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9峰を乗り越え少し下った所に、足を置く場所が狭く、少々通りにくい場所があるが、しっかり三点支持をすれば問題ない。
後は、岩のゴロゴロした道をペンキ印に忠実に辿り、ピラミッドピーク (8峰) への登りにかかる。
この頃には焼岳はガスに纏わり付かれ、
乗鞍岳は雲の中に完全に姿を消してしまっている。
霞沢岳は再び頂上が姿を見せ始めたものの、頂上手前はガスに覆われているので、本日、この近辺ではこの西穂高岳を含む穂高連峰だけが展望をキープしている感じである。
この西穂高岳を選んだのは大正解ということである。 |
ピラミッドピークに向かって登りながら、
来し方を振り返れば、台形をした独標 (11峰) が見え、その左 手前に平らな頂上部分を有する 10峰、
そして 10峰の手前右下に 9峰と、ここまでに越えてきた 3つの峰が続いているのが見える。
ピラミッドピーク (8峰) への登りはそれ程 気を遣うところもなく、
普通に歩いて行ける。
岩に書かれた ○ 印を追ってハイマツと岩の斜面を忠実に登って行くと、やがて先の方に 8峰と書かれた岩が見え、
すぐに ピラミッドピークの頂上に飛び出したのだった。時刻は 8時59分。 | |
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ここからは西穂高岳の姿が大きく見える。
ただ、ここはまだ 8峰、先はまだまだ長い。
西穂高岳の右には奥穂高岳が見えるが、相変わらず頂上付近にガスがかかっており、
あまりハッキリは見えない。
前穂高岳、明神岳の方は、その稜線がハッキリと見え、加えて岳沢の斜面もよく見える。
このピラミッドピークではほとんど止まらずに先に進む。
ピラミッドピークからは一旦下って、目の前に見える 7峰の登りにかかる。 |
7峰には鎖場があるものの、
鎖に頼らずとも登って行くことができる。また、足場もしっかりしているので、肝が縮む思いをするということもないし、すれ違いも可能である。
7峰を越えるとすぐに 6峰。ここは単に岩が少し積み上がったという感じで、難なく通過できる。
6峰の先には 5峰。5峰は厳しい岩峰であるが、有り難いことに道の方はその高みには登らず、5と大きく白い字が書いてある岩の下を巻いていく。
写真は 7峰から、6峰 (すぐ先の小さな高み)、そして、その後方に厳しそうな姿を見せている 5峰を撮ったもの。
5峰の延長上には西穂高岳も見える。 | |
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7峰以降は危険な箇所もなく、足下の岩にさえ注意して登って行けば良い。
5峰を巻いた後、道は右の高みへと登って行く。
高度を上げて振り返れば、写真のように今し方 越えてきた高みが良く見える。
写真の一番左、ややガスに隠れているピークが独標。そしてその右にピラミッドピーク、さらには 7峰と続き、1つ峰を飛ばして、
やや低い 6峰となり、一番手前が 5峰ということになる (と言いつつも、完全に自信を持って述べている訳ではない。
6峰、5峰は少々推測も交じっている。)。 |
チャンピオンピークと呼ばれる 4峰には 9時14分に到着。
西穂高岳が大分近づいてきた。
写真の下側、真ん中より少し左の岩に 4の文字が見え、ここが 4峰であることを知ることができる。
そして、それに加えて 「 チャンピオンピーク 」 と書かれた岩があるので、
4峰 = チャンピオンピークであることを認識する次第。
このチャンピオンピークを過ぎれば、
残る峰はそのピークを通らず巻いていくことになり、岩に書かれた数字を確認するだけで済む。 | |