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3峰を巻く際、足下は大きい岩の上を進むが、2峰はかなり小さくなった岩屑の上を登って行く。
振り返れば、越えてきた (巻いてきた) ピークが先程とは違った角度で見える。
写真、右から 2つめが 7峰。その左にはピラミッドピーク (8峰)、7峰の手前には 5峰が見える (6峰は 5峰に隠れて見えない)。
ピラミッドピークの左に見えるのがチャンピオンピーク (4峰)。
そして、チャンピオンピークの左側の高みが 3峰となる。 |
2峰を巻いてから 10分程登り、
最後は両手を使って岩をよじ登っていくと、そこは西穂高岳頂上であった。時刻は 9時32分。
意外とあっさり着いたので、少々物足りなさを感じた位である。
頂上には標識、三角点が置かれており、あまりスペースは広くない。その狭い所に 6人程の先客がいた。
ここからの展望は抜群と言いたいところだが、
周囲の山々はガスに覆われているものが多く、目の前の赤石岳、間ノ岳、天狗ノ頭、そしてジャンダルム、
奥穂高岳と続く険悪な縦走路と、奥穂高岳、前穂高岳、
その間を結ぶ吊尾根、そして明神岳だけが良く見える。 | |
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いや、それでも目を凝らして周囲をよく見回すと、西の方に、
雲に浮かんでいる白山を見つけることができた。
白山から一旦左に下った尾根が再び盛り上がっている所は、別山であろうか。 |
北の方はガスが多く、
山をなかなか確認できない。
写真は双耳峰のように見えるが、実は 右側が 中岳、左側は 穂先の部分がガスに覆われて見えない
槍ヶ岳である。
先に頂上に居た 6人程が引き上げ、頂上独占状態となった中でかなり粘ってはみたものの、最後まで槍の穂先が姿を見せることはなかったのだった。
槍ヶ岳から左に下る西鎌尾根の向こうにチラリと山が見えるが、帰宅後調べたところ、どうやら三ツ岳らしい。
ということは、その左には 野口五郎岳、
黒岳 (水晶岳)、
鷲羽岳と 裏銀座の山々が続くはずだが、
全く見ることができない。 | |
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笠ヶ岳も写真のような状態。
ガスで全く稜線が見えない状態が続いていたが、その後、少しガスが流れ始め、写真の様に頂上がもう少しで顔を出しそうな状態まで改善してきた。
しかし、こちらもこれが精一杯。結局、この日 笠ヶ岳頂上も見ることはできなかったのだった。 |
そして、こちらは前穂高岳から続く明神岳。
台形をした明神岳頂上の右には尖った II 峰、そしてさらに鶏冠のような III 峰、ズングリした IV 峰と続き、写真 右端の V 峰へと続いている。
霞沢岳、焼岳を始めとして、
周囲の山々の頂上を見ることがなかなか叶わないのに、穂高連峰だけは本当によく見えている。 | |