西穂高岳 ( 西穂高岳:2,908.6m ) 2011.7.24 登山



【PHOTO & 記録 西穂高岳 3】

そして、さらに登って行くと、目の前にこれから登る山々が一気に現れ、テンションがグッとあがる。
目の前に平らに続く稜線の端にあるのが丸山。何人かの人がその頂上に居るのが見える。
丸山の後方にある大きな斜面を持った三角形の高みには名前がないようである。その高みの左に見える台形の高みが独標。そして、 写真 真ん中の綺麗な三角錐がピラミッドピーク。西穂高岳は一番左の高みのようである。
西穂高岳までの長き道程、そして目の前の大きな登り斜面に少々怯むが、やはり 穂高連峰の一角に足を踏み入れつつあることに興奮を覚える。

平らな尾根道に入って振り返れば、 霞沢岳、そして大正池方面、 焼岳方面 (写真では焼岳は写っていない)が良く見える。
霞沢岳と焼岳との間に見えるはずの乗鞍岳 は既に雲の中。焼岳も頂上付近のガスは取れ掛かっているとは言え、まだスッキリとしない。
霞沢岳の方はしっかり見えており、そういう意味では、本日、この西穂高岳か霞沢岳に登るのがこの時点では正解であったと思われる。 しかし、まだ 先は長いので結論を急ぐのはまだ早い。

8時3分、丸山に到着。丸山は登山道からほんの少し外れた場所にある。
ここは写真を撮っただけで通過し、目の前に見える大きな斜面にとりかかるべく、先を急ぐ。
なお、目の前の斜面の左方には、錫杖岳、笠ヶ岳、 抜戸岳といった山々が本来は見えるはずなのだが、その中腹までは見えているものの、 稜線付近はガスに覆われていて全く山の形を確認することができない。

さて、その目の前の大きな斜面であるが、 見た目程 大変ではなかった。
ただ、足下は大きな石がゴロゴロしており、途中からは石の積み上がった道となるため、石を崩さないように慎重に登る必要がある。

この時間、上からの下山者も多い。しかし、皆 親切に登り優先を実行してくれ、 適当な場所で待ってくれる。当然、挨拶とお礼を言いながら擦れ違う。
高度を上げて振り返れば、丸山までのほぼ一直線の斜面が見え、その先には槍見台、割谷山、 焼岳 へと尾根が続いている。

斜面を登り切ると、独標、ピラミッドピークがよく見える様になる。
ただ気になるのは、下からガスが上がってきて、時々 これから登るこれらの高みを隠してしまうことである。西穂高岳頂上に登り着くまで、 ガスが出ないことを願いながら進む。

しかし、このガスも粋なことをしてくれることもある。
途中、ガス出ている左側 (西側) の谷と東の空にある太陽との関係から、空中に虹が浮かび上がったのである。
これを吉兆と解釈したいものである。

いよいよ目の前に見えてきた独標 (写真 真ん中の台形) と、 ピラミッドピーク (独標の左) の姿がテンションを上げてくれる。
この辺からは完全に岩の世界。岩に付けられた白ペンキの印を忠実に辿りながら進む。

左を見れば、相変わらず笠ヶ岳 の頂上部分はガスに覆われて見えない。
右を見れば、前穂高岳はこちら側の斜面に隠れて見えないものの、明神岳 〜 V峰までの稜線がハッキリ見える。
岩場をジグザグに登っていく。



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