『 ししくい坂 』 と名が付いた急斜面を下り、 １０時２９分に ２つの大岩が並ぶ夫婦岩の下を通過する （写真）。

その後、少し水量が多い感じの沢を石伝いに渡る。
この辺になると、樹林を通して日がよく当たるようになり、周囲はかなり明るくなる。

やがて、傾斜も緩やかになってきたかと思うと、明るく開けた場所に飛び出す。 不動滝である。時刻は １０時４１分。

不動滝はなかなか見事で、一見の価値がある。
間近で滝を見ることができ、大きな一枚岩を水が流れ落ちていく様がよく見える。
昨日までの雨で水量が多いのであろう、水が白いレースのようになって岩を覆っている感じである。

ここにはベンチもあったが、休まずに先へと進む。

不動滝からはいくつもの橋を渡りながら下っていくことになる。
足下も心なしか良くなってきた感じなので、みずがき山自然公園から不動滝まではハイキングコースになっているのかも知れない。
しかし、久々の登山で疲れが出始めている身にとっては、この道は単調で辛い。ほとんど展望がないことも、そのことを増幅している。

やがて、足下の道は徐々に太くなり、樹林を抜け出すと、 かつては林道だったのではないか と思われるような道に変わる。
前方には これまた奇岩が見えてきたが、あの岩に名前はあるのだろうか。まるで、動物が岩の上にて立ち上がっているようである。

林道のように広くなった道を緩やかに下り、堰堤を左に見た所で、 すぐに林道の終点に下り立ったのであった。時刻は １１時２３分。
ここには広いスペースがあり、車が １０台ほど駐まっている。
ここから 瑞牆山を目指し、 時計回りに （小生と反対回りに） 周回する人もいるようである。

この林道終点からは未舗装の林道歩きが始まる。

ずっと林道を下るつもりで進んでいると、途中、林道と分かれて 芝生公園への道が現れる。
芝生公園 ＝ みずがき山自然公園のはずなので、近道であろうと考え、そちらに進んでみる。時刻は １１時２９分。

この道は、芝生公園へ続くためなのか、足下は野芝を敷き詰めたようになっていて歩き易い。
しかし、道は途中から緩やかながら登り始めたので少々焦る。
戻ろうかととも思ったのだが、今更と思い 先へと進んでみる。
やがて、道の脇に瑞牆の森の案内図が現れ、道は間違っていないことを確認できてホッとする。