麦草岳( 麦草岳:2,721.1m ) 2013.11.24 登山



【PHOTO & 記録 麦草岳 2】

高度を上げていくと、やがて樹林越しに御嶽が見えるようになる。 そのバックには青空が広がっており、テンションがグッと上がる。
ただ、木の枝が邪魔をしてなかなか御嶽を見通せない。少々イライラさせられるが、トラロープと丸太の階段のある場所を登り越すと、 写真のようにどうにか見通せるようになった。
剣ヶ峰が見えるが、全体的に頂上付近には薄い雲がかかっている。
また、乗鞍岳も見えるようになるが、 こちらは御嶽よりも頂上にかかる雲が多く、頂上付近がハッキリとしない。

そして、そこから少し進めば 4合目半の 『 力水 』。 時刻は 8時29分。
4合目から 40分近く経っており、距離的にはここが 5合目でも良い感じである。むしろ 4合目が下にありすぎるのかもしれない。
積雪は 20センチ程度。なお、力水は地面にしみ出す程度であった。

4合目半からは急登となる。
しかし、高度がグッとあがる分、展望も良くなり、 先程よりも御嶽がハッキリと見通せるようになる。
また、御嶽の左手前には赤林山が見えるのだが、その山肌に日の光が当たり輝いている。 今や完全に快晴モードに入ったようで、テンションが上がる。出だしの暗澹たる気分が嘘のようである。

雪の上を楽しく登る。
膝に痛みは感じられないのだが、あまり無理をさせてはいけないと思い、少しペースを落とし気味にして登る。
やがて、5合目を通過。時刻は 9時1分。

5合目を過ぎると、樹林帯にも日の光が差し始め、周囲がグッと明るくなる。
これで麦草岳頂上からの展望も大いに期待できそうだが、油断は禁物。
先般の朝日岳烏帽子ヶ岳のようなこともあるためだからであるが、 こればかりは成り行きに任せるしかない。

6合目を 9時34分に通過。 やはり、4合目と 5合目の間が長い。
この点については、前回登った時にも感じており、帰宅後に調べ、1995年のアルペンガイドでは 4合目は 力水 (今の 4合目半) となっていることを知ったのであった。感覚的にはその方がしっくりとくるが、どうして変わってしまったのだろう。
なお、この時間で 6合目と聞くと前途多難のようだが、本日は麦草岳を目指すので、このルートにおいては 7合目まで行けば良く、 気が楽である。

6合目から 10分程進むと、右手樹林越しに本日目指す麦草岳の姿が見えてきた。 あまりよく分かっていないのだが、麦草岳の頂上付近に突起が見えるので、 あれが駒石なのかもしれない 空木岳 と同じ名前の岩が麦草岳頂上にもある)

シラビソ、トウヒなどの樹林の中を黙々と登る。
やがて、周囲のシラビソも少し細くなり始める。樹林越しに太陽を正面にして進む。今朝ほどの状態を思うと、 太陽が眩しい今の状態が不思議な感じである。

やがて、 今度は左手樹林越しに木曽駒ヶ岳の姿が見えてきた。
もう既にその山肌は雪を抱いて真っ白である。また、目を凝らすと、 木曽駒ヶ岳の右斜面下のは玉ノ窪山荘も見える。

そして、 その木曽駒ヶ岳が見えた場所から少し進むと、 『 見晴台 』 と書かれた標識が現れる。時刻は 10時8分。

その標識を過ぎると、 御嶽の姿が何も遮ることなく見えるようになる。
先程まで頂上付近をうっすらと覆っていた雲は消え始めており、剣ヶ峰、摩利支天山はよく見えるようになっている。
さらに右の継子岳はまだ雲がかかり気味であるが、空中に浮かぶ航空母艦のような姿は、いつ見ても美しい。
特に雪を 2,300m以上に雪を抱いている今の姿は特に魅力的である。



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