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そして、その仙丈ヶ岳の左には、
美しいピラミッド型をした北岳が見える。
日本第二の高峰だが、右手前の仙丈ヶ岳があまりにも大きいので、結構 可愛らしく見える。
また、北岳の左、この横岳峠からの尾根続きになかなか見事な断崖絶壁が見える。
これから登る鋸岳の予告編のようで興味深い。これが大崩ノ頭 (オオクズレノアタマ) であろうか。 |
横岳峠で 10分程休憩し、
9時22分に出発。
すぐに登りが始まる。この登りも鈍った身体にはキツイ。
暫く登ると、右手の樹林越しに鋭角な山が見えてきた。横岳であろう。
なかなか魅力的な形であるが、ほとんど登る対象になっていないのはちょっと気の毒。
所々で、樹林越しに仙丈ヶ岳や
北岳が見える。
本日 これらの山に登った人たちは大正解であろう。誠に天気が良い。
道は木の根がむき出しになった道を登る。昨日までの雨で濡れているのか、なかなか日が当たらないのでいつも湿っているのか、
木の根が滑りやすく歩きにくい。 | |
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横岳峠から 30分ほど登ると、今まで樹林越しにしか見えなかった
仙丈ヶ岳
を真正面に見ることができる場所に到着した。やはり仙丈ヶ岳は大きい。
仙丈ヶ岳の中腹を南アルプス林道が横切っているのが見える。無粋であるが、山登りにも役立っているので、
あまり批判はできない。
そして、仙丈ヶ岳の左後方には、
間ノ岳、
中白根が続き、さらにその左には北岳が見える。 |
仙丈ヶ岳がよく見えた場所から少し先で、
今度は北岳がよく見える場所に着いた。
小生の持つ北岳のイメージは、
鳳凰三山などの方から見た重厚なドーム型であるが、
こちらから見る北岳はあまりにスッキリしていて少々戸惑う。一瞬、
甲斐駒ヶ岳かと思った程である。
北岳から左に延びる尾根の先に見える山は小太郎山かもしれない。
そうなるとそこへと続く尾根は小太郎尾根ということになる。 | |
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苦しい登りも暫くは平らな尾根道に変わり一息付けるようになる。
そう言えば、大崩ノ頭はどこであったのだろうか。もしかしたらこの平らな部分がそうなのかもしれない。
道は再び登りへと変わる。足元は例の如く木の根や落ち葉。それが湿っているので滑りやすい。帰りは苦労しそうである。
そんな中、足元にギンリョウソウ (銀竜草、またはギョリンソウ 魚鱗草) を見かける。
山地のやや湿り気のある腐植土の上に生える腐生植物とのことで、いかに周辺が湿っているか分かろうというもの。 |
また、足元は苔の宝庫。
中には緑色に染まった岩もある。
また、この道は倒木が多い。乗り越えられる倒木ならまだ良いが、下を潜らねばならない倒木も 2、3ヶ所あり、これが結構辛い。
姿勢を低くして、地面を這うようにして倒木を潜ると、貧血のように頭がクラクラする。 | |