鋸岳 ( 鋸岳:2,685m ) 2009.8.12 登山



【PHOTO & 記録 鋸岳 8】

右手を見れば、こちら側のガスなど全く関係ない世界が広がっている。
先程の大岩山から延びる尾根は、酷く崩れた山肌を持つ高み (地図で見ると鬼の窓ではないかと思う) で一旦持ち上がり、 その後 なだらかに下っていくが、その尾根の後方に大きな山が見える。恐らく、 雨乞岳ではないかと思う。
そうなると、その雨乞岳の右下手前に見える白くザレた所は水晶ナギであろうか。

間違えないように道を慎重に辿り、 13時51分に三角点ピークにある例の矢印が書かれた岩の所に到着。帰りはわずか 44分。呆気ない。
振り返れば、ガスが少し晴れて第一高点が見える。

さあ、後はひたすら下るだけである。
日が暮れる前に、横岳峠から富士川水源までの斜面を下っておかないと、ルートが見つけにくくなるかもしれないという心配がある。 身体は疲れているが、スピードを上げて下る。

斜面を一気に下る。
最初はこのように足元も乾いており、スピードが出せるが、途中から濡れた地面、濡れた木の根っこが現れ、スピードが鈍る。
先にも述べたように、倒木もペースを乱す。
それでも、何とか下りきり、15時ジャストに横岳峠に到着。
この時間、ここにテントを張っている人がいるのではと思ったが、峠には誰もいなかった。 考えたら、今日は平日の水曜日であった。道理で誰にも会わない訳である。
尤も、この道がポピュラーで土日は混むかというと 『否』 と言わざるを得ないのだが・・・。

横岳峠で 6分程休憩。富士川水源へと下る。
登りの時の感じで、下山時道が分かりにくいのではと心配したこの横岳峠から富士川水源の分岐までの斜面であるが、 登りより下りの方がペンキ印、テープ類が見つけやすく、あっという間に下ったという感じであった。
そして、15時29分、富士川水源との分岐 (赤テープの上に、マジックで小さく書いてある) に到着。
少し余裕が出てきたので、富士川の水源に足を伸ばす。分岐から 1分ほどの距離。
写真はその水源。左上の写真はそばに立っていた水源を示す標柱。水は冷たくて本当に美味しい。

この水源との分岐を過ぎれば、後はそれほどキツイ下りはない。
河原と樹林帯を縫うようにして進む。
やがて、先の方に工事現場が見えてきた。できたら、今朝ほど会った工事の人たちに、無事に下山した姿を見せたいところである。

16時10分、赤い屋根のログハウスに到着。
残念ながら既に工事の人たちは引き上げてしまったようだ。誰も居ない。

さあ、これから 9.5kmほどの長い林道歩きが待っている。
先程、富士川の水源でペットボトルに詰めた水をチビチビとやりながら歩く。 長い道のりの間、人っ子一人いない。さすがにこの時間になると、釣り人も皆引き上げたようである。それにしても長い。長すぎる。
そして、周囲が少々暗くなりかけた 18時10分。ゲートに到着。そこから 6分程で車を駐めた場所であった。
足が棒になったし、足の裏は水ぶくれ。本当にお疲れ様。
山に取り付いてからはさほど厳しくはないが、何せ林道歩きが長すぎる。逆に言えば、工事が終わればアプローチが楽になり、 人気コースとなるであろう。



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