小河内岳 ( 小河内岳:2,801.6m ) 2011.10.29 登山



【PHOTO & 記録 小河内岳 2】

そして、少し進めば、仙丈ヶ岳の右後方に 甲斐駒ヶ岳が見えて来る。
冠雪しているかのように白い甲斐駒ヶ岳の姿は誠に素晴らしいが、 仙丈ヶ岳の圧倒的な存在感の前では貧弱に見えてしまう。これは前回も感じたことである。
また、甲斐駒ヶ岳の横には摩利支天がくっついているが、こちらから見るそれは、 山梨側から見る場合と違ってあまり邪魔になっていない。
さらには、甲斐駒ヶ岳の右にフジツボ型をしたアサヨ峰も見える (残念ながらこの写真には写っていない)

そして、 塩見岳の姿も、 三伏山から本谷山へと続く尾根の向こう側に見えている。
塩見岳の左手前に見える高みは天狗岩であろう。
登山道はその天狗岩の下を通り、西峰、そして東峰に至っているのだが、こちらから見ると、西峰、東峰の区別もつき、 しかも東峰の方が高いことが良く分かる (尤も そういう知識の下に眺めているからかもしれないが・・・)

さらに、 塩見岳の左後方には 西農鳥岳 (写真 中央右)、 そして間ノ岳 (写真 中央左)も姿を見せている。
残念ながら農鳥岳は西農鳥岳の右側に その一部を見せているものの、 頂上部分は塩見岳から権右衛門山へと下っていく尾根の陰に隠れてしまっている。
また、間ノ岳の左後方に見えるはずの北岳も、 本谷山の陰に隠れて見ることができない。しかし、北岳は恐らく、 これから登る烏帽子岳か小河内岳の頂上から見ることができるはずである。
一方、農鳥岳の方は恐らく塩見岳の後方に隠れたままであろう。

8時47分、 三伏峠に到着。当然 三伏峠小屋は閉まっている。
小屋前で 10分程休憩して 8時58分に峠を出発する。
冬期小屋・キャンプ場の横を通って樹林帯に入っていくと、すぐに 本谷山・塩見岳と 小河内岳・荒川岳との分岐となるので、右に道をとって樹林帯の中を緩やかに下っていく。
暫く下ると樹林が切れ、明るい傾斜地に出る。ここは三伏山と烏帽子岳との山間になっており、先の方に塩見岳がどっしりとした姿を見せている。 その姿はやはり鉄兜を連想させる。
なお、この山間の地を塩見岳方面に下っていけば、水場ならびにかつて三伏小屋のあった場所へと続くようである。

道はここで右に折れ、植生保護の柵が両側に立っている斜面を登っていくことになる。
写真はその斜面を登り切って振り返ったところである。
左奥の緑色の斜面を持つ山は三伏山。そして、その右には北岳が姿を見せ始めており、 三峰岳の突起を間に挟んで間ノ岳がズングリとした姿を見せている。

この登り着いた尾根の裏側 (南側) は崩壊地となっており、 木々は全く見られず岩肌がむき出しになっていて、その崩れ方が凄まじい。特に、あれだけ樹林に囲まれている三伏峠小屋の後方部分 (南側) の荒々しい崩壊状況にはビックリさせられる。

東を見やれば、 これから向かう烏帽子岳の姿が見える。
その形は烏帽子と言われればそのようにも見えなくも無い。それにしても優しい感じのする山である。

道は本来尾根上に作られていたようなのだが、 南側斜面の崩壊が激しいためか、北側の山腹に新しい道が作られている。周囲はダケカンバとなり、 まるでダケカンバの畑の中を歩いているような感じである。



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