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スノーシューを外した方が効率的と分かっていても、そのまま登り続ける。
スノーシューを外すのは簡単なのだが、ザックにスノーシューを固定するのが結構面倒なので、それが嫌だからである。
高度を上げて振り返ると、御坂山
がドーム型の姿を見せている。
また、奥秩父の山々も見通せるようになる。写真 真ん中より左の、頂上付近が白い山が金峰山。
その右に、鉄山、朝日岳が続く。
朝日岳の右には、北奥千丈岳、国師ヶ岳が大きい。
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結局、スノーシューを外したのは、
この黒岳への登りで 1回きり。
狭い岩の間を登らねばならなかったからで、スノーシュー、ストックを手に持ちながら登る。岩場を抜けてから再びスノーシューを装着。
最終的に不逢山手前にある岩の多いピークまでずっと装着しており、目論見通りかなりに威力を発揮してくれたのであった。
黒岳頂上に到着は 10時27分。
御坂峠から 1時間30分以上かかったことになる。地図では 50分となっているので、途中モタモタしたこと、
1回スノーシューの脱着・装着があったことを割り引いても、やはり雪の抵抗はかなり厳しい。
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黒岳
頂上手前で 単独の女性と擦れ違う。挨拶を交わしただけであったが、
頂上に着いてからの踏み跡を見ると、どこから登ってきたのか不思議に思われた。河口湖から直登か ?
頂上の三角点を踏んだ後、南側に少し下って展望台まで進む。
そこには先程小生を抜いていったカップルが憩っていた。その場所が一番展望が良さそうであるが、スノーシューで憩っている傍らをバタバタ歩いては悪いと思い、
上方の岩の上から景色を眺める。
ここからの河口湖と富士山の眺めは最高である。
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また、南アルプスの白き峰々も見ることができる。
目立つのが、荒川東岳 (悪沢岳)。
その左には荒川中岳、前岳があるのだが、あまりよく見えない。
そして、そのさらに左には小赤石岳、赤石岳
が大きい (写真 真ん中)。
赤石岳の左には、中盛丸山などを挟んで、
聖岳も見えている。
聖岳の左に見える黒い山は笊ヶ岳であろう。
荒川東岳 (悪沢岳) の右手の山々は木々に阻まれ見えない。
恐らく、若いカップルが憩っている場所からは見えるのだろうが、
黒岳
からの下山途中で見える場所があるのを知っているので、岩の上で暫く写真を撮りまくった後、そのまま引き返す。
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10時38分、黒岳頂上に戻る。
雪の上で休むのも面倒なので、頂上を素通りしてそのまま大石峠方面へと下る。
ここからの下り斜面も雪が多く、足跡が 1つあるだけである (こちらは新しい)。
ここでも足跡は歩きやすそうな所を選んでいるのに対し、小生の方はまっすぐに尾根を下ることができるので効率良く、また大変気持ちが良い。
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10時50分、尾根から一旦 右斜面を下る所で、そのまままっすぐ進み、
岩場に立つ。ここから南アルプスの山々を見ることができるのは、
以前 こちら側から黒岳
に登った際に知ったものである。
岩場からは、先程の展望台では見ることができなかった
荒川東岳 (悪沢岳)
より右の山々を見ることができる。
塩見岳
は残念ながら木の枝が邪魔をしているものの、農鳥岳、
間ノ岳、
北岳
の白根三山はよく見えるし、
北岳の右には ほんの少しであるが、
真白き仙丈ヶ岳も見えている。
再び ルートに戻る。右斜面への下りは、岩があってスノーシューでは少々苦労したものの、何とかクリア。その後は、再びスノーシューが威力を発揮する。
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