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振り返れば、霞沢岳頂上に再びガスが掛かり始めている。
やはり、最終的に本日の目的地として西穂高岳を選択したのは大正解だったようである。
また、霞沢岳の手前には、梓川の流れとともに、樹林の中にいくつか建物が見える。
本日の出発点となった帝国ホテルは、もしかしたら先程登ってきた斜面の左に見える赤い屋根の建物かもしれない。
かなりの距離を進んできたことが良く分かる。 |
そして、鎖場を含む岩場を登って行くと、
独標に到着。
狭い場所であるにも拘わらず、かなりの人で混み合っている。時刻は 8時39分。
ここからはジャンダルム、奥穂高岳方面が見えるようになる。
残念ながらガスが流れており、ジャンダルムしか見えなかったがこれもタイミング、この先、奥穂高岳も見えることは十分期待できるので、
それ程がっかりはしない。 | |
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奥穂高岳から稜線を右に辿っていけば、前穂高岳。
恥ずかしながら、奥穂高岳 − 前穂高岳間の距離がかなりあることは、
先日 燕岳に登って初めて知った次第。
本日、その間を結ぶ吊尾根を間近に見て、そのことを再認識するとともに、是非とも両方の山を登りたいとの意欲が湧いてくる。 |
そして、
目の前にはこれから登るピークが並んでいる。
左のピラミダルな形をした高みは、その形の通りピラミッドピーク。そしてその右後方に西穂高岳が見える。
西穂高岳の右に見えるズングリとした山は間ノ岳。そしてその右に見える高みは天狗ノ頭である。
無論、本日は西穂高岳まで。それでもまだかなり距離がある気がする。 | |
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人の多い独標には 2分程居ただけで、8時41分に出発、先へと進む。
岩場をペンキ印を頼りに慎重に下る。幸い 下には誰もいないので気が楽だが、下から人が登って来たりした場合、
落石など起こさぬようにかなり神経を使うことになろう。
鞍部からすぐに登りが始まるが、ここはさほど急ではない。振り返れば、台形をした独標がよく見える。
独標の左後方には霞沢岳が見えるが、もう頂上は完全にガスというか雲の中である。
そして、乗鞍岳は完全に姿を消してしまい、
焼岳もその頂上に再びガスが掛かっている。 |
前を向けば、
ピラミッドピークの三角錐が大きくなってきた。
先程の 独標は 11峰。そして、ピラミッドピークは 8峰にあたり、西穂高岳は 1峰ということになる。
つまり、独標から西穂高岳山頂に至るまでに、9峰を通過するという訳で、確かにアップダウンが続く。
峰の番号が岩に白ペンキで書かれているのだが、ありがたいことに、全部 その頂上を通る訳ではない。
上の写真で独標を振り返った場所が 10峰付近。10峰からは階段状の岩場を下ることになり、
その後 両側が切れ落ちた場所を通過する (但し 幅は十分にあるので安心)。
そこから登り返して 9峰に至る。写真は 9峰付近から撮ったもの。 | |