麦草岳( 麦草岳:2,721.1m ) 2013.11.24 登山



【PHOTO & 記録 麦草岳 4】

穂高連峰の方もまだ雲が多いが、 先程よりはコンディションが改善してきている。

暫く登っていくと、先行していた例のパーティーに追いついたので抜かせてもらう。 しかしそれからが厳しかった。
パーティーはバラけてしまっており、1人がかなり先を登っていて、次に小生、 そして後ろに女性が付いてくるという形となったのだが、女性に追い立てられているようでどうも落ち着かない。
実際はそのようなことはなかったと思うが、急き立てられているような気がして途中写真を撮ることも半ば放棄し、 ひたすら登り続けたのだった。

高度を上げ、やがて森林限界に近づいてくると、 木曽駒ヶ岳を間に何も遮ることなく見通せるようになる。

それにしても、前回もそうであったが、ここの登りは結構長く感じる。
七合目の避難小屋横に立つ標識には、麦草岳まで 0.8kmと書かれているが、 このわずか 800mに 1時間近くかかる (雪山ならさらに時間を要する)
件のパーティーも、延々と続く斜面に嫌気が差していたようである。

そしてこちらは木曽駒ヶ岳の北側、将棊頭山、行者岩、茶臼山と続く尾根。
こう見ると、茶臼山への登り斜面は結構急である。
よくもまあ、昨年 先程の木曽駒高原から茶臼山経由で木曽駒ヶ岳へと登り、 先程まで登ってきた福島Bコースを 下ることができたものだと感心する。
今は膝の状態を考えると、とても無理である。

先行していた男性もやがて途中でストップしたので、 抜かせてもらう。
傾斜の方は緩やかになり、ハイマツの海の中を進むようになる。ただ、雪の上にトレースが出来ているので迷うことはない。

暫く進むと、ようやく前方に駒石が見えてきた。頂上はもうすぐである。
ハイマツの背丈は低いので歩行に問題は無いが、それでも時々雪とハイマツが行く手を阻む。

駒石の下を進み、少し登っていく。
左手には木曽駒ヶ岳がよく見え、 その右に中岳、宝剣岳も見えている。
ただ、木曽駒ヶ岳から空木岳へと続く主稜線は、 宝剣岳から先は奥の方へと伸びていくような形になっており、目の前にある木曽前岳に隠れてしまって見えない。

緩やかに登っていくと、やがて麦草岳頂上に到着。
時刻は 12時2分。800mの距離に 1時間19分を要したことになるが、前回の無雪期でも 51分かかったので、まあこんなものであろう。

ここからの景色は抜群。
まずは雪を被った木曽駒ヶ岳が美しい形をしていて目を引く。 木曽駒ヶ岳の右には中岳、宝剣岳が続く。
そして、宝剣岳の下方には玉ノ窪山荘が見え、その右には木曽前岳が続いている。写真はその宝剣岳、玉ノ窪山荘方面。

前回この山に登った時はガスで何も見えず、登っただけという感じであったが、 このような素晴らしい景色が広がっていたとはビックリである。
やはり山は晴天時に登らなくてはその魅力の半分も得られない とつくづく思う。



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