出発する。 |
三伏峠直下にて、
塩見岳、
仙丈ヶ岳、
甲斐駒ヶ岳の姿を見納めた後は、
ひたすら樹林の中を下る。
塩川ルートとの分岐を 13時35分に通過。水場通過は 13時48分。そして、豊口山へと続く尾根との分岐は 14時12分に通過し、
登山口には 14時40分に戻り着いたのだった。
途中、2ヶ所程で小河内岳を見通せる場所がある。この時間帯だと日の当たり具合も良くなっているため、
北側の斜面もよく見えたのだった。 | |
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後は長い林道歩きが待っている。
この頃になると、日の光が周囲の木々に当たり、今朝程は目立たなかった紅葉がグッと引き立つようになっている。
振り返れば、登山口の上部に茂るカラマツ林が黄金色に輝き、その中に緑や赤色のアクセントが入って美しい。
さらには、空の青、雲の白も重要な役割を果たしていて、美しい風景画を見ているようである。
林道を進んでいくと、カメラを抱えた方々を多く見かけるようになった。
紅葉は盛りを過ぎているとは思うが、まだまだ見所、撮り所はあるようである。 |
まだ太陽も高い中、
林道を順調に進み、15時9分に駐車場に戻り着いたのだった。
本日の登山は快晴に恵まれ、しかも、どういう訳か、
往きにも帰りにも その頂上に数人の人達が居た烏帽子岳以外は、ほとんど人に会わず、本当に静かな山旅を堪能できたのだった。
また、身体にも優しく、目論見通りの登山に大満足の一日であった。たまにはこういう登山も良いものである。 | |