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横岳峠から 1時間、ゲートからは 5時間近く経っているので、登山道途中で腰を下ろし休憩。
さすがにバテ気味である。
体調が良ければ、見晴らしの良い場所まで休憩しないのだが、そうは言っていられない。
ただ、幸か不幸か、樹林帯の中を歩き続けているので、直射日光をほとんど浴びていないのが助かる。
10分ほど休んで、さらに登っていくと、何と見晴らしの良い岩場に到着。
もう少し休憩を我慢するのであった。ここからは
仙丈ヶ岳も
北岳もよく見える。 |
仙丈ヶ岳には雲がかかり気味であるが、
北岳の周囲には雲一つ無い。
17年前の広河原から北岳、
間ノ岳、
塩見岳縦走を思い出す。
あの時も天気が良く、真っ黒に日焼けしたのであった。
そう言えば、あの時は 1日目 北岳山荘前でテント泊、2日目は北荒川岳にテントを張ったのだった。この鋸岳に登るために地図を購入し、
当時辿ったルートを眺めたら、北荒川岳周辺にはキャンプ場跡とだけ書かれている。
キャンプ場はもう無くなってしまったらしい。
とは言え、当時から誰も居ないキャンプ地だったはず。
今は幕営禁止ということであろう。 | |
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周囲にシャクナゲが目立つようになる。
また、周囲の木々もかなり背が低くなってきた。ピークに出るのはもう少しかもしれないと自分を励ましながら登っていく。
そう言えば、周囲も大分明るくなってきた。
しかし、現実はそう甘くなく、それからも 20分程展望のない登りが続くこととなった。 |
そして、11時25分、
ついに樹林の間に鋸岳 第一高点を見ることができるようになった。俄然元気が出る。
第一高点は岩峰が続く中、そこだけポコッとドーム状に飛び出していて、そこからの展望の良さがここからも伺いしれる。
バックの空は青く、早く到達して
甲斐駒ヶ岳
を眺めたいところである。 | |
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さらに 5分程で、見晴らしの良い岩場に飛び出した。
ここからは第一高点がよく見える。第一高点手前の高みが角兵衛沢ノ頭であろう。ガラ場の斜面が印象的である。
今登っている三角点ピークから第一高点まで 1時間ほどかかるようなので、
第一高点到達はまだ 1時間20分ほど先であろう。心が逸る。 |
この岩場からは、
北岳、
仙丈ヶ岳もよく見える。
誠に素晴らしい眺めである。
北岳の右には中白根、その右の高みが
間ノ岳、
そして緩やかに下る斜面途中にある突起が三峰岳であろう。
となると、その斜面と仙丈ヶ岳の斜面の間に見える山は何という山であろう。
地図で調べると蝙蝠岳のようだ。 | |